「稲荷神,天狐の仕事」
お前何点だった?
赤点回避キター!
せんせーここ合ってるよ!
やべえ留年するかも……
星羅
89 よくできました
紗希
星羅
唯
結構簡単だったし、
ほら、平均点も高かったし!
星羅
唯
星羅
唯
星羅
満点でしょ?
凄いね。
唯
大差ないよ!
星羅
そう言いかけて、唇を噛み締めた。
唯とはもう10年以上の仲になる。
私は、彼女のことが大嫌いだ。
憎くて憎くて、仕方がない。
唯
星羅
綺麗なシュートがその場で決まる。
唯ナイス!
まじで運動神経いい!
唯
くれたからだよ。
星羅
星羅
紗希
紗希
告られたらしいよ?
星羅
紗希
好きだったよね……?
紗希
星羅
星羅
可愛くて、勉強ができて、 運動神経が良くて、
クラス1、褒められている彼女。
そして、それと比べられる私。
唯って、まじで可愛いよな。
分かる! 勉強も運動もできてさまじで星羅とは 大違い。
星羅は同類だけど、 唯はお嬢様って感じ?
分かるわー! 女として見るのは唯ってゆーか。
天狐
稲荷神
天狐
稲荷神
真神と悪夜とは違う。
稲荷神
自由にしてやるのが仕事だ。
稲荷神
こっちきて話そうぜー!
星羅
うん!
文化祭の催しを手伝い始めてから 仲良くなった男子たち。
この仲にいる時の私が1番、 私らしい気がする。
唯さんと何年の付き合いなの?
星羅
星羅
流れだ。)
凡ミスしてんじゃん。
星羅
10年も一緒にいるんだからさ!
星羅
見習わないとね。
10年いるから何? 10年居たら姉妹なの?
比べられて当然なの?
私を私として、 見てすらくれないの……?
碧
星羅
大事な私の彼氏。 同じクラスなのに、私を選んでくれた人。
貴方なら、私を認めてくれると 思った。
唯
星羅
唯
星羅
唯
碧
星羅
星羅
星羅
碧
唯
星羅
あんなに、距離が近い。
あんなに、親密そうに話してる。
私より……。
唯
星羅
唯
共通のゲームしてて、その話。
碧
星羅
星羅
あの子さえいなければ……
あの子さえ、
星羅
私が、“私”として 認めてもらえるのに……。
星羅
星羅
いいんじゃない。
星羅
私がいなくなれば……。
稲成
得なんてねえぞ。
星羅
星羅
星羅
星羅
死んだ方が何倍もマシ!!
稲成
稲成
稲成
星羅
天狐
星羅
天狐
稲成
助けて欲しいって叫んでるって。
天狐
姿を現すんだ。
星羅
天狐
天狐
天狐
星羅
稲成
星羅
「天狐は神の中でも 仕事が早く完璧で有名だ。」
「それに比べて君は……」
稲成
稲成
同等の教養をもらったわけでもないのに。
稲成
稲成
稲成
星羅
星羅
彼女が“格別”だから
星羅
私に頼るんです。
星羅
身代わり。
稲成
特別だな。
星羅
稲成
“同類”だよ。
星羅
天狐
天狐
稲成
稲成
もう直ぐ出来るんだわ。
稲成
星羅
星羅
稲成
その二人はまるで、 煙のように消えた。
稲荷神
稲荷神
真神
もうすぐできますよ。
稲荷神
天狐
稲荷神
真神
悪いんだか……。)







