いつも通り、騒がしい教室。
後ろの席から、チラチラと、見る。
大好きな手越くんが、爽やかに教室に入る姿を見ると幸せな気分になれるから。
一目惚れした、手越くんに話しかけたいけど、そんな勇気はない。
??
私に挨拶をしたのは、 スポーツバッグを抱えた増田貴久。
貴久とは、昔からの幼なじみで、 困ったときは、助けてくれて、ふざけて、 笑ったりできる貴重な男友達。
増田
その名前に反応した私の心臓。
視線を向けると、爽やかな笑顔で、 貴久に挨拶をする手越くんの姿。
誰とでも、仲良くなれる貴久が羨ましい。
手越くんを目にした瞬間、 ものすごく惹かれるものを感じた。 目が離せなくなって、 ドキドキが止まらなくて。 毎日手越くんを見ていたら、 好きが募っていく。 好きで好きで仕方ないけど、 告白する勇気はなくて。
話したことのない私が、 すきです。って言ったら、 手越くんはどんな顔をするのかな。
増田
机に手をつきながら、 貴久が変な目で私を見る。
○○
増田
○○
授業は寝てても、 部活には真面目なバスケ部のエースの彼。
増田
○○
沙紀は、貴久の双子の姉で、私の親友。
増田
○○
リア充だもんね。羨ましいよ。
両思いなんて私は、夢のまた夢。
女子
女子
クラスでも目立つ女子3人組があっという間に、貴久を取り囲む。
増田
その瞬間女子から冷たい視線が注がれた。
こわっ!!!
貴久と一緒にいると、付き合ってるって勘違いされることが多くて、困ってる。
貴久は面倒になったのかどうでもよさそう。
○○
増田
昔からモテまくりの貴久は、 からかっても否定しない。 バスケ一筋で、 誰とも付き合う気は無さそうだけど。 筋が通らないことが嫌いで、 意外と頑固な一面もある。
増田
そしてまた、 手越くんが教室に入ってくるのをま待つ。 恋って不思議。どんどん欲張りになる。 手越くんはいつも、 学校に来ると本を読んでいて。
増田
ドキドキワクワクしながら聞き耳を立てる。
手越
増田
増田
突然話を振られた私はビクッとする。
その瞬間、手越くんの目が、私に向けられて、目が合う。 大きくてキレイな瞳に、 心臓が大きくとびはねる。
○○
手越
そっと頷くと、手越くんは、真剣に答えてくれた。私のために………。嬉しい。
お礼を言うと、
増田
何より今は手越くんと話せた事実が嬉しくてここ1ヶ月で手越くんの情報は、たくさん。
でもまだ知りたいんだ。
増田
授業中話しかけてくる貴久。
その時、手越くんがこっちを見て、 目があって、クスッと笑われ、体温が上昇。
私って本当に馬鹿。
放課後、手越くんからおすすめされた本を買って、家に帰る。
つづく…
コメント
2件
ありがとうございます! 毎日21時投稿です!!
とてもいいですね😊 増田くんと幼馴染みとか😍 続き楽しみにしてます!!