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次の日、おすすめされた本を読んでいたら、 止まらなくて、寝不足。

沙紀と、合流して、登校してる間、 昨日の出来事を細かく話す。

盛り上がって、本当に楽しかった。

沙紀

そういえば今日からだっけ?

○○

んー?なにが!?

なんのことかというと、調理部のことらしい。

渡すことは出来ないけど、 手越くんにお菓子を作ってみたい。 そんな思いから入部した。

今朝は、手越くんはもう来ていて、

手越

○○さんおはよう。

やばい。

顔が熱い。だけど、何か話さなきゃ!

○○

昨日教えてもらった小説読んだよ!
面白くて、止まらなかったよ!笑

手越

まじ?早速読んだんだ笑

手越くんが私の為にオススメしてくれたんだよ?読むに決まってるじゃん。

手越

これ俺の一番の小説だから読んで
みて。

差し出された小説は恋愛小説で片思いの淡い恋を描いたものらしい。

共感できるんだよね。

って言った手越くんには、好きな人がいるんだよね?なんだか胸が痛かった。

その日の放課後、初めて部活に参加した。

不器用極まりない私は、同じ学年の、愛未ちゃんに教えてもらいながら、作ってみた。 完成品はやっぱ、愛未ちゃんのに比べたらかなり酷いけど味は普通に美味しい。

沙紀と、貴久にあげようかな。

小分けの袋に入れて、校門を出たとき。

??

○○?

振り返ると、そこには部活を終えた、 貴久の姿があった。

増田

○○今日から、
調理部はいったんだろ?
腹減ったからなんかくれよ!

仕方ないから、あげると、 嬉しそうに平らげてくれる彼。

増田

お前がこんなの作れるとはね笑

○○

ほとんど愛未ちゃんが作ったんだけ
どね

増田

だろうな!笑笑

増田

まあでも俺のためにありがとね、
やっぱ、○○は俺のこと愛しちゃってるからな

○○

違うからっ!

増田

そんな強く否定されるとヘコむんだけど。
俺は○○のことずっと好きだったのにー!

○○

変なこと言わないの!
バスケの友達と帰りなよ!

増田

お前と帰りたかったんだもん笑

○○

まあ、
おいしいお菓子持ってるもんね

増田

ちげーし!!

増田

俺はお前を女としか見たことないのに、なんでお前は………

○○

え?笑当たり前じゃん笑私女だもん

増田

お前ってマジでバカ。

○○

貴久だけには言われたくない
ですぅ!

増田

知らねぇよ。バーカ

そう言って早く歩き始めた貴久は完全に拗ねた。 だいたいこういう時はクッキーあげたら、 元に戻るんだよね。

思ったとおり。

貴久にお菓子を差し出すと、綺麗に元通り。

するとまた食べ始めて、

増田

やっぱうまっ!!

とことん単純な彼。

増田

また作ってくれるよな?

○○

金取るよ?笑

そう言ってふざけあってる時間は本当に楽しくて。 ずっとこんな関係が続いたらいいな。

沙紀へのお菓子を、貴久に託して、 家に帰ると。

お母さん

貴久くんのために入った調理部どうだったの?

ってお母さん。 慌てて否定するけど、お母さんは、 私のダンナになってくれないかしら。なんて。 否定して、部屋に入ると、 自分の作ったお菓子を眺める。

本のお礼ってことで、 手越くんに渡してみようかな。 でもやっぱ、あんま喋ったことのない人が作ったお菓子とか、困るよね。

つづく…

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