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続き楽しみにしてますっ!
次の日、おすすめされた本を読んでいたら、 止まらなくて、寝不足。
沙紀と、合流して、登校してる間、 昨日の出来事を細かく話す。
盛り上がって、本当に楽しかった。
沙紀
○○
なんのことかというと、調理部のことらしい。
渡すことは出来ないけど、 手越くんにお菓子を作ってみたい。 そんな思いから入部した。
今朝は、手越くんはもう来ていて、
手越
やばい。
顔が熱い。だけど、何か話さなきゃ!
○○
手越
手越くんが私の為にオススメしてくれたんだよ?読むに決まってるじゃん。
手越
差し出された小説は恋愛小説で片思いの淡い恋を描いたものらしい。
共感できるんだよね。
って言った手越くんには、好きな人がいるんだよね?なんだか胸が痛かった。
その日の放課後、初めて部活に参加した。
不器用極まりない私は、同じ学年の、愛未ちゃんに教えてもらいながら、作ってみた。 完成品はやっぱ、愛未ちゃんのに比べたらかなり酷いけど味は普通に美味しい。
沙紀と、貴久にあげようかな。
小分けの袋に入れて、校門を出たとき。
??
振り返ると、そこには部活を終えた、 貴久の姿があった。
増田
仕方ないから、あげると、 嬉しそうに平らげてくれる彼。
増田
○○
増田
増田
○○
増田
○○
増田
○○
増田
増田
○○
増田
○○
増田
そう言って早く歩き始めた貴久は完全に拗ねた。 だいたいこういう時はクッキーあげたら、 元に戻るんだよね。
思ったとおり。
貴久にお菓子を差し出すと、綺麗に元通り。
するとまた食べ始めて、
増田
とことん単純な彼。
増田
○○
そう言ってふざけあってる時間は本当に楽しくて。 ずっとこんな関係が続いたらいいな。
沙紀へのお菓子を、貴久に託して、 家に帰ると。
お母さん
ってお母さん。 慌てて否定するけど、お母さんは、 私のダンナになってくれないかしら。なんて。 否定して、部屋に入ると、 自分の作ったお菓子を眺める。
本のお礼ってことで、 手越くんに渡してみようかな。 でもやっぱ、あんま喋ったことのない人が作ったお菓子とか、困るよね。
つづく…