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眠れない夜を過ごした
長い夜が明けて、朝が来ても
シグの姿はどこにもなく
使用人たちに尋ねてみても
誰も見ていないとのことだった
翠雨（スイ）
（シグ…）
翠雨（スイ）
（どこに行ってしまったの…っ？）
不安と心細さばかりが
私の胸に募りつづけた
運転手
──さま
運転手
翠雨さま
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