戯言

絶対に叶わない恋をした。

クラスの女の子、

学校には行きたくないのに。

なんで、こんなにも

君の声が聞きたいの____

高校に入って初めての友達だった。

共通の趣味があったから 入学式から仲良くなった。

時には勉強を教えあった。

時には辛いことを相談した。

毎日涙が出るほど笑わせてくれる 友達。

今までこんなに 信頼出来る友達なんて 出来なかった。

いつから、それを恋愛感情だと 疑いだしたのだろうか。

彼女は友達が多いタイプだ。

当然他の子も彼女に 話しかけに来るわけだ。

私のあの子を、持っていかないでよ__

ふと、そんなことを思った。

またある時は

プリクラが他の子のSNSで 載っているのを見た時は

なんで？

なんで私からあの子を奪うの？

立ちくらみがした。

少し吐き気もした。

別に共にプリクラに 写っていた子は嫌いではない。

でも

ずるい…

もう見たいとは思わないかな

そんなくだらない感情が消えなくて

2人に心の中でごめん、と言いながら

投稿をそっとミュートした。

彼女を独占したい

という感情の裏に

彼女を独占したら 彼女を束縛してしまう

と思う自分もどこかにいる。

彼女に対するこの感情が、もし。

恋愛感情ならば。

私は彼女になんと言うだろうか。

このまま何も言わずに

いつかの同窓会で 「あの時好きだったんだよね」 なんて酒のつまみにでも なるのだろうか。

そもそも、好きな人に 想いを伝える意味ってなんだろう？

彼女の声が

感触が

表情が

匂いが

全てが愛おしい 午前1時____