人物乗っ取りアプリ（体験版）

学校につくや否や、クラス中は「ヒカリン」の話題で持ちきりだった。

もっと小声で話せないのか？とは思いつつ、クラスメイトの会話に聞き耳を立てる。

そして、私はあのアプリのことを思い出していた。

帰り道

私は、いつもの所で蘭に手を振る。

そして、私は一目散に帰る。

自宅

そして私はすぐに、人物乗っ取りアプリを開いた。

私はとてもウキウキしていた。

10:00

ﾋﾟﾛﾝﾋﾟﾛﾝｯ

携帯が、うるさくなっている。

そして、ムクッと体が起き上がる。

ふわぁぁっとあくびを１つして、私は携帯を開いた。

そして、何万件と色々なアプリから通知が来ていることに驚く。

私は、ヒカリンのYouTubeを開き、コメントを確認する。

様々なコメントが、溢れかえっている。

私は下にスクロールしていくと、ある1つのコメントを目にする。

ｽﾞｷｯ....

私は一気に、胸が苦しくなる。

ｽﾞｷｯ

私は、そっと携帯を閉じた。

そして、私はふと時計をみる。 時計は11:00を指していた。

そして、私は動画を撮るのに必要な道具を取り、撮影する部屋に向かった。

ｶﾁｯ

私は、カメラのボタンを押す。

私はひたすら、カメラに向かって今日の企画を説明していく。

私の声だけが、この部屋に響いている。

ｼｰﾝｯ.......

メイクをしながら、私はひたすら喋る。

しかし、行動は元のヒカリンで動くため、私は淡々とメイクを進めていった。

ﾋﾟﾛﾝﾋﾟﾛﾝｯ

そして、5分終了の合図がなる。

「空元気」というものだろうか。

私は今日の分の動画を撮り終わると、 カメラのスイッチを止めた。

15:00

私はお昼ご飯を外で済ませた後、ショッピングセンターに来ていた。

そして、私は何やら怪しいお店に向かう。

まるで魔女が住んでいるような怪しいお店に、私は入っていった。

部屋の中には、何やら「ガラクタ」のようなものがずらりと並んでいた。

例えば、ボタンを押せば勢いよく物体を遠くに飛ばせる物。

その箱には、「2M飛ばせます！」と自慢げに書かれていた。

私はそっと、そのガラクタを棚に戻す。

もう少し奥に入っていくと、今度はヘンテコで大きい怪獣がいた。

高さは1Mほど。 なにやら、彼はプラスチックでできているようだ。

少し彼の横を覗くと、そこには 「出産する怪獣！」と書かれている。

どうやらこの彼は、赤ちゃんを産めるようだ。

値段をみると、15万円と書かれている。

90度に腰が曲がったお婆さんは、お会計をするため、私のカードを持って奥に消えてった。

私は高い買い物を済ませ、外に出る。

ｶｼｬｶｼｬｯ

どこからか、カメラのシャッター音が聞こえた。

私は、とても不快になる。

逃げるように、私は家に帰った。

21:00

帰宅し、やることを済ませた後、私は動画の編集をはじめた。

3:00

編集を始めてから既に、6時間が経過していた。

全体の3分の2まで編集できたが、私はもう動けない。

私の眠気と疲れの限界は、もうそこまで来ていた。

私は、静かに目を閉じた。

私は自分の部屋で目が覚める。