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電車やバスを乗り継いでようやく目的の山へたどり着いた
猿山 らだ男
天乃 絵斗
目的地はまだ遠いので俺たちは地図を頼りに足早に歩き出した
なんとか日が落ちる前に目的地へ着いた俺たちは空を見上げて息をつく
天乃 絵斗
猿山 らだ男
確かに途中で買った本格キャンプセットを持って山を歩くのはきつかったが、猿山を思うとそれほど苦でもなかった
天乃 絵斗
そして何より、警察学校時代の方がもっと苦痛だったのも関係しているだろう
天乃 絵斗
猿山 らだ男
そんなことを考えながら猿山と手元が見えなくなる前にキャンプの準備を始めた
キャンプ準備と夕飯を終えたころにはあたりは真っ暗だった
けれど、想像以上に月と星の光に照らされそれほど暗くは感じない
天乃 絵斗
猿山 らだ男
猿山 らだ男
きっと俺たちの親はGPSアプリを起動しているだろうが、家を出る前にGPSは切ってあるのでここがバレる心配はない
天乃 絵斗
猿山 らだ男
それに鬼電されても圏外なので関係ない
天乃 絵斗
猿山 らだ男
天乃 絵斗
猿山 らだ男
天乃 絵斗
想像通りの返答で、少しホッとした
もしも好きな人を教えてもらったとしてもその名前が俺でなかったら、すぐにでも殺してしまっただろうから
今日中に殺すと言ってもまだ彼との時間を楽しみたい
猿山 らだ男
天乃 絵斗
猿山 らだ男
天乃 絵斗
こんな時でも、彼に否定されたくなくて嘘をついてしまった
猿山 らだ男
それ以上、彼が何かを言葉にすることはなくただ穏やかに時間をゆっくりと過ごした
テントの中は思った以上に快適で寝袋の中も心地よかったが眠れずスマホの時間を見るとすでに深夜を指していた
天乃 絵斗
静かに身体を起こし彼が眠っていることを確認する
猿山 らだ男
一応睡眠薬を入れた飲み物を寝る前にを渡しているのでそれを飲んでいるのならば深い眠りのはずだ
天乃 絵斗
カバンの中からテントを設置するときに使ったバールを取り出して振り返ると、眠っているはずの猿山の目が開いていた
天乃 絵斗
猿山 らだ男
天乃 絵斗
猿山 らだ男
見られていたことはわかっていたのであえて隠さず、バールを手にしたままゆっくりと彼のそばへ歩み寄る
天乃 絵斗
猿山 らだ男
猿山 らだ男
天乃 絵斗
それを言い終わると立ち上がりバールを握ったままの俺の手を引いて、満天の星空の下へと連れていった
天乃 絵斗
猿山 らだ男
天乃 絵斗
彼は何も知らないはずなのにどうして俺に殺される前提で話しているんだうか??
猿山 らだ男
バールを持っていただけなのにその思考になるのは一般ではあり得ない
天乃 絵斗
殺そうとしているのは俺のほうなのに
天乃 絵斗
混乱しているのは俺で殺されそうな彼は穏やかに笑っている
猿山 らだ男
天乃 絵斗
確かに彼の言う通り俺は親の財布から十万円と数千円を盗んだのは事実だ
事実だが 彼がそう思った理由は一向に見えてこない
猿山 らだ男
天乃 絵斗
天乃 絵斗
猿山 らだ男
天乃 絵斗
猿山 らだ男
猿山 らだ男
天乃 絵斗
同意を得られて戸惑いながら猿山の気持ちが変わる前にやろうとバールをしっかりと握りしめる
天乃 絵斗
猿山 らだ男
天乃 絵斗
俺は決意を固めて、バールを大きく力強く振り下ろした
鈍い音が響き彼はその場に倒れ込んだ
天乃 絵斗
やはり一撃で仕留めるのは難しかったが、彼の意識はすでに途切れており助かりはしない
天乃 絵斗
彼の身体が完全に冷えきるのを見届け、俺は彼の血が滴るバールの先端を自分に向け大きく振り下ろした
3
知らない声と電流のような痛みが走り飛び起きるとそこは監獄のような場所だった