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なっちゃんリーダー?!
――六人で、戦う理由
世界は剣と魔法でできている
それは、ただ事ではなかった
今日を生き延びるための当たり前の現実
魔物は、森にいる
人の営みのすぐ外側に、息を潜める
だから、人は集まる
一人では足りないから
背中を預ける相手が、必要だから
ギルドの掲示板の前に六人は立っていた
いるま
口を開いたのはいるま
その目に迷いは無い
いるまは魔術師だ
攻撃特化だ
LAN
冷静な声の主はLANだ
LANもいるま同様、魔術師だが
結界や制御魔法を得意とする
少し離れたところで周囲を見渡していた人物がいた
掲示板だけじゃない
人の流れ、出入口、物音まで
みことだ
みことは弓使いで、影からの遠距離攻撃を得意としていた
みこと
すち
すかさずすちが言った
回復薬の瓶を確かめる手つきは丁寧だった
すちは薬の調合が得意だ
彼は回復を任されている
その隣で、こさめが槍を軽く立てかけていた
力を抜いた姿勢
こさめ
こさめは槍使い
この世界での槍使いはパーティーには欠かせない
俊敏性が高いため、メンバーの補佐にまわる
盾がわりにもなれる大切な役割だ
そして、最後の1人___
LAN
LAN
一瞬、視線が集まる。
暇72
俺はこのパーティーのリーダー
剣を振るって戦う
暇72
暇72
一泊おいて
暇72
一瞬の沈黙
最初に沈黙を破ったのは
いるま
いるま
続けて
みこと
すちがゆっくり頷く
すち
こさめが槍を握り直して言った
こさめ
こさめ
その言葉に、少し安心した
――守るために、剣を持つ ――一人じゃないから、前に出る
理由はそれだけで十分だった
掲示板から紙が剥がされる
六人は、まだ知らない
この任務が、 彼らを「仲間」に変える最初の一歩になることを
ただ一つだけ、確かなことがある
この物語は、
六人でなければ、始まらなかった