ころん
……降ってきちゃったね、雨。しかもガチの土砂降りじゃん

(窓に叩きつけられる激しい雨音が、部屋の静寂をより際立たせている。さっきまでゲーム実況で叫んでいたのが嘘みたいに、空気がじっとりとしてて……息が苦しい)
さとみ
年始早々これかよ。……まあ、外に出られないなら、ゆっくりできるからいいんじゃねーの?

ころん
ゆっくりって……。さとみくん、さっきから距離近くない? ほら、俺の腕当たってるし

さとみ
いいじゃん、別に。寒いんだからさ。……ほら、こっちおいで

ころん
ちょっ……、引っ張んなって! うわ、マジで体温高いな……

(さとみくんの大きな手が俺の腕を掴んで、そのままソファの真ん中に引き寄せられる。エアコンの低い動作音しか聞こえない室内で、隣に座るさとみくんの重みだけがリアルに伝わってくる)
さとみ
……ころん。お前、さっきから俺の顔見ないのな

ころん
……別に。普通だし。ゲームしすぎて目が疲れてるだけ

さとみ
嘘つけ。耳、真っ赤だぞ

ころん
……っ! うるさいな、元からこういう色なんだよ!

((さとみくん、いつもより強引で……心臓の音がうるさくて、死んじゃいそう……っ))
さとみ
ふふっ、バカじゃねーの。……なあ、こっち向いて?

ころん
無理……。離して、一回落ち着こ?

さとみ
やだね。今日は逃がさないって決めてるから

ころん
え……っ、さとみ、くん……?

(低く響くさとみくんの声が、耳元で空気を震わせる。首筋に触れた彼の指先が、雨の湿度のせいか、いつもより吸い付くように熱い)
さとみ
お前が俺のこと好きなの、とっくに気づいてるんだけど。……いつまで我慢するつもり?

ころん
……なっ、ななな、何言って、……っ!?

さとみ
声、震えてるぞ。……ほら、いい声聞かせてよ、ころん

ころん
んっ……、……ぁっ//

さとみ
あはは、可愛い。……指先だけでこんなにビクビクしてんの?

ころん
……ふざけんな、っ……やめ、て……

さとみ
口ではそう言っても、体は正直じゃん。……雨の音で俺たちの声、誰にも聞こえないからさ

ころん
は……っ、ん、……っ。さとみ、くん……の、バカ……

さとみ
……俺が最強だってこと、今からたっぷり教えてやるよ

ころん
んんっ……、……ぁ、……っ、……っ!

((逃げられない。さとみくんの視線が、指先が、俺の全部を暴こうとしてるみたいで……。雨の匂いと、さとみくんの匂いが混ざって、頭が真っ白になる……っ))
さとみ
……ねえ、ころん。もっと近くで、お前の音聞かせて?

ころん
ん、っ……、……ぁ、あ……、さと、み、くん……っ!
