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「学校」
子供たちが通って 沢山の経験や思い出を作る場所
本来なら笑い声が聞こえるはずだ 勿論、俺らの喉からも
だけど、実際の学校に 俺らの居場所は無かった
@ 赤
@ 青
ゆっくりと靴を脱いでいく青くん 青くんの声は、学校に響いた事は、 入学してからも一切無かった
@ mob
@ 青
@ 赤
@ 赤
だんだんと児童が靴箱にやってくる 笑い声が聞こえる度、青くんの 目には涙が溜まっていく
靴箱から1年生の教室の廊下までは 俺が引き連れて、廊下からは全て 桃くんが連れて行くのが俺らの日常
全てが助けれる訳では無いし 出来ればずっと傍にいたいのだけど それを許してくれないのが学校
何にせよ、自主性を育てるとか あーだこーだ言われて、
「多様性」とか言ってるけど、 俺らの賽野の、呪い子の個性は 認めてくれないくせに
@ 赤
@ 青
@ mob
@ mob
@ mob
@ mob
聞こえてくる、上級生からの 罵詈雑言の嵐
大丈夫、慣れている筈なのに 弟の事だったら思わず腹が立つ
@ 青
@ 赤
@ 青
@ 赤
@ 青
@ 赤
@ 青
@ 赤
@ 青
@ 赤
ギュッと握られる俺の手 青くんが一歩歩く度に強く握られる
どうしたら青くんの不安を 取り除けるのだろうか
@ 桃
@ 赤
@ 赤
@ 桃
@ 赤
@ 赤
@ 桃
@ 赤
@ 青
俺が歩く度に増えていく視線 その視線はゴミを見ているような目
でも、もう慣れたもんだ
逆に、悪口も嫌な視線も無ければ 不安になりそうな位は慣れた
@ mob
@ mob
分かってるよ、俺が家門の恥だって
秀麗な家門から生まれた、 必要も無い出来損ないだって
だけど、結構心には来る 表面では傷つかなくても、 気づかないうちに裏面には傷がある
@ 赤
大丈夫、赤はお兄ちゃんだもん お兄ちゃんだから、大丈夫 辛くないよ
@ 赤
置かれてある机の花瓶 花の名前は忘れたけどなんか… 不幸を願う、とかそんな感じだった
別に慣れてるし、花言葉さえ 見なければ普通に綺麗な花だから
@ 赤
花瓶の下には水性マジックで 書かれた、俺への悪口
水性なのは優しさなのか…?
「学校来んな」「アホ」 「恥知らず」「呪い子が」「馬鹿」
相変わらず書かれている文字は 酷いけど、大人が言っている事を そのまま引用したような文
この村には3つの家門を中心に それぞれ家系が別れている
あそこの女の子は、〇〇家門 あの子は△△家門の後継者
この学校は、平等に見えて、 全ては家門の位で決まっている
本来ならば、賽野はトップの位に 立っているはずだった
だが、ここの学校に入学している 賽野は、全て男児のため、 1番位が低かった
@ mob
@ mob
@ mob
@ mob
罵詈雑言が俺に降りかかる 俺の周りには、誰一人もいない
@ mob
@ 赤
@ mob
@ mob
@ 赤
暴力
目の前の男児は、俺に拳を降った 親から殴られた傷に当たって、 結構痛い
だけど、痛いって言ったら 更に殴られるから、我慢
@ mob
@ mob
クラスの男子を率いる彼奴は 普通の家門より2、3個位が高い
彼奴には、男子は刃向かえない
ただ、1人を除いて
@ 赤
この子は…神楽家門の息子 この村を率いる三代家門の1つ
確か…狐か何かの神様を祀っている
@ 赤
@ 赤
下の名は分からないけど、 唯一俺に話しかけてくれる子だ
でも圧倒的な権力ゆえ、 立場の低い俺とは関われない
しょうがないんだ
1時間目、2時間目…と時間が流れ やっと待ち望んだ昼休み
弟達に会いに行ける
@ 桃
@ 赤
@ 桃
桃くん達の教室に着くと、 先に来ていた青くんがいた
桃くんの背中で小さく震えてた その背中を優しく撫でてあげた
@ 青
@ 赤
@ 青
抱きしめてる青くんも、 軽く手を繋いでいる桃くんも 震えてる
俺らを見る視線は、変わらない どれだけ、俺らを苦しめても
@ 桃
@ 赤
@ 桃
@ 桃
@ 赤
@ 赤
@ 桃
@ mob
@ mob
@ 桃
@ 赤
@ 桃
@ 赤
@ 赤
@ 青
@ 青
@ 赤
@ 桃
@ 赤
@ 赤
@ 青
@ 赤
桃くんは過呼吸、 青くんはそんな桃くんにパニックを 起こしてる
どうしよう、どっちを先に 対応したらいいの?
@ 白
@ 白
@ 赤
@ 赤
@ 白
@ 赤
こんな事は昔からよくあった どちらか片方が寝込んでいたり、 泣いていたりすると、片方が パニックになる
ここで言うパニックは 頭の中がぐちゃぐちゃになって、 感情の整理とかが出来ない感じ
@ 白
@ 赤
@ 桃
@ 赤
@ 赤
@ 赤
@ 赤
@ 桃
@ 赤
@ 赤
@ 桃
@ 赤
@ 赤
@ 桃
@ 赤
@ 桃
@ 赤
@ 桃
@ 赤
@ 赤
@ 桃
@ 桃
@ 赤
@ 青
@ 青
@ 桃
@ 青
@ 青
@ 桃
@ 青
@ 白
@ 赤
@ 白
@ 白
@ 赤
@ 白
@ 赤
@ 赤
@ 白
@ 赤
@ 白
@ 赤
@ 白
@ 赤
@ 白
@ 赤
@ 赤
@ 青
…ずっと昼休みだったらいいのに
5時間が終わり、放課後 桃くんと青くんが待っている 教室までの廊下を歩く
@ mob
皆の明るい声が聞こえる
だけど俺には関係ない事だし、 どうでもいいんだけど
俺の弟の名前が、出てこなければ
@ mob
@ 白
@ mob
@ mob
@ mob
@ 白
何…彼奴ら、俺の弟に…
あれは、流石に見逃せない あの子の兄として
俺が声を上げようとした、その時
@ 桃
@ mob
@ 赤
@ 桃
@ mob
@ mob
@ mob
@ mob
@ 桃
@ mob
@ mob
@ 桃
@ 赤
@ 赤
@ mob
@ mob
…最後まで腹立つな、彼奴 まぁでも俺が言える立場でも無いし 本当にどうしたらいいんだろうな、 こういう場面って
@ 白
@ 赤
@ 白
@ 赤
@ 白
皆の辛さを俺が背負えたらいいのに
俺だけが呪い子で、 皆は、神の祝福を受け、幸せに…
お願いです、神様 我が家門が祀る賽の神様
貴方にとってはただの呪い子ですが 俺に弟たちを幸せにする力、 弟が笑顔になれる力をください
俺への代償はいくら 重くても、辛くてもいいです
俺の命も捧げれます
お願いですから、弟に幸せを
コメント
4件
........💢:( ꐦ´꒳`;): 赤くん、安心して?代償がなんにもないようにボクがしてあげるから?ニコ モブたち貰っていいですか?お金ならここにあるので!ドサ💴
ギリギリ深夜前投稿ごめん!! 次回 ♡1000