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自殺名所の森の奥で

自殺名所の森の奥で

「自殺名所の森の奥で」のメインビジュアル

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紳士

♥

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2019年11月30日

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……ここが…自殺の名所か…

私の名前は白藤 雪(しらふじ ゆき)。 突然だが、私は今から自殺しようと思う。 理由は…

この世界に飽きたから だ

私は、周りが言うに昔から顔が整っていたらしい。私はそうは思わないが… だが何事にも無関心で、面白くないやつだ、と思われていた。

だから私は大人にばかり可愛がられて 「お姫様」と呼ばれていた

実際、こう呼ばれるのは嫌だった。 私だって友達を作りたくないわけではない。 周りの子みたいに放課後寄り道してカラオケやカフェに行ったり、 恋バナをしたり、朝まで電話したり…… 私はそれが出来なかった

………はぁ…さよなら、世界

???

そこのお嬢さん、ちょっといいかな?

……?

振り向くと、そこには白髪の紳士がいた。歳は、私より上だろう。

なん……ですか?

???

いや、こんな美しいお嬢さんがこんな所にどんな用かなとね。

……ここは有名な自殺の名所です。あなたも知っているはずでしょう?
私は今から自殺をします。崖から飛び降りるのでお見苦しい姿を見せるかと思うので 見ないほうがいいですよ。

???

はっはっは、こんなに美しいお嬢さんが見苦しいだって?
面白いジョークだね。

???

お嬢さんは自殺をする理由があるのかな?

………この世界に飽きたから、です

???

ほう……と、いうと?

別に…あなたには関係ないでしょう

???

そうだね。だが自殺をするということは自分の命はいらないのだろう。

まあ…そう、ですね。それがなんですか?

???

ならば、その命、私に委ねてみないかい?

…………は、はぁ?

???

こんな美しいお嬢さん、この世に二人といないからね。
だから、美しい君を私の家で監禁させてくれないか?

言ってることが無茶苦茶では?
自殺する前に警察を呼んでもいいのですよ?

???

警察を呼んでも構わないが、その場合君は何故こんな所にいるのか事情聴取をされるだろうね。それでもいいなら呼びなさい

……………はぁ……

私は間を空けてから大きなため息をついた。

用件を聞きましょう…手短に、お願いしますね

???

心が広いですね。先程何度も言った通り、あなたは美しい。
なので、私の物にしたい。ただそれだけです。なので監禁させてください。

何度聞いても意味がわからない…

???

ふむ…何か、望むことはありますか?

唐突ですね…そう、ですね……
私は…冷たい性格で、周囲からも避けられていました。
なので、いつも暗い顔です。だから……思い切り、笑ってみたい、です。

???

ほーう…なるほど。ではその望み叶えましょう。

笑わせてくれるんですか…?

???

勿論です。そうですね。では…あなたが思い切り笑えるように、あなたを
''私のもの,,にしましょう

あなたの物……にですか?

???

ええ。ではまず私の家に行きましょう。

え、えっ?ちょ、ちょっと、勝手に話をすすめ…

私は、その瞬間抱えられた。…これが…おひめさまだっこ…??

???

名を名乗るのを忘れていました。私の名は花京院 刀利(かきょういん とうり)です。歳は24歳

あっっ…と、えと、私は白藤雪……17歳…

刀利

雪……素敵な名前ですね。
それに雪のように白い髪だ。綺麗な…

………そんなこと言われたの、初めてです……

刀利

……ふふっ

花京院さんはふふっと笑った。

なっ、なんですか!?おかしいですか!?

刀利

ぜーんぜん?あっ、言い忘れてましたが、私の家はこの森の中ですから、
もうすぐですよ

えっ、森の中なんですか?

刀利

ええ。なので一人暮らしの私は、毎日動物と触れ合う事が日課になっていて……っと、着きましたね。失礼。下ろしますね

あっ…すみません、重いのに

刀利

いえいえ、そんな。むしろ軽いくらいでしたよ

ど、どうも

刀利

ここが私の家です。どうですか?

どう………ですか?

そこはどこか廃れていたけど とっても綺麗な家だった。近くの木に小鳥がいて、 鳴き声がとっても綺麗。

綺麗…きれい、です。

刀利

おや、ありがとうございます。

刀利

では、行きましょう 雪…さん?

えっと、、雪で大丈夫です。花京院さん…

刀利

では、雪。行きましょう
私の事も刀利で構いませんよ

いや…と、年上ですし…じゃあ
刀利さん…

これからどうなるのか分からないけど、 これまでより楽しい生活になるなら…いい、かな

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