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夏
夏
夏
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太宰 治
重いため息をつき、私は電車の窓を見た
現在時刻午後11時… スマホのバッテリー…86%
太宰 治
太宰 治
私は現在、家出中だ 自分の小遣いを全額払って買った片道分しかない切符 だが私にはこれで十分だった
明日、学校に行く自分が想像できない
それもそのはずだって私は今から 自殺するのだから…
太宰 治
そう思いながらスマホを見る
ポタッ
一滴の水、否(いや)涙がスマホ画面に落ちていった
短いトンネルを抜けると小さな街と 美しいキラキラと光っている海が見えた
なぜか心惹かれた 夜の海が初めてだったからかも知れない
太宰 治
私は荷物をまとめて電車を降りた
『夜海(よかい)駅』
海の匂いと生ぬるい風が頬をくすぐるのを感じた