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33
芙月みひろ
248
#ソフトバンクホークス
さくら
90
kty(ちけっと!、nrkr)
1,923
ユモト・リンネ
不意に頭上から声をかけられ、ヴァローナは顔を上げた。 そこに立っていたのは、琳寧と響希だった。
ヴァローナ
ユモト・リンネ
クロミヤ・ヒビキ
クロミヤ・ヒビキ
響希に問われて、ヴァローナはようやく自分が道端にしゃがみ込んでいることに気がついた。 咄嗟に立ち上がる。 その瞬間、僅かに視界が揺れた。
ヴァローナ
ユモト・リンネ
琳寧はすぐさま否定する。
クロミヤ・ヒビキ
響希も続けて頷いた。 ふたりの言葉を聞いて、ヴァローナはほっと肩の力を抜く。
ユモト・リンネ
クロミヤ・ヒビキ
その変化を見逃さなかったふたりが、心配そうに覗き込む。
ヴァローナ
ヴァローナ
ヴァローナ
クロミヤ・ヒビキ
琳寧と響希は顔を見合せ、揃って首を振った。
潮崎梅津
テレビ局の方から、穏やかな声が届く。
クロミヤ・ヒビキ
局内から出てきたのは、ソルトのマネージャーを務める潮崎梅津(シオザキ・ウメツ)だった。 潮崎梅津は哲仏学園の教師でもあり、琳寧と響希にとっては親戚にあたる。
ユモト・リンネ
琳寧が尋ねると、梅津は顎に手を当てて考え込む。
潮崎梅津
ユモト・リンネ
またひとつ、可能性が消えた。 ヴァローナの声が僅かに沈む。
潮崎梅津
梅津は三人を見渡し、柔らかく微笑んだ。 そのまま先導するようにテレビ局へ戻っていく。 ヴァローナたちも後を追い、局内のフードコートへと入った。
潮崎梅津
フードコートの席へ着くなり、梅津はヴァローナが持っている鞄へ視線を向けた。
ヴァローナ
ヴァローナが差し出した鞄を受け取り、梅津は納得したように頷いた。
潮崎梅津
クロミヤ・ヒビキ
ユモト・リンネ
琳寧が響希の物言いに頬を膨らませる。 響希は何かおかしなことを言っただろうかと、僅かに眉を寄せた。
ヴァローナ
ヴァローナは今朝の会話を思い返しながら、順を追って説明する。
クロミヤ・ヒビキ
響希が素直に頷いた
ユモト・リンネ
琳寧がテーブルへ身を寄せ、前のめりに聞く。
ヴァローナ
ミークワーム・ペンプイン
突然、背後から呆れきった声が飛んできた。
クロミヤ・ヒビキ
響希が驚いて振り返る
ミークワーム・ペンプイン
そこにいたのは、メルシィのアスーカル。 本名、ミークワーム・ペンプイン。 彼女もまた、今日はソロで番組収録に来ていたらしい。
クロミヤ・ヒビキ
響希が首を傾げる。 ミークは深々と溜息を零した。
ミークワーム・ペンプイン
ユモト・リンネ
琳寧まで勢いよく同意する。 左右から責められ、ヴァローナは僅かに身を引いた。
ヴァローナ
ヴァローナ
ユモト・リンネ
怖気付くヴァローナへ、琳寧がさらに食いつく。 急に話を振られた響希は、一瞬目を瞬いた。
クロミヤ・ヒビキ
クロミヤ・ヒビキ
ヴァローナが響希を見る。 ようやく、ヴァローナと同じ疑問を持つ者が現れた。 しかし、ミークはますます呆れた顔をした。
ミークワーム・ペンプイン
ミークワーム・ペンプイン
ヴァローナ
ミークワーム・ペンプイン
ヴァローナ
未だ確信を持てないまま、ヴァローナが首を傾げる。
アスーカル
ユモト・リンネ
琳寧とミークの声が、綺麗に重なった。 ヴァローナと響希は揃って黙る。 女性陣にしか分からない、その言葉の含み。 察しろと言うには、少々難しい話だった。
潮崎梅津
梅津が響希へ視線を向ける。
クロミヤ・ヒビキ
響希は迷うことなく答えた。
ユモト・リンネ
琳寧が目を輝かせ、力強く拳を握る。
ヴァローナ
思わず感嘆の声を漏らすヴァローナ。
ミークワーム・ペンプイン
ミークがぐっと距離を詰めて聞く。 先日の番組の時もそうだったが、ミークは話を回すことも、相手から言葉を聞き出すことも上手い。
ヴァローナ
ミークワーム・ペンプイン
ミークワーム・ペンプイン
ヴァローナ
今度は梅津を見る。
潮崎梅津
ヴァローナ
関係する者たちの意思をひとつずつ確認して。 ようやくヴァローナは納得したように頷いた。
クロミヤ・ヒビキ
響希も肩の荷を下ろしたように言葉を投げる。
ユモト・リンネ
ミークワーム・ペンプイン
琳寧とミークが続けて反論する。
潮崎梅津
話の結論が出たことで安心したのか。 四人はすっかり、いつもの調子へ戻っていた。 しかし。 ヴァローナだけが、僅かに目を見開いている。 困惑したように視線を泳がせ、口を開きかけては閉じた。
潮崎梅津
梅津がその様子に気付く。
ヴァローナ
ミークワーム・ペンプイン
ミークがじっとヴァローナを見つめる。 逃がさない。 そんな圧に押され、ヴァローナはそっと目を逸らした。
ヴァローナ
ミークワーム・ペンプイン
四人の頭上に、揃って疑問符が浮かぶ。 ヴァローナは僅かに俯いた。
ヴァローナ
……!?!???
時が止まった。
コメント
1件
第29話、めっちゃ良かったです! 冒頭でヴァローナが道端にしゃがみ込んでるシーンから、もう胸がギュッとしました。ソルト=ローゼの公表を巡る会話で、琳寧さんとミークが「不正解!」ってバシッと言い切る場面、あの空気感、すごくリアル。ヴァローナが「僕からは言えない」って迷う気持ちもわかるし、でも確かに「どっちでもいい」は刺さる(笑)。 そして最後の「妊娠…」で急ブレーキ!時が止まったって表現、まさにその通りでした。響希さんの「産時、育児に困らない」がフリになるとか、読んでて鳥肌です。次が気になりすぎます!