テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
33
芙月みひろ
248
#ソフトバンクホークス
さくら
90
kty(ちけっと!、nrkr)
1,923
コメント
1件
わあ、第30話、めちゃくちゃ面白かったです!🤍 ヴァローナさんが「妊娠してるのは僕の方です」って言い放った瞬間の四人の揃った「はぁっ!?」、読んでて思わず声出ました(笑)。しかも「事故でぇっ!」って叫びながらミークに肩揺らされるヴァローナさん、可愛いすぎます。それでいて最後にさらっと別の収録のお誘いが入って、また話が伸びそうなのも、続きが気になって仕方ないです。有難朱生さん、毎回キャラの掛け合いが絶妙ですね!
ミークワーム・ペンプイン
ミークの声が、フードコートに響き渡る。
ユモト・リンネ
琳寧が慌てて人差し指を口元へ立てた。
ミークワーム・ペンプイン
クロミヤ・ヒビキ
ミークと響希が、言わんばかりの勢いで机へ身を乗り出す。 ふたりから一斉に詰め寄られ、ヴァローナは僅かに仰け反った。
ヴァローナ
潮崎梅津
梅津の表情まで強張る。
ユモト・リンネ
琳寧も思春期の中学生ながらに、頬を赤らめながら必死に三人を宥める。 しかし、混乱は収まるどころか増していくばかりだった。
ヴァローナ
ヴァローナが遠慮がちに口を挟む。
ミークワーム・ペンプイン
ミークの鋭い視線が向けられた。 ヴァローナは一度、唾を飲み込む。 この世界で妊娠できる者は、子宮を持つ女体かΩ、もしくは転換性のγ∑だけ。 そして、それらを妊娠させられるのは男体かαだけだ。 現在、世界から認知されているヴァローナの性は男性α。 ならば。 この場にいる全員が同じ結論へ辿り着いたのも、当然だった。
ヴァローナ
はぁっ!!!?????
四人の声が、揃って裏返った。 フードコートの空気が震える。 今、この場で。 彼らの常識からすれば、天変地異にも等しい発言がされた。
ミークワーム・ペンプイン
ミークが両手を上げる。 理解が追いつかない。 一度止めなければ、何から聞けばいいのかすら分からない。
ユモト・リンネ
琳寧も完全に混乱し、隣の響希へ助けを求める。
クロミヤ・ヒビキ
潮崎梅津
響希から梅津へ。 梅津から、またヴァローナへ。 視線だけが行き交う。 全員が目に見えて困惑し始めていた。 先ほどの大声が気になったのか。 フードコートを利用していた他の客たちまで、何事かと足を止めている。 その視線の中心で。 ヴァローナだけが、困ったように座っていた。 聞かれてはいけない。 四人は周囲の視線を警戒しながら、再び椅子へ座った。 自然と全員の顔がテーブルの中央へ寄り、声量が落ちる。
クロミヤ・ヒビキ
響希がひとつずつ情報を整理するように尋ねる。
ヴァローナ
何を疑問に思われているのか分からず、 ヴァローナは首を傾げながら答えた。
潮崎梅津
梅津が一度、話を横へ置こうとする。 しかし、ミークは置けなかった。
ミークワーム・ペンプイン
ユモト・リンネ
クロミヤ・ヒビキ
響希が慌てて妹の疑問を遮る。 話が全く進まない。
ヴァローナ
はやまらなくていい!!
響希、ミーク、梅津。 三人の声が、綺麗に重なった。
ヴァローナ
あまりの息の良さに、ヴァローナは僅かに身を引く。
ミークワーム・ペンプイン
ミークは混乱したまま、一気に疑問をぶつける。
ヴァローナ
ミークワーム・ペンプイン
ヴァローナ
混乱のあまり、ミークはヴァローナの肩を掴んで激しく揺らした。
潮崎梅津
梅津が止めに入る。
ヴァローナ
ミークワーム・ペンプイン
ミークの手が止まった。 ヴァローナは口元を押さえる。 そして、そのまま静かに嘔吐した。 四人の顔から、一斉に色が引く。 先ほどまでの混乱とは違う。 目の前で見せられた症状に、もう疑う余地はなかった。
クロミヤ・ヒビキ
響希が慎重に尋ねる。
ヴァローナ
ヴァローナ
まじかぁ……
四人は文字通り、頭を抱えた。 結婚。 正体公表。 妊娠。 しかも、当事者の片方は未だ何も知らない。
ユモト・リンネ
琳寧が顔を上げる。
ミークワーム・ペンプイン
クロミヤ・ヒビキ
ミークと響希が続ける。 まだ収録は始まっていない。 今からローゼの元へ向かい、直接話すことはできる。 しかし、今日の番組も生放送だ。 一度始まれば、失敗は許されない。 どう伝えるべきか。 いつ話すべきか。 全員が考え込んだ、その時だった。
スタッフ
ヴァローナ
声をかけてきたのは、このテレビ局随一の司会者だった。 小走りで近付いてくる。
スタッフ
ヴァローナ
ヴァローナさん!!??
四人の声が、再び綺麗に重なった。