昭和13年
世界は戦争で溢れていました。
りん
ゆずか、逃げるよ!
ゆずか
う、熱いよ……手が……手が……
りん
ゆずか!大丈夫。お姉ちゃんが守ってあげる。
ゆずか
でも…………お姉ちゃんの足も……もう……
りん
行くよ!
ゆずか
う……うん……
りん
!
ゆずか
え……え……おねぇぇぇぇちゃーーーーん(泣)
病院にて
お母さん
……先生
病院の先生
………………………………もう……娘さんは……
お母さん
先生!いや!娘は無事だって言って!私の大事なりんだから……(泣)
病院の先生
残念ながら娘さんは、今から手術しても手遅れです。
お母さん
うわぁぁぁぁぁぁんりぃぃぃぃぃん(泣)
ゆずか
お姉ちゃん……まだ……死んじゃダメだよ……
お母さん
先生!せめて!せめてりんをうちに居させてあげて!泣
病院の先生
お母さん……それは不可能です。この世界では…………死体など腐ってしまいます……
お母さん
いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ(泣)
ゆずか
うっ……(泣)お姉ちゃん……お願い……死んじゃ……ダメだよ……ダメ……
病院の先生
………………………………
病院の先生
りんちゃん。この世界での生活は楽しかったですか?妹さんやお母さんはあなたの死をとても悲しんでくれていますよ。どうかあの世でも幸せにね。
家にて
ゆずか
お母さん……お姉ちゃんは…………死んじゃったの?
お母さん
いいえ!ま、またすぐ帰ってくるわ!
ゆずか
そうなの?
お母さん
ええ!だから安心して!
ゆずか
……………………………………
ゆずか
もう寝るね。おやすみお母さん
お母さん
うん!ぐっすり寝ておいで!
ゆずか
……………………
ゆずか
(たったったったっ)
お母さん
う、うぅ……うわぁぁぁぁぁぁん泣
ゆずかの部屋にて
ゆずか
……やっぱり……お姉ちゃんは死んだんだ。
ゆずか
うぅ……
りん
ゆずか?どうして泣いてるの?