律
(今日の予定は…ないか____)
紗良
ねぇ
律
はい
紗良
何でいつもイヤホンしてるの
律
音楽が好きだから
紗良
そうなんだ
紗良
どんなの聞いてるの?
律
えっと〜
紗良
聞かさせて
律
えっ
紗良
イヤホン片方左用貸して
律
いいけど
紗良
ふ〜ん
紗良
こんな曲聞くんだ
律
うん
紗良
なんか話してよ
律
じゃあ…
律
何で右側にいるの
紗良
っそれは…
律
だって俺___男だし
普通俺が車道側あるべきじゃない
普通俺が車道側あるべきじゃない
紗良
そうなの
律
うん
紗良
じゃあそうする
何でだろ
紗良は所々違和感がある
紗良
ねぇ
律
何
紗良
ノート貸して
律
沙良のノートは
紗良
私のノートは____
律
見せて
紗良
うん
律
っなにこれ
沙良のノートは所々隙間があった
律
どうしたの
紗良
ゴメン
紗良
このノートの隙間を埋めてほしい
律
分かった
紗良
ゴメンね
紗良は足早にさっていった
紗良
ポロポロ
律くん優しいなぁ
こんな私にも優しいだなんて
紗良
あっうぅ
耳が____痛い
紗良
ん?ここは?
医者
病院ですよ
紗良
あっ
よく見るといつもの病院だった
そしてその医者もいつも見たこと がある
医者
倒れてたんですよ
紗良
そうなんですか
医者
そろそろ右も____
紗良
そんな_________
律
沙良大丈夫
紗良
大丈夫
紗良
(あれっ聞きずらい?)
医者
では私はこれで
紗良
はい
律
はいこれプリント
律
後これ
紗良
何これ
律
俺歌い手になるのが夢で
紗良
そうなんだ
律
だから聞いてくれる
紗良
うん
♪
紗良
ポロポロ
紗良
上手いよ
律
本当!ありがとう
紗良
こちらこそ
律
じゃあ
紗良
待って
律
何
紗良
実は _________
ある日の沙良
紗良
どうですか
医者
右耳はもう一ヶ月もしないうちに
完全に使えなくなりますね
完全に使えなくなりますね
医者
場合によっては手術しないと
左耳にも支障が出るかもしれません
左耳にも支障が出るかもしれません
医者
それに手術したからと言って左耳に支障が出ないとも限りません
母
そんな…まだこの子は小学生ですよ
医者
手術しないよりはマシですし
成功率は高いです
成功率は高いです
母
そうですか
母
沙良どうする
紗良
えっとよくわかんないや
結局手術を受けることになった
医者
一応成功はしましたが
医者
左耳はいつ悪くなるかわかりません
母
分かりました
母
行こっか
紗良
うん
紗良
ってことなの
私は作り笑顔で彼に話す
律
そっか
律くんは悲しそうな 顔で聞いてくれてる
紗良
でも律くんに会えてよかった
律
えっ
紗良
私話すのが怖くなって
紗良
だけど律くんに会ってから話すことが楽しくなった
紗良
歌が楽しくなった
律
そっか
紗良
私この病気に勝ってみせるよ
律
沙良ならできるよ
紗良
ありがとう
しばらく紗良は入院することに
律
沙良!この曲いいよ
紗良
本当‼︎
次の日も
次の日も
俺は沙良に暇さえあれば会えに行った
そして俺は_________
律
沙良‼︎曲できたよ
紗良
本当‼︎
紗良
頑張ったね
律
明日持ってくるよ
紗良
分かった楽しみにしてる♪
律
楽しみだなぁ
律
紗良から?
律
とりあえず“来れる“っと
律
“了解“
律
どうしたの
俺が訪ねても 沙良は振り向かない
律
沙良?
何度訪ねても 沙良は振り向かない
律
沙良!
そう言って肩を軽く叩く
紗良
えっ律くんいたの!
紗良
声かけてよぉ〜
律
いや何度も声かけたんだけど
紗良
律くんなんか言ってよ
律
?
俺たちの話は噛み合ってないので 俺は試しに
律
これ読んで
紗良
っ!
紙に字を書いてみた
律
(やっぱりだ)
沙良は俺の声はもう聞こえてない
紗良
聞こえないの
紗良
何故かさっきから静かで
紗良
怖い
俺は沙良がそう言って何も言えなかった
そんな彼女を見るのが辛かった
沙良には「今日は遅いから帰るね」と言って帰った
それ以来彼女の病院を訪れることはなかった






