君と夏

夏というのは想像以上に雨が多い気がする

皆が天知さんと一緒に過ごせると思ってワクワクしている中、天知さんが気まずそうに言った

天知さんの言葉に部員達は驚いたような顔をした後、明らかに不満そうな顔をした

一人の部員がそう言うと他の部員達も賛同するように頷いた

そう言いそうになった言葉を喉に押し込めた

そんな言葉を交わしつつ、僕は君を見た

君は天知さんじゃなくて、ガッカリされているのを悟ったのか、気まずそうな顔をしていた。

ドキドキする心を隠しながら、君に話しかけた

僕達は体育館から出ていった

僕はひどく困っていた

君が突然言った

なんなら、部員の中で一番君のこと見てる気がする

そう言いかけたタイミングで雨が降ってきた

僕達は急いで、バス停に駆け込んだ

少し強めの雨で帰るにも帰れず、僕たちは困り果てていた。

悩んでいると急に名前を呼ばれた。誰かと思って見てみると、そこには友人の朔がいた