雲ひとつない青空と蝉の鳴き声 あれからいくつもの年月が流れていた。 あの時と変わらぬ同じリズムでなり続けるリズム音 部屋の内装も変わらぬまま、 唯一変わったのは彼女の伸びた髪だろうか、 肩ぐらいの長さだった髪は今では腰まで行きそうな程だった。 色鮮やかな花々を水の入れ替えた花瓶に入れ、病室から去ろうとする。
○○
後ろからあの明るく穏やかな声が聞こえる。 彼女しかいない、あの時以来聞くことのなかった声が今自分の名を呼んだ。 すぐさま、ベッドに向き直る。
イソップ
そこには、ベッドの背もたれに腰をかけ、ボーとする〇〇さんの姿があった。 涙が溢れ出す、勢いよく彼女に抱きつき、良かった。などと何度も繰り返し呟く。 彼女は壁にかけられたカレンダーを見つめ少し寂しそうに笑った。
○○
僕は涙を拭い、彼らに連絡した
イライside
───────── 〇〇ちゃんが起きた。 そう連絡が来た時は驚いた。 だって起きないと思っていたから、自分の勘はだいたい当たる。昔からそうだった。 こんなにも自分の勘が外れ嬉しかったことは無い。 あァ神よ。有難う 胸の前で手を合わせこの後の予定など放り出して彼女の笑う病院へと飛び出した。
ノートンside
〇〇が起きたそう連絡を受け、 一応病院へと向かう、ほら行かないと後々面倒くさそうだし。 目の前を通り過ぎそうなタクシーを停め乗り込む。
ノートン
運転手
ノートン
運転手
ノートン
タクシーの前座席付近につく鏡で自分の顔を見る。 思ったより酷い顔だった。気づかなかった、 こんなにもあそこが大切だっとは、
ノートン
ナワーブside
ナワーブ
まず、本当に嬉しかった、 すぐさま病院に向かい、廊下を早足で歩いた、 これでもかというほど走りたかったが流石に抑えた。 病室に入ったらなんと言ってやろう。 やはり思い浮かぶのは何故あんな自己犠牲のようなことをしたのかなどだ。 それはダメだな、じゃあなんといおう。迷いに迷いひとつを決めた。 病室のドアに手をかける。
ナワーブ
○○
向日葵が咲いていた。
コメント
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え……最終話…?〇〇ちゃん…目覚めて良かった… ツナは好きかい?好きならば、この私流で作ったツナおにぎりを 受け取ってくれ……((((は? 〇〇ちゃんには幸せになって貰わないと困るな(*˘︶˘*) 連載、お疲れ〜