TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

紅紫

……慎哉

紅紫

(なぜ、彼がいる……?)

目を丸くした

紅紫

(っていうか、ボクの姿が見えているのか?)

紅紫

(通常の人には、見えないはずなのに…………)

慎哉

……やっと、会えた…………

紅紫

紅紫

ダメ

紅紫

……それ以上、来るな

慎哉

……どうして?

紅紫

話してるひまはない

紅紫

今すぐ、ここから離れろ

小さいガラスの破片がふたりのそばに落下してきた

紅紫

手遅れになる前に、早く……

ばきっと何かが折れる音がした

ビルに設置されていた看板が、がくりと垂れ下がっている

ばきん

付け根部分が取れ、紅紫の頭上に向かって落下していく。同時にすべての窓ガラスが割れ、飛び散った

ラウナとジェラトは攻防を繰り返していた

刃を交えるたびに、金属音が鳴った

ラウナ

あ゛〜、もう面倒くせー

ジェラト

……!

ラウナは大鎌でジェラトをなぎ払う

ジェラト

衝撃が襲った

紅紫

紅紫

(……あれ?)

紅紫

(なんで、ボク……)

紅紫

(……歩道に、横になって…………?)

上半身を起こす

紅紫

……えーと……確か…………

紅紫

突き飛ばされて…………

紅紫

紅紫

慎哉……!

すぐさま視線を慎哉の方に向けた──

紅紫

……!!

うつ伏せの状態で、慎哉は看板の下敷きになっていた。ガラスの破片で腕を切ったのが、血が流れている

紅紫

……あ…………

慌てて彼のもとへ駆けよった

意識が朦朧とする…………

紅紫

……どうして…………?

慎哉

慎哉

(……よかった、無事だった)

紅紫

…………なんで、庇ったの?

“あの人“の取り乱した声

紅紫

……まさか、こんなことに……なるなんて…………

紅紫

紅紫

ジェラト……!

紅紫

どうしよう、このままじゃ彼が……!

慎哉

(ああ……)

慎哉

(できれば…………)

自分以外の名前を、口に出さないでほしい────

慎哉

意識は闇に包まれていった

ジェラト

ジェラト

……まいったね

ジェラト

不覚を取ってしまったよ

歩道にはガラスの破片と看板が散乱している

あちこちで泣き叫ぶ声に心が痛む…………

ジェラト

……

スマホを取り出し、119と押した

ジェラト

ジェラト

──救急です

ジェラト

……ガラスの破片と看板の下敷きで──

ジェラト

何人かけが人が…………

ジェラト

……場所は

ラウナ

……先輩

きょろきょろと辺りを見回す

ラウナ

どこにいるの? 先輩

ラウナ

……会いたいよう

ジェラト

ジェラト

──やっと、追いついた

ラウナ

……しつけぇな

ジェラト

これ以上、きみを野放しにするわけにはいかないからね

ジェラト

──けりをつけようか

しばらくして救急車が到着し、慎哉は病院へと搬送される

ボクは呆然と見送った

ぐらん・ぎにょーる

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

106

コメント

7

ユーザー

慎哉さんが追いかけたの、まさかの紅紫さんのほうだった! 待ってください一度!一度世界観全部通した相関図を! 相関図をください! 覚えが悪いせいで、覚えがある気がするのにうまく繋がりません……! お慈悲をください……!!

ユーザー
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚