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ネルフ本部、静まり返った朝
だが次の瞬間、空が唸りを上げた
爆音と共に、輸送ヘリの群れが雲を割って現れる
腹部からは次々と黒い影
完全武装の戦略自衛隊員たちがロープで降下してくる
日向が声を上げる
日向マコト
ミサトが短く息を呑む
ミサト
その時、外周ゲート前
戦車が轟音を立てて配置につき、地上部隊が突入態勢を取る
しかし、彼らの視界の中央に、一人の男が立っていた
オレンジ色の道着、逆立った黒髪
孫悟空だ
悟空は腕を軽く回しながら、にやりと笑った
孫悟空
隊長が無線で怒鳴る
自衛隊隊長
一斉に火花が走る
無数の実弾が悟空を襲う
しかし、そのすべてが悟空の周囲で弾かれ、地面に無力に転がる
孫悟空
悟空は一歩、地面を蹴った
次の瞬間、戦車の上に現れ、砲塔を片手でひねり潰す
悟空は命を奪わない、寸止めで意識だけを刈り取る超人的な動き
兵士が後ろから銃を構えた瞬間、悟空は首の後ろに手刀を打ち込み、柔らかく地面に倒す
孫悟空
わずか一分足らずで、ネルフ本部外周は静寂を取り戻した
しかし悟空は顔を引き締める
孫悟空
外周を制圧した悟空は、瞬間移動でネルフ本部の内部へ飛び込んだ
長い通路に響くのは、銃声と怒号、そして警報の赤い点滅
戦略自衛隊は地下へ侵入し、司令室への経路を押さえにかかっていた
通路の奥、ミサトが伊吹・日向・青葉を引き連れ、冬月と合流しようとしている
だがその先、曲がり角の陰から兵士の影――そして、その中央に立つのはリツコだった
白衣の裾を翻し、手には小型端末。何かを入力しながらも、眉一つ動かさない
その瞬間、兵士の一人が銃口をリツコに向けた
迷いのない指先が引き金へ
孫悟空
空気が一瞬震え、悟空がリツコの目の前に現れた
彼の指先が軽く動くと、放たれた弾丸は空中で止まったように見え、床にコトリと落ちる
兵士たちは驚愕する間もなく、悟空の足音すら聞き取れぬ速度で気絶していった
リツコがわずかに目を見開く
リツコ
リツコ
悟空は振り返らず、前方の曲がり角に視線を向けた
孫悟空
次の瞬間、曲がり角からさらに多くの兵士が雪崩れ込む
重装備の盾兵、機関銃を構えた援護兵、後方には指揮官らしき男
悟空は腰を落とし真剣に構える
孫悟空
床を蹴った瞬間、悟空の姿は残像だけを残し、通路を縦横無尽に駆け抜ける
盾を構える兵士の足元に回り込み、一撃で膝を折らせ、次に背後の援護兵の銃を指先で粉砕
指揮官が無線で撤退を指示する頃には、すでに全員が意識を失っていた
ミサトは銃を下ろし、安堵のため息をつく
ミサト
悟空は一瞬だけ視線を上げ、険しい表情を見せた
孫悟空
赤い警報灯の下、悟空は再び戦闘態勢に入った
厚い雲を切り裂くように、ネルフ第3部隊の海上に紅の巨影が躍り出た
エヴァンゲリオン弐号機
操縦席の中、惣流・アスカ・ラングレーの瞳は、かつてないほど鮮烈に輝いていた
アスカ
海面を蹴った瞬間、弐号機のブースターが轟音を上げ、空中へ飛び出す。
その視界の先、白い翼を持つ9機の影
量産型エヴァンゲリオンが、V字隊形で迫ってくる
片手にはロンギヌスの槍のレプリカ。無機質な笑みを浮かべる仮面のような顔
アスカは叫ぶ
アスカ
弐号機は海面を蹴り上げ、拳を突き出す、装甲を砕く音と共に量産型が後方へ吹き飛ぶ
赤と白の巨体が空中で交錯し、火花が散った
アスカ
だが、量産型はすぐに起き上がる
S²機関の無限稼働、破壊しても再生する
アスカ
次第に9機が連携し始める
三方向から同時に槍を突き出され、弐号機は防御に回る
アスカは両腕で受け止めるが、もう一機が背後から蹴りを叩き込む
機体が海へ叩きつけられ、巨大な水柱が上がった
コクピットの中、警告灯が赤く点滅する
アスカ
アスカは海面を割って飛び上がり、両腕を広げて槍を受け止め、そのまま一機を海中へ投げ込む
しかし残りの量産型が一斉に翼を広げ、空から降下して包囲する
アスカ
その時
上空の雲を裂き、紫の巨影と黄色い巨影が現れた
エヴァ初号機と零号機
碇シンジ
シンジの声が響く
碇シンジ
綾波レイ
アスカ
量産型9機との空前の乱戦が、今、幕を開けた
海上に、紅・紫・黄の3機のエヴァが並び立つ
海面すれすれを飛び交う9機の量産型
中央で弐号機が盾となり、初号機と零号機がその隙を突いて反撃していく
紫の腕が槍を払い、黄色い機体が背後から蹴りを入れる
しかし、敵は無限に蘇る
シンジは歯を食いしばった
碇シンジ
レイは落ち着いた声で応える
綾波レイ
だが、量産型は戦闘データを即座に共有し、包囲網を縮めていく
上空から3機が急降下、下方から2機が海面を割って突き上げる
アスカが咆哮しながら槍を掴み、初号機がそれを引き抜くが、背後から別の槍が迫る
その瞬間
空気が震えた
轟音とも風切り音ともつかぬ低い唸りが、戦場全体に響く
海の向こう、陽光を背にして一人の小さな影が現れた
瞬きの間にその影は巨大化し、三機のエヴァの前に赤き戦士が降り立つ
悟空(SSG)
超サイヤ人ゴッド孫悟空
道着はすでにところどころ焦げ、腕にはわずかな擦過傷
だが、その眼光は鋼のように鋭い
アスカ
アスカ
悟空(SSG)
悟空(SSG)
悟空はにやりと笑った
悟空(SSG)
量産型の一機が突進してくる
悟空は軽く片手を上げただけで、その巨体を止め、掌底で空の彼方へ吹き飛ばす
残りの機体も警戒するように距離を取った
その時、悟空の全身から一瞬だけ、赤のオーラが変わり青白いオーラが滲み出る
まるで海と空が溶け合ったような鮮やかな蒼
だが彼はすぐに力を抑え込み、何事もなかったかのように赤のオーラに戻り構え直す
シンジが小声で呟く
碇シンジ
アスカもレイもシンジと同様青白いオーラを不思議に思う
悟空(SSG)
風が止まり、海面が鏡のように静まる
悟空の背後で三機のエヴァが再び構えを取った
人と巨神が肩を並べる、異様な光景
そして、量産型9機との総力戦が再開した
孫悟空
孫悟空
孫悟空
孫悟空
孫悟空
海上で量産型が再生するシーン、初号機と弐号機の連携シーン、悟空の体から青白いオーラが漏れる一瞬のカット
孫悟空
孫悟空
孫悟空
青い光が一瞬画面いっぱいに広がり、予告終了