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顔赤いのはねしゆん君、もうそんなのさぁ……そうま君にけが手当てしてくれたからだよ!!(以外としゆん君って鈍感なんだね)
今は、3限目の体育
50mを計っていたときに、おもいっきり転けた
膝と頬を擦りむき、結構出血している。
正直少し痛いが、少し手当てすれば大丈夫だろう。
しゆん
体育の先生
とりあえず先生の了承も得られたし、絆創膏貼って戻ってくるだけだ
そこまで時間を取らないはず
女子
女子
しゆん
女子
女子
女子
ああ、また来た
こういうのに女子は群がってくる
鬱陶しいことこの上ない
しゆん
しゆん
少し圧をかけながら睨み付けてやった
そうすると、さすがに怖じ気づいたのか、女子達は何も言わなくなった
はぁっ、マジでウザいわ...
ため息を吐いていると、少し久しぶりに見る顔を見つけた
名前は桃江てると
しゆん
てると
俺を見つけると嬉しそうに笑うてるちゃん
まぁ、ばうちゃんが可愛い可愛い言うのがわかる可愛さだ
てると
てると
ああ、傷のことか
しゆん
しゆん
心配してくれているが、ばうちゃんも今はてるちゃんと一緒に居たいだろうし、断っておく
てると
....うん、何て言うか、うん
てるちゃんは結構心配性だ
しゆん
しゆん
あまり心配はかけたくない
出来るだけ安心できるように、俺は適当に返事をして保健室へ向かう
カラカラカラ...
保健室のドアを開け、ゆっくり中へ入る
やっぱ今日も居ないな
家の学校の保健室は、基本的に誰もいない
先生も忙しいため、緊急の時は他の生徒が呼びに行くようになっている
危ないことに使う以外は、基本保健室に置いてある物は使用可能だ
しゆん
ふと、ベッドのカーテンが少し閉まっていることに気づいた
誰も使っていないときはカーテンは開いているはず
でも半分ほどカーテンが閉まっていた
完全には閉まりきっていなかったので、少しだけ覗いてみることにした
チラ...
しゆん
見た瞬間、息が詰まったような感覚に陥った
そこには、美しい顔がある
しゆん
少し疑問を抱きながら、来室名簿を開く
しゆん
「美鈴黄そうま」と、美しい文字で綴られている
今、名前を見て思い出した
生徒会長だ
生徒会長は3年生の中でも特にモテるらしい
容姿端麗で、運動神経抜群。 成績は常に首席で、更には生徒会長
こんな人間いるのかというくらい完璧な人だ
家の学校で、会長に憧れていない人など居ないだろう
かく言う俺も会長には憧れている
しゆん
とりあえず名簿に自分の名前を書いて、もう一度会長の名前が書いている欄を見る
どうやら保健室にいる理由は腹痛らしい
....というか、ホントに周りから聞いていた通りだな....
少し跳ね気味の黄色い髪の毛で、前髪は上の方でピンでまとめている
そして、切れ長い濃いオレンジ色の瞳に高身長で.....ここまで完璧だと若干引いてしまう。
いったい何をどうしたらこんな完璧な人間が生まれるんだ....
そうま
しゆん
しゆん
そうま
そうま
....ん?え?
今、起きたよな
ごめん待って展開早すぎて着いていけてねぇよ?
「どうぞお気になさらず」とか起きてすぐの病人のセリフじゃねぇえ!!
ど、どうする....会長まだちょっと辛そうだしな....
しゆん
そうま
しゆん
渡したのは胃薬
胃薬飲んどけば大体の腹痛は治る
うん、これで良い、うん、よしよし
そうま
そうま
しゆん
あ、言ってなかった、会長からしたら俺は全然知らない後輩ってだけだし
しゆん
そうま
そうま
そういうと会長は少し控えめに微笑んだ
..........破壊力が...鬼
相手は男なのに心臓がヤバイ。 え...........死...?
そうま
しゆん
こういうときに自分の顔を殴りたくなる
俺はすぐ表情に出るから...
しゆん
そうま
そう言うと会長はベッドから降りて俺のところへ駆け寄ってくる
てか、立って大丈夫なのか?
そうま
しゆん
そういえばそのために来たんだった....
完全にわすれてたわ
そうま
そう言って椅子を引く会長
しゆん
そうま
そうま
しゆん
なっ!今、怪我部分触りやがった!
不意打ちで触られ、思わず声が漏れる
そうま
しゆん
さすがに自分から痛いと言った手前、言い訳なんて出来ない
しゆん
しゆん
そうま
そう言うと、会長は手に消毒を持った
.....正直言うと、俺は消毒が嫌い
理由は、めっちゃしみるから
子供みたいな理由だと自分でも思う
しゆん
そうま
しゆん
そうま
そうま
しゆん
い"ってエエエエ
思いの外傷が深かったらしくかなりしみた
そうま
そう言って会長はハンカチで俺の膝を拭く
...ん?ハンカチ?
しゆん
そうま
はえっ!?
嘘だろっ!?
会長はそれがどうしたとでも言うように、キョトンとしている
会長からしたら普通なのかもしれないけど、それ、普通じゃないからっ!
しゆん
そうま
わ、これ、絶対に分かってねぇ....
しゆん
そうま
ど、鈍感だぁあ~.....
完璧王子がこんなに鈍感で良いんですか!?
しゆん
そうま
そう言いながら会長は俺の膝に絆創膏を貼る
そうま
しゆん
大丈夫大丈夫大丈夫、
さっきの洗わせてくださいは下心とかではなくてだな
....うん
しゆん
そうま
グラウンドに戻ると、もう殆どの測定は終わっていた
てると
しゆん
しゆん
てると
ばぁう
しゆん
ばぁう
しゆん
赤い?
マジか...だとすれば何で....
疑問を抱いたまま、体育は終了した