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零円の告白

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零円の告白

18 - after story2

♥

232

2025年04月16日

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そして私は次の日

会議室に招集された

そこには

○○

え...

治とその横に女の人がいた

綾瀬

白井先輩?

○○

あ、うん

○○

ごめんぼーっとしてた

横の女の人誰...?

聞いたことないけど

○○

初めまして

○○

白井○○です

○○

よろしくお願いします

よろしくお願いします

宮治です

花崎

花崎です

花崎

よろしくお願いします

花崎さんはすごく綺麗な人だった

所作も綺麗だし、

すごく...大人だ

その後何故か私たちは

目を合わせなかった

なぜか

気まずかった

綾瀬くんは私をカバーするかのように

テキパキと治達に説明していた

綾瀬

ということで

綾瀬

このプロジェクトを進める中

綾瀬

新作を作って貰いたくて

新作...か

○○

はい

○○

おにぎり宮はベーシックなものが多い中

○○

この企画のため

○○

新しいおにぎりを作って欲しいです

はい

分かりました

考えておきます

治がメモをしていると

花崎

他にやる事はありますか?

花崎

新作を考案するだけでいいのでしょうか

横にいた花崎さんがそういった

○○

はい

○○

今考えているのはそれだけです

○○

新作が完成したあと

○○

こちらでPR動画を作成する予定です

花崎

了解しました

花崎

店に帰って準備しなあかんわ

花崎

えぇそうですね

花崎

そろそろ私たちは

○○

あ...

○○

はい

治が「花崎」と呼んだだけなのに

私はすごくモヤモヤしている

いつからこんなに狭くなったの...私

綾瀬

白井先輩

○○

え、あ

綾瀬

俺見送り行ってきます

○○

あ...うん

○○

お願いしてもいい?

そのまま3人は会議室を後にした

○○

はー...

たしかに

仕事中には付き合ってることを隠したかったけど

あんなに普通にする?

いや...まぁ

いいや

気にしない...

綾瀬

白井先輩

○○

綾瀬くん...お見送りありがと

綾瀬

いえ

綾瀬

これ花崎さんから頂きました

そう言って出されたのは

治の作ったおにぎりだった

○○

ありがとう...

1番近くにいる彼が

なぜか

遠く感じた

○○

綾瀬くんも食べよ

綾瀬

あ、はい

綾瀬

そうします

綾瀬

うまい...

○○

でしょ?

○○

治の作るおにぎりは絶品だよ

綾瀬

治?

○○

あ、ほら

○○

友達

綾瀬

それって

綾瀬

嘘ですよね

○○

え?

○○

いや...友達だけど

綾瀬

さっきの顔みたら分かります

綾瀬

彼氏ですか?

○○

あ...うん

○○

そうなの

綾瀬

へぇ...あの人が

綾瀬

どのぐらい付き合ってるんですか?

○○

今年で6年目かな

綾瀬

6年目...すごいっすね

○○

ううんそんなだよ

○○

綾瀬くんはいないの?

○○

あれ...これってハラスメントになる?

綾瀬

ならないですよ

綾瀬

俺はいないです

綾瀬

そういうの興味なくて

○○

そっか...

○○

いつかいい人が現れるよ

綾瀬

だといいですけど

綾瀬

でもビックリしましたよ

○○

何に?

綾瀬

あの横にいた花崎さんって

綾瀬

確か元モデルですよね

○○

○○

ほんと?

綾瀬

はい

綾瀬

姉がそっち系の仕事してて

綾瀬

何回か見たことあるんですよ

○○

へー...

元モデル?

モデル?

嘘でしょ

なぜそんな人と治が?

綾瀬

大丈夫ですか?

○○

あ...うん

○○

大丈夫

○○

私そろそろ戻るね

その後

私はパソコンに向き合って

花崎さんのことを調べた

○○

花崎...

○○

あ...この人だ

そこに映ったのは

とても綺麗に撮られていた

花咲さんの姿があった

○○

...すごい

こんな人が治と働いてるのか...

治も背高いし

花崎さんと並んでたら

○○

絵になってた...

小雪

○○さん?

○○

え...あ

○○

小雪ちゃん

小雪

ボーッとしてますけど

小雪

大丈夫ですか?

○○

うんごめんね

○○

大丈夫だよ

私がそう言うと

小雪ちゃんはニコッと笑ってから

椅子に座った

○○

うん...

気にするのはやめよう...

今度あったら

治に聞けばいいし

あれから1週間

治が私の前に顔を出すことはなかった

無性に

腹が立った

治にじゃない

こんなことでイライラしている自分に対してだ

○○

はー...

綾瀬

帰らないんですか?

○○

え...びっくりした

綾瀬

すみません

綾瀬

驚かせる気はなかったです

○○

ううん大丈夫

○○

もう少ししたら帰ろうかな

綾瀬

そうなんですか

綾瀬

じゃあ俺はお先に

○○

うん

○○

お疲れ様

私はあの日から

PR動画の作成をしていた

パソコンには治が映っているのに

私の前には

彼はいない

○○

会いたい...

いや、ダメダメ

治に迷惑かけちゃう

集中もできないし

今日は帰ろうと席を立ち上がると

花崎

あ...白井さんでしたか

花崎さんが前にいた

○○

え...花崎さん?

花崎

はい

花崎

すみません急に

○○

いえ...何故ここに?

花崎

先程までここで会議をしていて

花崎

治さんの代わりに

花崎

私が出たんです

○○

治の...

花崎

あの

○○

はい?

花崎

ありがとうございます

○○

ありがとう...ございます?

花崎

はい

花崎

治さんのおにぎりに

花崎

目を付けてくれて

花崎

とても嬉しいです

嬉しい...その言葉が

何故か引っかかる

花崎

私は開発の時からそばにいて

花崎

こんな形で氷上会社と共同でなんて...

花崎

考えられませんでした

○○

そう、なんですね

花崎

あ、すみませんこんな話

花崎

お忙しいですよね

○○

いえ

○○

今から帰る所だったので

花崎

良かったです

○○

...そういえば

○○

花崎さんってモデルをやっていたんですか?

花崎

え?

○○

すみません

○○

少し調べてしまって

花崎

あ...そうだったんですね

花崎

一応モデルをやっていました

花崎

とは言っても

花崎

もう辞めてしまったので

やっぱり

本当にモデルだったんだ

○○

宮さんと...どこで知り合ったんですか?

花崎

治さんとは

花崎

大学で会いました

大学...

私が知らない彼を

この人は知ってる

○○

そうだったんですか

少しぼーっとしながら

花崎さんの話を聞いていると

花崎

複雑なんです

花崎

元々私が好意を寄せてたんですけど

花崎

断られてしまって

○○

え?

そんな話...聞いてない

花崎

それでも

花崎

近くで応援したかったんです

花崎さんの目は

真っ直ぐだった

花崎

あ...すみません

花崎

こんな話を急に

○○

いえ...

花崎

私もう行きますね

花崎

お疲れ様です

○○

はい

○○

お疲れ様です

○○

花崎さんが...治を?

大学の話は特に聞いていなかった

というか

油断していた

付き合っているという肩書きに

甘えきっていた

○○

嫌だな...

○○

ほんとに

私はコートを羽織って

オフィスを後にした

プロジェクトは順調

最後にPR動画と共に

綾瀬

この写真でいいですか?

○○

うーん...こっちかな

綾瀬

分かりました

私たち4人の写真をアップロードした

真ん中にはお店の看板

左側には治と花崎さん

そして右側は私と綾瀬くん

○○

うん...いい感じ

綾瀬

ほんとですか?

綾瀬

宮さんだけの写真にします?

綾瀬くんは気を利かせて

他の写真をピックアップした

○○

ううん

○○

大丈夫

○○

その写真にしよう

綾瀬

はい

綾瀬

分かりました

そしてアップロードを終え

私たちは他の仕事を進めた

そして2時間後

綾瀬

うわ...すご

○○

ん?

綾瀬

クチコミやばいですよ

○○

ほんと?

元々氷上会社とのコラボということで

話題にはなっていた為

みんなからのコメントも素早く届いた

○○

おー...すごいね

そのコメントには

「ここのおにぎりほんとに美味しい! 新作も絶対に食べる!」

「店主イケメンすぎ笑笑今度見に行っちゃお」

と言ったコメントが寄せられていた

私も

嬉しかった

綾瀬

成功ですね

○○

うん

スクロールをして

コメントを一通り目を通すと

○○

え...?

新基準にする度

あるコメントが増えた

「左側の2人お似合いすぎ!笑笑」

「左側2人夫婦みたい背高くてバランスもいい!」

「左側2人のビジュどない」

やっぱり...お似合いだよね

どう見たって

綾瀬

どうかしました?

○○

え?

○○

あ...うん

○○

いや

○○

なんもないよ

綾瀬

コメントなんて

綾瀬

気にする必要ないですよ

○○

うん、そうだよね

分かってる

わかってるはずなのに

私の心は

焦りを感じてしまう

仕事はいつもより早く終わり

私はいつもと違う道を通った

○○

あ...

灯りついてる

そう

治のお店に来てしまった

私...どうしたんだろ

焦りすぎだよね

○○

迷惑じゃないかな

そう思いながら

私はお店のドアを引いた

中に入ると

カウンターに治と花崎さんが座っていた

○○

あ...

え、○○?

花崎

白井さん?

2人はお酒を少し飲んで

賄いを食べていた

○○

あの...いや

○○

ちょっと

花崎

何か確認し忘れてました?

○○

違うんです

○○

ただ

色々話したいことがあったのに

この状況に

私は頭が回らなくなった

こうやって静かにふたりで飲んで

私より恋人っぽいことをしてる

花崎さんが

羨ましい

花崎

花崎

はい?

治は私の手を引いて

肩を並べた

○○

え?

俺の彼女○○なんや

そう簡単に言った

花崎

...

花崎さんは少し黙ってから

花崎

そりゃ

花崎

勝てないわけだ...

と少し笑いながら

私を見た

花崎

すみません

花崎

白井さん

花崎

この前は付き合ってることを知らなくて

○○

いえ...全然

私がブンブン首を振ると

花崎

私は帰りますね

花崎

お邪魔なようですし

○○

そんなこと

花崎

いいんです

花崎

丁度帰ろうと思っていたので

カバンをそそくさと持ち

花崎さんは出ていった

その時

少し

目が潤んでいたような気がしたのは

心に閉まっておいた

ドアから目を離し

治の方を見ると

手を広げて待っていた

○○

え?

この感じハグやろ

どう考えても

○○

あ...うん

私はそのまま治の胸にすっぽり埋まった

○○

んー...

○○

疲れた

お疲れ様

○○

治も

○○

お疲れ様

うん

嫉妬したんか?

花崎に

少し笑いながら言ってくる治に

少し腹が立った

気にしていたのは

私だけなのかって

まぁ○○が嫉妬なんて...

○○

した

は?

○○

だから

○○

嫉妬したんですけど

まじ?

○○

何回も言わない

そやな

嫉妬したんか

可愛ええな

○○

いつからそんな可愛くなったん

元からか

○○

...うるさいんだけど

言うたやろ

俺は○○一筋10年目って

○○

嘘じゃん

嘘ちゃうって

私の頭を撫でながら

治はニコニコ笑っていた

○○

何笑ってんの

ん?内緒や

○○

はー...

○○

私...いつからこんなに

○○

嫉妬するようになったんだろ

んー...

やっぱ会えないからちゃう?

○○

...そうかもね

○○

今1番それがしんどいかも

○○

治に会えないのが

せやな

○○

ずっと一緒にいたい

○○

治と

疲れてたこともあって

私はいつもより饒舌になっていた

あ...やば言いすぎたかな

訂正しないと

○○

今のは違う...ただ

○○

疲れてて

治は忙しいのに

そんなこと言ったら心配させちゃう...

○○

ごめん疲れてて

ちゃうの?

俺さ

○○と同棲したいんだけど

いや

というか

結婚したいから

○○

え...?

○○

なにそれ

○○

プロポーズ?

は!?

いや、

そやけど

ちゃう!

もっとちゃんとやんねん

俺は

○○

そっか...

で、どうなん

○○は

○○

ん?

○○

結婚?

ちゃう

それはまたあとの話や

○○

同棲なら

○○

明日にでもしたい

○○

ずっと一緒にいたい

○○

疲れた時

○○

治に会いたい

そやな

俺も同じ気持ちや

こうして私たちは

同棲を始めることになった

そして結婚も

もしかしたら遠くない未来なのかも

END

この作品はいかがでしたか?

232

コメント

5

ユーザー

好き好き大好き♡

ユーザー

好きすぎる😘愛してるぜ

ユーザー

最高だよー!北さんの言葉を忘れてない感じがさむっぽい!!まじきんにくまん神なんですけど!?

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