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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

優希

ふぁ〜あ

優希

あーねみぃ……

優希

仕事行くのめんどいなぁ

涼音

むぅ……

優希

あっ…

優希

涼音さんまたここで寝てる

優希

いつも俺を起こしに来てくれるのに

優希

結局本人が寝ちゃってるんだよなぁ

優希

おーい涼音さん

涼音

うぬぅ……

涼音

四肢を削いで脳天ぶち抜くぞぉ……

優希

わー夢の中でものすごく物騒なことしてらっしゃる

優希

何してるのこの人

優希

この人多分役職のせいで損してる人だよね

優希

普通に顔も可愛いし仕草も俺は好きなんだけどね

優希

役職が役職だからさ思考もまぁそーなるのかなー

優希

それとも性格的に抜けてるのかなぁ?

優希

とりあえず起きないと会社に遅れる

優希

おーい涼音さーん

優希

起きてくださーい

そう言って人差し指でほっぺをフニフニする

優希

ふむ…柔らかい

優希

もう少しやってやろう

そのまま続けていると急に涼音が俺の指に食いついてきた

優希

いだだだだ!!?

涼音

ふぇ?…

優希

お、おはようございます

涼音

おふぁよう…

優希

あのーお口開けてくれない?

涼音

んあ…

優希

指腸痛いんだけど

涼音

ごめぇん

涼音

夢の中で似たようなシーンがあってさー

優希

俺の指食いちぎる気だったの?

涼音

えへへ〜

優希

えへへ〜 じゃなくてね?

優希

それよりほら時間見てみな

涼音

えーと……

涼音

優希

2人揃って危ないね

涼音

なにやってんの!

涼音

ほら着替えて早く行くよ!

優希

あれー?

優希

これ俺が悪いんすかね?

俺は【樫田 優希】(かしだ ゆうき)

どこにでもいるフツーの平社員だった

そしていまさっき俺の指を食いちぎろうとした女の子

彼女は【神代 涼音】(かみしろ すずね)

俺の嫁になったらしい

いやまぁ…もともと付き合ってはいたんだよ?

そこから急に結婚とかいうぶっ飛んだところに来てるんだよね

んで、その事を涼音本人に聞くと

結婚してた方が何かと都合がいい

という事らしかった

実は彼女殺し屋である

それもそこそこ腕の良い殺し屋だと

これ知らされたの結婚したよって発言の時についでにポロッと言われた

衝撃的ではあったけれどもまぁそうだよなと納得する時もある

それは涼音さんがちょいちょい帰ってくる時に服装が違うのだ

しかも彼女気づいてないのかいつだかは顔に返り血が着いたまま帰ってきてたんだよね

そんな事があったから衝撃的ではあったけれどもさほど驚きはしなかった

そして今現在

一応形的には結婚したらしいのだが

そんな実感はなくいつも通り暮らしている

涼音

ごみ捨て頼む

優希

はいよ

優希

じゃあ戸締りよろしくね

涼音

うむ問題ない

優希

毎回思うんだけど

優希

涼音さんの部屋のドア前に着けてるそのセンサー当たるとどうなるんですか?

涼音

対象者が爆散する

優希

そんな恐ろしいもの家に付けないでください!

涼音

防犯対策だ

優希

だとしてもやりすぎです!

涼音

そうか……

涼音

では、せめてドアノブに触れると神経毒によって動けなくなるくらいのものに消えておこう

優希

それはそれで俺が困るんですけど

涼音

なぜ困るのだ?

優希

涼音さんにご飯出来たこと報告できないじゃないですか

涼音

安心しろ

涼音

私が帰ってきたらそのドアノブは普通のドアノブに変えておくから

優希

ちょっと心配ですけど

涼音

では、仕事に行くとしよう!

優希

あっ、はい…

その後途中まで一緒に通勤して乗り換え電車の時に涼音さんと別れた

で、仕事はちゃっと終わらせたので今日は早めに帰ってこれたわけだ

優希

俺が涼音さんより早く帰れるなんて珍しいな

優希

とは言ってももう時間は18:00過ぎか…

優希

今日の晩御飯は何にしよう

優希

たまには手の込んだものもありか?

優希

いやいや無駄に背伸びせずいつも通りのものを作るか?

優希

うん!いつも通りのものを作ろ

キッチンで料理をしてると家のドアが開いた音がした

涼音

ただいま帰宅した

優希

おかえり〜

涼音

むっ?

涼音

この匂い……

涼音

優希!

優希

な、なんだよ…

涼音

今日の晩御飯はなんだ?

優希

生姜焼きだけど?

涼音

生姜焼き だと?

優希

なにか不満でしたか?

涼音

いいか!

涼音

私がお風呂から上がるまでに作り終えることは許さんぞ!

涼音

それと美味しいビールを冷やしておけ!

優希

はいはい…

涼音

風呂入るついでに洗濯物をする

涼音

洗い物はないか?

優希

あー…俺の部屋に寝巻きが転がってるからそれ洗ってくれると助かる

涼音

心得た!

優希

仕事終わりでよくあんなにはしゃげるな

優希

生姜焼きと答える前の涼音さんの姿が完全に犬だったし

優希

なんかしっぽブンブン振ってるの見えたもん

優希

実際生えてないけどそのくらい興奮してたよね

優希

目もめっちゃキラキラしてたし…

優希

涼音さんそー言えば風呂入るって言ったよな?

優希

早く上がってきても十分はかかるよな

優希

上がってくる前に生姜焼きできちゃうなこれ

優希

なんかサラダでも作って時間稼ぎしとくか

15分後

涼音

私の最速でお風呂をあがってきた

優希

遅いよ〜

優希

優希

!?

涼音

む?どうした?

優希

い、いや最速で出てきてくれたのは嬉しいですけど

優希

せめて服きません?

涼音

タオルしてるから大丈夫だ

涼音

( *˙ω˙*)و グッ!

優希

アホなんですか?

優希

涼音さんはもしかしなくてもアホなんですね

涼音

失礼なやつだな!

涼音

私はアホなどではない!

優希

とりあえず目のやり場に困るのと風邪ひかれても困るので

優希

サッサと服着てください

涼音

スースーして気持ちがいいぞ!

優希

いいから服を着ろ!

涼音

(´・ω・`)

服を着させてご飯を食べる

優希

ほら、生姜焼き出来たから

優希

俺のより少し大きめの方のお肉な

涼音

よくわかっているな!

優希

それとほらビールだろ

涼音

ふむ!かたじけない!

優希

でもそれ一缶だけですから

涼音

(; ・`д・´)ナヌッ

優希

涼音さんお酒弱いんだからダメです

涼音

クッ……この私を抑制するのか!?

涼音

私を抑えることができる人間は数える程しかいないのだぞ!?

優希

ハイハイ分かりましたから

優希

ダメなものはダメです

優希

それで我慢してください

優希

金曜日なら許してあげますけど

涼音

なら金曜はビールにピッタリなご飯を頼む!

優希

俺のが早く帰ってこれたらですね

涼音

毎週金曜は私がお前の上司を脅しに行くか…

優希

やめてください

優希

それしたら美味しいご飯作りませんよ?

涼音

(゚д゚lll)

優希

嫌ならそれはやめましょう

涼音

致し方なし!

外にいる時の涼音さんは凛々しい感じなのに家だとこんな感じ

家の方が表情豊かである気がするのは俺だけなのだろうか

いや、俺だからこそ色んな表情を見せてくれるのではないか?

やはり信頼されてるという証拠として…

…………

それは無いよな  うん

今のは自意識過剰すぎワロタ てやつだな

とりあえず今日も生きてて偉いぞ俺達

て事にしてまた明日頑張ろうかな

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