あの事件から1年
私はもう退院して日常生活を送っている
花
颯太、
呼びかけても颯太からの反応はない
颯太は、植物状態になってしまっていた
花
後、2ヶ月で卒業だよ。
花
お願いだから、戻ってきてよ
花
グスッグスッ
1ヶ月後
お昼休みに母から連絡が来た
花の母
花!
花
慌ててどうしたの?
花の母
颯太くんが目を覚ましたって!
花
っ、え?
花の母
今、颯太くんのお母さんから連絡あったの
花の母
帰りに病院寄っていきなさい、
花
え、あ、うん
突然の報告すぎて、私は一瞬固まった
しかし、すぐに我に返った。喜びと不安が私の頭の中にあった
花
ハァハァハァ
コンコンコン
ガラガラガラ
花
失礼します(小声)
颯太の母
あ、花ちゃん
颯太の母
来てくれてありがとう
花
いえ、
颯太の母
ほら、颯太はなちゃんよ、
颯太は微かに目を開けてこちらを見ていた
花
ひ、久しぶり
花
体大丈夫?
花
あ、なんかあったら言って!
何でもするから、、
何でもするから、、
颯太
だ、
花
ん?
颯太
だ、れ、?
花
っえ?
颯太の母
颯太何言ってるの、幼なじみの花ちゃんでしょ?
颯太
わ、から、ない
花
えっ、
颯太の衝撃的すぎる言葉に私は言葉を 詰まらせた
検査の結果、記憶喪失とは診断されなかった
しかし、私の事だけ忘れていた
私は、あまりのショックさに 数週間家に引きこもっていた







