幸
はぁっ、はぁっ、
幸
なんとなく部屋に戻ってきたけど.......、
幸
やっぱり気になるっ!
幸
幼馴染って言ってたよね.......、
幸
それに、小さい頃にキス....してたって.........、
幸
私が、ファーストキスなわけないのに.......、
幸
涼太に色々期待してばっかじゃん、私.........、
ガチャ
涼太
ただいまー
幸
っ!!どこ行ってきたの?
涼太
ん?あー、ちょっと友達と会ってた
幸
ふーん
幸
友達.....か
幸
涼太ってさ、私のことただの友達って思ってる?
ポロポロ
涼太
え?なんで涙......、
幸
涼太、友達と会ってたんだ?
涼太
ああ、そうだけど?
幸
男?女?
涼太
えーと、おっ、【男】
幸
っ!!噓つきぃ!
幸
女と会ってたじゃん!
幸
血、吸ってたじゃん!
幸
キスしてたじゃん!
涼太
え....見てたの?
幸
全部見てたよ
幸
昔、キスしてたんだって?だから今でもしてるの?
涼太
っ!!違うって!
涼太
昔はほっぺとかにしてただけ!
涼太
今日のは事故!
幸
噓....私のこと彼女だなんて思ってないんでしょ?
幸
試しだなんて嘘ついて.......、
幸
私を利用してたの?そうなの?
涼太
違っ!
幸
もういい!私、1人になりたい
幸
そしたら、また話そ
幸
だから
幸
出てって
ガチャン
涼太
幸....ごめん
涼太
幸だけは大切にしたかったのに
涼太
傷つけて.....!
涼太
初めて自分をわかってくれた人だからっ!!
幸
初めて?
涼太
うん、吸血鬼だって、血を吸うってことわかってくれたの
涼太
他にも付き合ってた人いたけど、
涼太
全然わかってくれなかった!
涼太
それなのに、幸だけは怒って叱ってくれるだけだった
涼太
俺を、手放さなかった!
涼太
だから、こんな風に幸を無くしたくないっ!
涼太
幸....さちっ!
幸
っ////
幸
ごめんっ!私、涼太がそんなこと思ってるとは知らずに
幸
自分だけで納得して
幸
涼太が私を彼女だって思ってないなんて
幸
言っちゃったっ
涼太
会いたい、抱きしめたいよ
涼太
ドア開けて?
幸
ダメ、今は無理
幸
こんな顔、見せたくない
涼太
っ、見たい
涼太
幸の全部を受け止めたい!
幸
涼太っ!
ガチャ、ギー
ガシッ
涼太
あぁっ、幸だ
涼太
俺だけのさちっ!
幸
(涼太の体の温もりが感じてくる)
幸
(暖かいけどその中に何かどす黒いものが混じってる)
幸
(私が不安を無くしてあげなきゃ)
幸
涼太っ!!
幸
私、涼太のことが【好きっ】
涼太
え////
幸
私、クリスマスまで待てない
幸
涼太をずっと抱きしめてたい
幸
この感情は、【好き】って感情じゃないの?
涼太
あってるよ
涼太
俺も、クリスマスまで待てないよ
ちゅっ
幸
好き、大好き
幸
もう、誰にも渡さない
涼太
俺も、幸を不安にさせないよ
涼太
だって、幸は運命の人
涼太
【君は特別甘い味】だから