飼っていたペットが死んだ
私が家に帰ると お姉ちゃんがそっと告げた
「おこげが死んだ」と…
おこげとは私が飼っていたハムスターの名前だ。 もう2年経ちもうすぐ3年目を迎える おばあちゃんハムスターだ
…うすうす感じてた。 段々と弱々しくなっていくおこげを肌で感じてた。
少し刺激を与えるだけでコロッと死んでしまいそうだと、 よろよろと歩く後ろ姿からもうおばあちゃんで寿命が近いことをわかっていた
でも…まだ信じれなかった。
私
姉
おこげのケージがある場所に行くとおばあちゃんが泣きじゃくっていた。
私の存在に気付くと「おこげが死んだ、死んでしまった…」と裾を引っ張り泣くので私ももらい泣きしそうになった。
でも、ここで泣いたらおばあちゃんの気持ちを促進させるだけだから… そう言い聞かせ私は下唇を噛んでいた
ケージの中で横たわるいつもと同じ寝顔は冷えきっていていつもの柔らかい体からは想像もできないくらいに硬かった。
そこで私は嫌でも分かってしまった。
おこげが 死んだのだと
私はおこげの体を持ち、撫でた。
私
姉
そう提案されたので小物入れにしていた、紙の箱に綿をしきおこげをそっと下ろした。
私はみんなに自分の部屋におこげを置くと言い部屋に向かった。
部屋に来た私は箱を開け、もう一度優しくおこげを撫でた。
いつもの感謝の気持ちを伝えながら…「ありがとう」と何度も伝えた。
その時姉が扉を開け部屋に入ってきた。
姉
姉
私は姉の提案に乗ることにした。
このまま居てもダメだと思ったからだ
少しの間沈黙が流れ 姉が口を開いた
姉
私
私
姉
その時の状況を思い浮かべながら おこげの話を続ける。
ここにおばあちゃんは居ないからだろうか…話していたら涙がとめどなく溢れてきた。
何粒も何粒も流れ 地面のアスファルトを濡らしていく
姉は「あ、ごめんね…こんな話して…」と申し訳なさそうに告げた
私は「大丈夫だよ」と告げ共に家に帰った。
帰ると母、兄が帰宅しており
私はおこげの亡骸を2人に見せた
母
2人はおこげに優しく触れながらそう言った。
数日後。 家の庭におこげを埋めた
向こうに言ってもお腹が空いた時に食べられるように口元にひまわりの種を数粒置いた。
おばあちゃんはまた泣いて手を合わせている。
母と私もそれを見て手を合わせる
「本当にありがとうおこげ」
この思いは3人とも変わらないだろう
おこげを埋めて数週間経ったある日
カラカラッ
私
まだ片付けられていない おこげのケージから音がした。
給水器の水は下へ落ち無くなっていてご飯も当時のまま置いてある。
先程音が鳴ったのは回し車の方だろうか…
まるで、おこげが遊びに帰ってきたみたい…そう思い私は微笑んだ。
⚠️注意⚠️ 亡骸の写真が写ります。 嫌な方は閉じてください。
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雑談見てた子なら知ってるかな…?
私のペットで大事な家族の おこげちゃん。
9月頃に亡くなりました。 言うつもりも載せるつもりもなかったんだけど
まだ心の準備が出来なくて片付けられてないケージから音がして書く事を決めました。
これを見てる人にペットが居るなら…その子を最後まで、幸せだと思える環境を与えてあげて。もっと構ってあげて。
居なくなってもペットは君(ご主人様)の事を大切に思ってるよ。
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