桃赤 ご本人様とは一切関係ありません
スマホを持ち いつもと同じアプリを開く。
数秒後には ある男性の声が聞こえていた。
その男性。 おれの推し、 おれはいわゆるオタクというもの。 stxxx_ 桃くん。
桃くんは stxxxのメンバー。 最年長だが 最年少のような可愛さ。 そして何よりかっこよさ。 イケボまで重なると かなりの人気を集めるメンバーだった
今日も配信をするとのことなので、 いつものようにコメントをする。
「 わこ桃っ! 」
これが人生の救いだった。 コメントを読んでくれなくたって、 大好きな推し。 彼女にだって一生なれない。 ただ、おれはこの人に ついて行こうと思ったのだ。
変な恋をしてしまったものだ。
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今日の配信が 間もなく終わろうとしている。 やっぱり 何度見ても 飽きないや。
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しばらく音楽が流れ、 ツイートをしてからスマホを閉じる。
今日も。 最高だったわ、おれの推し…。
また桃くんのことを考えながら、 眠りについた。
日曜日。 午後8時、 今日は公式生放送がある。
バイトを早めに切り上げ、 急いでまたいつものアイコンを タップする。
stxxxメンバーが歌っている曲。 それはもう最高で。 放送が始まる前だが それだけで満足だった。
数分たっただろうか。 グループのリーダー、 紫さんが話を始める。
紫~くんのわこぷり、と共に コメント欄が速度を早める。
おれだって負けないくらい コメントするけど?
順調に話を進めていると、 ようやくおれの最推し、桃くんが 呼び出された。
桃くんよりの箱だし、 まあ誰でも嬉しいけどやはり 最推しとは違うものだった。
やがて全員が呼び出され、 ゲームやら雑談やらを始める。
と、そこでいきなり真剣な 空気に変わる。
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重大なお知らせ、、? 前々から言っていたことだろうか。
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紫~くんのあの発言から もう5分...
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やっと発表するとのこと。 一体なんなのだろうか、
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心臓がいたくなる
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ん?お?ぇ?
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気がついた時にはもう 公式生放送は終わっていた。、
しばらくして stxxx公式LIN✘がくる。
それは お話会の詳細などだった。
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お話会には 行ったことがある、が。 今回の会場は おれの家から近すぎるところ。
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おれは慌てて色々購入し、 当選発表の日を待った。
数週間後。 今日は待ちに待った当選発表の日。
おれはもうドキドキしか ない状態だった。
時間になり、スマホをゆっくりと 開く。 うっすらと目を開けると、 奇跡が起こっていたのだ。
当選
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その日は、 中々眠りにつけなかった。
少したち、あと少しで お話会とのこと。
もう心臓が爆発していた。 なんなら体が爆発
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手に持っているのは桃くんの好みだ。 えろい。
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その日が待ち遠しくて、 毎日中々眠れなかった。
ついに迎えた当日。 おれよりもグッズを 沢山持っている人たち、 親を連れて歩いている 幼稚園から小学生の子。
沢山の人に 愛されてるわおれの推し
服があれなため 上着を着ている。 そのせいかなんだか 2度見されている気が…
「次の方。 」
ついにおれの出番。 今から久しぶりに桃くんに 会えるんだ。
おれは るんるんで上着を脱いだ。 そして桃くんの元へ 向かった。
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この日のために用意しておいた メモだって、カバンの中で グシャグシャなんだ。
おれは必死に 喋った。 おれの思い、伝わったかな??、
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「 お時間です 」
あっという間。楽しかった。 また会えたら、
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ポケットをそっとあさると、 紙切れが入っていた。
ぶくま嬉しいです🙊