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僕の隣に貴方は居ない

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僕の隣に貴方は居ない

3 - あの花なんて選ばなけりゃ良かった

♥

200

2021年08月05日

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それからというもの

毎日が憂鬱になっていった

ジョングク

……ひょ…ん…

ヒョンが死んだ日に泣きじゃくって声は潰れるし

お腹も全く空かない

次第に動く気力すら無くなる

流石にやばいと思い、小さい頃からの友達のジミニヒョンを呼んだ

ジョングク

んんぅ…

小さい頃から一緒なので合鍵は渡してある

勿論、ヒョンは承諾してくれた。

ガチャッ

ジョングク

あっ……

扉の開く音がして " ジミニヒョンが来たな" と分かっているのに

何故か泣いてしまう

ジョングク

んぅっ…うぅっ……

ガチャッ

ジミン

ジョングガ~?

ジョングク

うぅっ…じみにっ…ひょんっ…

ジミン

わぁ…酷いねぇ…

どうやらジミニヒョンはこの僕の現状に驚いてるらしい

ジミンside

ジミン

ジョングガ元気なさそうだったなぁ…

僕は可愛い可愛い弟(笑)に会いに行くんだ

急に" ヒョン来てください。" って真面目にくるもんだから

相当な事が起きたんだろうなって思う

まぁその相当のことってのはもう分かってるんだけどね。

テヒョナとグガが付き合い始めた時に貰った合鍵を持って

グガの家に向かい、鍵を挿す

家に入ると何も音がなくて、ほんとにグガが居るのか分からなくなった。

1度来たことあったけど、ここで2人仲良くYouTubeとか見てたな

あの時の明るさはどこに行ったのやら。

相当辛いんだろうなぁって思った。 Byジミン

まっ、そんなことは置いといて。

僕は真っ先にグガの部屋に足を進めた。

ジミン

ジョングガ~?

中に入ると痩せこけたジョングガが泣いていた

ジョングク

うぅっ…じみにっ……ひょんっ…

え、なんて言った?ってくらいに声が小さい

いつもなら洗濯物もえげつない程溜まってそうなジョングガの部屋が

驚く程に綺麗だった

そんな中1人ぽつんとクッションを抱きながらこっちを見るジョングガを見て

ジミン

わぁ…酷いねぇ…

思わず口にしてしまった。

ジョングク

んぅぅっ…うぅっ…

ジミン

やー、ジョングガ…

あのにこにこ笑顔のジョングガはどこに行ったんだろうな…

ググテテ( 自分がつけたあだ名 ) にあった頃を思い出すよ。

ジョングガに呼ばれ、駅に来た時

グガの隣にはまるで彫刻のような綺麗な男性が立ってた

ジミン

や~!ジョングガ~!!

ジョングク

あっ、ジミニヒョン!!

僕がグガの名前を呼ぶと笑顔で僕の名前を呼んでくれる

ジミン

あ、どうも!

テヒョン

あぁ、どうも

元気な僕に対し大人しい子だなぁと思いつつも挨拶を交し

ジミン

テヒョン…さんでいいですかね?

呼び名を確認する。僕賢い((

テヒョン

はい!ちなみに年はお幾つで?

ジミン

僕ですか?

ジミン

僕は21歳です!

咄嗟に聞かれた質問に答えると

テヒョン

ん、同い年なんですか!?

ん、同い年???え、待って同い年?

ジミン

うぇぇ!?同い年!?

うんそのまんま言葉に出てもうたわ。((

正反対な僕達なのに??ってなりながらも首を傾げてると

ジョングク

ちょっと、意気投合しないでよ??

グガが少し心配そうな顔をして乱入してきた

テヒョン

大丈夫大丈夫。俺はグガだけだから。

ジョングク

んへへっ

んだこれ尊い。((

ジミン

あ、用事があるからごめんね!

まぁ挨拶は済んだしいいっしょ。って感じで

用事だと言い、その場を去ろうとした

ジミン

ごめんね~折角来たのに~…

ジョングク

いいですよ!あ、これ、渡しときます!!

ジミン

ん、なにこれ?

ジョングク

僕達の家の鍵です

ジミン

んん!?そんなもの貰っていいの!?

ジョングク

何かあった時の為です!!

ジミン

ごめんね~

ジミン

テヒョンさん、グガを任せましたよ!

テヒョン

ふへへっ、分かりました!

横にいるグガは幸せそうに笑い、

僕の前にいるテヒョンさんは正に

任せとけって言わんばかりの顔を浮かべていた。

あぁ…そう考えるとこっちも辛くなるなぁ……

ジミン

…グガ

ひくひくと泣いているグガに声を掛ける

ジョングク

っ…なんっ…ですかっ…

声が途切れてよく聞き取れないが

なんですかって言っているのは確かだろう

ジミン

そんなに泣いてたら、テヒョンさんまで悲しむよ?

僕が一言放つと、ぴたっと泣き声が聞こえなくなった

ジョングク

そうですよねっ…

まだ悲しそうなグガだけど少しは明るくなった気がした

ジョングク

んん、お腹すいた…

ジミン

ふふっ、食欲戻ってきてんじゃん

グガは痩せこけてるから食欲が無かったのだってそんなの分かってた。

ジョングク

ジミニヒョンのご飯が食べたいです

ジミン

仕方ないな~

ジミン

テヒョンさんにもあげるんだよ?

ジョングク

分かってますよ

グガが少し微笑んだ

さっきのグガとは大違いだね。

じょんぐくしぃside((

ジョングク

…ひょん……

ジミニヒョンが昼ご飯を作ってくれてる間に思い出す

ジョングク

ひょんっ!この花僕に似合いますかっ?

テヒョン

似合ってるよㅋㅋ

テヒョン

…なんだっけその花の花言葉…

ジョングク

これ『キンセンカ』ですよ!

テヒョン

っ…グガそれ……

別れの悲しみ、だって。

ジョングク

え……?

テヒョン

まあそんな暗い顔するなよ。

テヒョン

いいか?俺達が別れることなんて無いんだぞ?

ジョングク

そ、そうですよね!!

あの花のことが現実になってしまったのでは?

そう思ってしまう。

あぁなんでこの花を選んだんだろう…

ジョングク

うぅっ…

ジミン

…グガ……

思い出してしまってまた泣いてしまう

ジミン

辛いのは分かる。

ジミン

僕だって辛いさ。

ジミン

テヒョンさん凄い良い人だもんね。

ジョングク

なんでっ……

ジョングク

なんであの時っ……あの花を選んだんだろっ…

ジミン

花…?

僕はジミニヒョンの腕を掴みながらその話をした

ジミン

そっか……。

ジョングク

花言葉っ…調べてたらっ……

ジミン

……グガぁ~…泣かないでよ~

ジョングク

じみにひょんもっ…泣いてるじゃないですかぁっ…

少しうるっと来ているジミニヒョンを見て少し微笑んでしまった

ジミン

あっ、グガ今笑ったな!?

ジョングク

笑ってないですよっ…ㅋㅋ

ジミン

ああ!!笑ってるじゃん!!

ジョングク

笑ってない!ㅋㅋ

ジミン

笑ってる!ㅋㅋ

ジミニヒョンと話していくうちに

自然と気持ちが楽になっていった。

ジミン

ほら、出来たよ。

ジョングク

わっ…これ ヒョン が好きなやつだっ…

ジミン

そう?よかった。テヒョンさんも喜ぶよ

ジョングク

はいっ!添えてきます!

ジミン

ん、先食べとくね。

ジョングク

はいっ

僕はそのままてちてちと仏壇の前へ行った

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コメント

5

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わぁぁぁぁ続き楽しみに待ってます!✨てちてちって可愛いすぎる

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