TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

悪ノ大罪シリーズ

第1章

序章

アタシの生きた故郷は崩壊した

1人の魔導師の魔力の影響でな

アタシはその時王の息子と結婚して

女王に即位した時だった

アタシの人生はきらめいていて

この国に使えよう

そう思った

そう決めた

はずだった

あの女の魔法によって国は滅び

魔導師の生き残りはいなかった

アタシはあの女に怨念を遺したまま死ぬ

そのつもりだったが

1人の男があたしに声をかけてきた

その男の名は「リバ=サッドマンズ」

彼が出してきた条件をのんだ

アタシは元の肉体を失ってしまった

だがその代わりに赤い猫の姿を彼から貰った

その分動きやすく

人からの警戒も薄い

そして

彼はアタシを生き返らせる代わりに

この世の色んなところにある大罪を使って

世界を混沌に陥れてくれ

そう願ってきた

目的は分からないがアタシは無性に

胸がときめいた

人を殺める、人を操る、人の絶望の顔をみる

それが楽しくて仕方ない

それは彼も同じだそうだ

その衝動こそが「キール病」

そういうのだと

彼の目的はキール病である同族を増やす

ということ

契約者は必然的にキール病にかかる そしてその子孫もキール病になりやすいのだ

そしてアタシが目をつけたのは大罪の中でも

1番子孫が残せそうな

「色欲」

彼が言うには色欲の悪魔が宿っている器は

すぐ近くにあるという

そしてアタシは見つけ出した

それは変哲もないただの本

一般の人が見ても何も思わない

それ以上に100年程前の本であるため

むしろ古汚い本だと思われただろう

だか世の中にはそんなものを集める物好きもいる

アタシはそいつの家から本を盗み出した 得意の炎で家を燃やしながら

赤猫の姿では魔法は使えないため、人に乗り移った状態で

やめてくれ!!

家を燃やさないでおくれ!

リリス=ライラー

アタシの目的は家を燃やすことじゃない

リリス=ライラー

どこへやったッッ...!

リリス=ライラー

あの古汚い本をッッ!!

古汚い本!?

もしかしてこれですか?

リリス=ライラー

あぁ、それさッッ!

こッこれで助けてくれますかッ!!

リリス=ライラー

それとこれとは話が別さ

鎌を家の主に近づける

リリス=ライラー

別にお前を殺すつもりはなかったのだがな

お、お助け!

いッッ!!嫌だァ”ァ”ァ”ァ”ァ”!!

リリス=ライラー

うふふッ

大鎌が主に目掛けて 振り下ろされた

リリス=ライラー

うははははッッッ!!

リリス=ライラー

この感覚が気持ちよくてしょうがない

数分間燃え盛る炎の中

私は笑い続けた

罪悪感など一切なく

人を奪う事への喜びしか感じなかった

リリス=ライラー

これがキール病ッッ!!

リリス=ライラー

たまらない

その日は悦びだけで一夜をすごした

リリス=ライラー

さて、本をゲットしたのはいいが

リリス=ライラー

一体誰に渡すべきだろうか

ねぇねぇ、聞いた?あの噂

あの小汚い家に住んでる娘ってばまた男にいろめをつかおうとしてたのよ!

それを聞きつけた村長が彼女の家に押しかけたらしいのよ

小汚い娘のくせに色付いちゃって

まるで色欲の悪魔ね

それを聞いたアタシは彼女に渡そうとそう思った

リリス=ライラー

これが例の家か

リリス=ライラー

おい!誰かいるか!?

もう今月の家賃なら払ったはずですよ...

不安そうに女は言う

リリス=ライラー

お前が例の娘か?

私ですか...?

例の小娘と言われても..よく分からないです..

リリス=ライラー

あぁ、すまない

リリス=ライラー

アタシはお前に話しがあって...

リリス=ライラー

お前ッ...

リリス=ライラー

一体後ろにあるものはなんだッッ..?

これはッッ!

やはりアタシの勘は正しかった

コイツはすでに「キール病」の素質があるということに

悪ノ大罪 第1章 「色欲」

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

140

コメント

5

ユーザー

コメント失礼致します 章ごとに分かれてるんですね! まずは色欲からですが他の大罪の人達も楽しみです! 無理しない程度に頑張って下さい!

ユーザー

リリス出てる!!🙌🏻✨️ やっぱ物語書くの上手だ…… 続き楽しみに待ってる٩( ᐛ )و

ユーザー

色欲の話をはじめました! 失踪しないように気をつけます! コメントがいちばん嬉しいのでぜひしてください!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚