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これは

不気味で孤独な少女と

怪異に興味を持ち孤独を知らない少年の

少し怖く、可笑しい物語である

午前8時

学校、廊下にて

周囲の人々

でさーそれでw

周囲の人々

おい、あれ……

周囲の人々

ん?どれ?

菫子

トコ、トコ、トコ

周囲の人々

うわ、『幽霊女』じゃん

周囲の人々

今こっち見なかったか?

周囲の人々

やめろよ、気持ちわり〜

周囲の人々

見られてたら俺らが不幸になるっつーの

周囲の人々

だよなw

周囲の人々

まじなんで学校来てんだろ

周囲の人々

それな、朝から気分わりーわw

周囲の人々

ゲラゲラ

周囲の人々

ゲラゲラ

菫子

………………

菫子

(こっちも気分悪いわ)

菫子

(変わらない日常)

菫子

(ただ罵倒され、気味悪がられ、憎まれる)

菫子

(私だって好きでこんなとこ来てないしこんな''眼''をしているわけじゃない)

そう思い自分の席に座ろうとしたら

教室の女1

そういえばさ、最近あの『幽霊女』に見られてからさ

教室の女2

えー嘘ー

教室の女2

なにか会ったの?

教室の女1

彼氏と別れるわ車に轢かれかけるわ親は喧嘩するわで不幸しか起きないんだよねー

教室の女2

うっわw最悪じゃん

教室の女2

まぢあいつなんのために生きてるんだろうね?

教室の女2

さっさと消えてくれないかなー

教室の女3

ちょっと2人とも!聞こえるよ、

教室の女1

え!?嘘?居る?

教室の女2

うっわホントだ

教室の女3

他のとこ行こ

教室の女2

そうだね

教室には人が少なくなっていく

1人の少女が来たことによって

菫子

(……消えたい)

午前8時40分

朝のHRが始まる

教師

はーいみんな席に座って

教師

HRを始める前に

教師

みんなにお知らせがある

教室の女1

えーなになに?転校生?

教師

その通りだ

教師

入ってくれ

菫子

(転校生か)

菫子

(また、''犠牲者''が増える)

教室の女3

ねーイケメンかな?

教室の女2

さぁね、女で可愛かったら徹底的に痛めるだけ

教室の女2

どっかの誰かさんみたいにね

ガラガラ……

???

トコ、トコ、トコ

教室の女3

え、やばwイケメンぢゃん!

転校生と呼ばれ教室に入って来たのは

???

皆さん、初めまして

イケメンだった

???

僕の名前は神崎啓斗(かんざき けいと)です

啓斗

好きな物はホラー映画食べ物だったら辛いもの全般です

啓斗

よろしくお願いします

菫子

(辛いもの……私には到底無理かな)

相変わらずクラスからは黄色い歓声が飛び交っていた

それは男子もおなじ

菫子

(顔もいいし頭も良さそうだな)

菫子

(なるべく関わらないようにしよう)

教師

それじゃ啓斗君、君は今日からあそこの席に座ってくれ

そう言われギョッとした

教師が指を指したのは菫子の真横の席

そこは既に転校して行った生徒の場所

原因は菫子自信がよく知っている

菫子

(……思った側から)

あー終わったなアイツと言う声が教室を密かに埋めた

そして席に着いた啓斗は

啓斗

よろしくお願いします(*^^*)

菫子

あ、はい

挨拶されたが目を向けず、顔も見ず返事をした

ガヤガヤ

相変わらず教室は騒がしい

と言うのも転校生の騒ぎを聞きつけ他クラスからやって来た生徒も多数いた

そんな教室でも構わず彼女は独りだった

菫子が独り黙々と本を読んでいたその時

啓斗

ねぇ

菫子

!!

びっくりした

菫子の視界には上から除き目を合わせようとするイケメンがいるのだ

菫子

…………

啓斗

ねぇ

啓斗

ねぇってば

菫子

な、なんですか💦

会話をしながらも目を合わせない

それだけは心に決めた

自分から触れなかったし相手も2回目は聞かなかった

それでも

啓斗

君の''眼''

菫子

!?

啓斗

どうして紫色なの?

菫子

……

啓斗

ねぇねぇ

しつこい

とてもしつこい

日本人の距離の詰め方じゃないほど近い

菫子

あ、あの!

啓斗

ん?

菫子

その……そろそろ離れて貰ってもいいですか?

啓斗

あぁごめんこういう話し方は嫌いかい?

菫子

(嫌いです超嫌いです)

菫子

はい、ちょっと……

啓斗

そっかそれはごめんね……

菫子

(素直だ)

まるで猫を見ているような気分だった

少し注意して大人しくなった猫のような

絡み方は犬だが

菫子

(育ちが良いのかな)

そんなことを思っていると

啓斗

ヨイショ

菫子

えっ?な、何してるんですか?

啓斗

何って話しやすいように椅子を持ってきただけだよ?

菫子

(持ってきただけって……)

菫子

は、話すことなんてありませんよ?

啓斗

いやいや、あるから話そうとしてるんだよ

菫子

…………

啓斗

ねぇなんでそんな''眼''をしてるの?

菫子

……言いたくない……て言えば良いですか

啓斗

そっかー……

啓斗

あ、

啓斗

それじゃ話したくなったら言って!

菫子

…………

啓斗

‹*⩌ . ⩌›ジィー

菫子

な、なんですか

啓斗

いや、ちょっとゲームをしてもいい?

菫子

は、はぁ

啓斗

それじゃ今から君のその''眼''について当てるよ

啓斗

嘘をつくのは無し

啓斗

あってるならはい、間違っていたらいいえ

菫子

……

なんで勝手に話を進めているんだと思いつつ聞いた

啓斗

嘘をつくのは無し!いいね?

菫子

(なんで2回言った?)

菫子

まぁいいですよ

菫子

当てれるのなら

啓斗

お、余程自信があるの?

啓斗

望むところだよ

望むところも何も勝手に進めて勝手に始めてる、それに乗ってるだけ

菫子

(まぁ無理でしょ)

啓斗

それじゃ1つ目

啓斗

純系の日本人?

菫子

はい

啓斗

幼少期、大きな病を患った?

菫子

いいえ……

啓斗

出身は都内?

菫子

いいえ

啓斗

ちなみに場所を聞いても?

菫子

……神奈川

啓斗

神奈川……実家は山の近く?

菫子

……はい

啓斗

何か事件に巻き込まれたことはある?

菫子

……いいえ

啓斗

うーん

啓斗

それじゃ……

啓斗

行方不明になった事がある?

菫子

(!!……)

菫子

い、いいえ

啓斗

……

啓斗

神奈川児童行方不明事件……

菫子

(!?)

菫子

(…………)

啓斗

5歳の時身近な人が行方不明になった?

菫子

…………

菫子

い、いいえ……

啓斗

……貴方の名前は

前田菫子?

孤独な少女と不思議な少年

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