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Shota

あ、ぐ……っ"

身体中が痛く、熱を持っている。

衣服は所々ボロボロに破れ、顔には 傷が出来て、出血している。

……俺の体は、限界に近かった。

Ryota

……負けず嫌いなのは良い事。

Ryota

だけど、負けたくないからって立てなくなるまで自分を無理に動かすのは違うんじゃない?

Shota

っくっ、そ……、

Ryota

……まぁ。

Ryota

別に俺にはどうでもいいけど。

そして、ゆっくりと手を伸ばし、 抵抗のしようが無い俺を床に とん、と押した。

そして、彼は俺の腹の上に 乗っかる。

Shota

はぁ、……はぁっ、はぁ、

Ryota

こんな傷だらけで、

Ryota

こんなに汗まみれになって、

Ryota

……何してんの?ホントに。

Shota

っ……!!

Ryota

そんな目で見たって何も状況は変わらないよ翔太。

Shota

……、

Shota

お前だって……たかが洗脳に翻弄されて、恥ずかしくねぇの?

Ryota

……何言ってんの?

Ryota

さっきも言ったけど、俺は洗脳なんて…、

Shota

お前が知らなくたって俺らは分かってんだよ。

Shota

涼太。

Ryota

……。

Shota

お前は照の右腕、何年も付き添って、守ってきた。

Shota

俺の幼馴染で、

Shota

優しい所が、お前の一つの良い所だろ……。

Shota

仲間を傷付ける酷い奴なんかじゃねぇよ。

Ryota

……ひ、かる……?

Ryota

おさななじ、み……?

Ryota

違う、俺は、

Shota

どこが違うんだよ。

Shota

全部事実だろ。

Shota

お前が人生で作り上げてきた物だろ。

Ryota

っ俺は!!

Ryota

情なんか……捨てた、?

Ryota

ちが、う……。

Ryota

なに、何で……、

Shota

涼太。

Ryota

うるさい、っ、!!

そう叫んで、涙を零して、

俺の胸元に、ナイフを突き立てた。

Ryota

もう、喋んな……っ、

……俺の言葉は、届かない。

そう思いながら、目を瞑った。

……きん、と金属同士が当たる音。

Shota

……こ、うじ……?

Koji

超特急で来たで……っ、!

Ryota

は、っ……ぁ、

そして、彼のナイフは地面へ 落下した。

Koji

……まさか、舘さん洗脳されてるとは思ってなかったわ。

Shota

……。

Ryota

……お、れは……、

Koji

……舘さん、聞いてや。

Koji

照兄が、拉致られてん。

Shota

……え?

Koji

……ごめん、目の前におったのに助けれやんだ。

Koji

……やから、俺らで助けに行くんや。

Koji

ずっと忠誠を誓った、ボスを。

Ryota

……、

Ryota

…………あれ、

その瞬間、涼太の目に光が戻った。

Ryota

って、翔太どうしたのその怪我!?

Shota

やっぱ覚えてないかー。

Ryota

え、

Koji

舘さん洗脳されててんで?

Koji

しょっぴーの事ずっと殺そうとしてたんや。

Ryota

お、俺が?

Ryota

ご、ごめん翔太……っ、

Shota

や、気にすんな。

Shota

俺は大丈夫。

Koji

……照兄が拉致された、って言うのは覚えとる?

Ryota

照が、?

Koji

おん、その人にアジトに戻ったら良いよって言われた。

Shota

アジトに?

Koji

照兄の親友の人居るやろ?多分ここに居った人やと思うけど、その人の幹部に教えられたんや。

Shota

……幹部……。

Koji

俺がマフィアになった日に、俺を人質にした人って言ったら覚えとるかな。

Ryota

あー……照の電話に掛けてきた……、

Koji

……なーんか、俺その人に気に入られとるみたいでさ。

Koji

しょっぴーと舘さんが居るこの場所も教えてくれたんよ。

Shota

……気に入ったからって、普通俺らの場所教えたりしないだろ……。

Koji

それは俺も思ってん。

Koji

しかも、照兄連れていく前に「殺しはしやん」って言ってたから……、

Ryota

……何の為に……。

Shota

……とりあえず、早く戻った方が良いんじゃねぇの?

Shota

殺しはしなくても、何されてるか分かんねぇし。

Koji

やな。

Ryota

そうだね。

Ren

戻りましたー。

Tatuya

おかえり……って、照連れてきたんだ。

Ren

まぁ誘き寄せるにはこうするしか無かったんで……。

Tatuya

……眠らせてるだけ?

Ren

はい、一応。

Tatuya

……。

俺は、眠っている彼にそっと 手を触れた。

Tatuya

……あの頃に、戻れたらな、

Ren

……ふっかさん……。

Ren

やっぱり、

Tatuya

……1回決めたから、もう俺は変えない。

Tatuya

やらないと。

Ren

……分かりました。

Ren

……いつでも、俺達に言ってくださいね。

Tatuya

……うん、笑

Tatuya

ありがと。

Ryohei

ふっか、もうすぐで到着する。

Tatuya

おっけー。

Tatuya

……じゃあ始めようか。

Ryohei

……。

Daisuke

阿部ちゃーん?

Ryohei

あ、ごめん今行く。

Tatuya

あ、そうだ。佐久間?

Daisuke

んー?

Tatuya

照の事、ベッドに寝かしといて。

Daisuke

りょーかい。

Ryohei

……あれ、拘束具は?

Tatuya

……付けなくていいよ。

Ryohei

……ふーん。

Hikaru

……っ、ん……?

目を薄らと開けると、そこは 知らないベッドの上だった。

Hikaru

……ここ、は……、

Hikaru

!、そうだ……俺眠らされて……!

Hikaru

って、え?

手足を確認するが、自由に動かせる。

どうやら拘束はされていないらしい。

Hikaru

拘束するだろ、普通は……。

「普通じゃなくて悪い?」

Hikaru

!?、

Tatuya

……おはよう。

Hikaru

ふっ、か……、

Hikaru

……お前、俺と同じ立場なんだろ、

Hikaru

ここに居て良いのかよ?

Hikaru

お前から見たら俺は敵だぞ?

Tatuya

……良いよ別に。

Tatuya

俺には、俺の目的があるんだから。

Hikaru

……目的?

Hikaru

ボスの座を狙う事じゃ……?

Tatuya

……表向きはね。

Hikaru

は?

Hikaru

どういう、

問いただそうとした時、

かちゃり、と彼は俺に向けた。

Hikaru

……。

Tatuya

……照、最初に会った時、俺言ったよね?

Tatuya

照の事を、殺さないといけないって。

Hikaru

……言った。

Hikaru

でもあれは、

Tatuya

「ボスの座を奪う為」じゃない。

Tatuya

マフィア界のボスなんかどうだって良い。

Tatuya

照もそうだろ?

Hikaru

……まぁ、仲間が居ればボスの立場なんてどうだって良いとは思う。

Tatuya

そう。

Tatuya

ボスの立場、は人生に必要無い。

Hikaru

……じゃあ何が目的で俺を狙った。

Tatuya

……。

Hikaru

何の意味が俺にある?

その時、彼の手は俺を押した。

そして、ベッドに馬乗りにされる。

Tatuya

分かんねぇの……?

Tatuya

っふざけんな……、

Tatuya

お前が俺の復讐心を燃やしたんだ、お前が原因なんだよ……。

Hikaru

……、

Hikaru

お前が闇側の人間ってのは本当につい最近知った。

Hikaru

だから、ごめん。

Hikaru

俺は何も……、

Tatuya

……。

Tatuya

"ラウール"。

「はーい。」

声がした方を見てみれば、扉が開く。

Raul

……どうも、照さん。

Hikaru

……お前は……?

Raul

幹部です。

Hikaru

……。

Tatuya

……見せてやって。

Raul

りょーかいです。

そう言って、俺はタブレットの画面を 見せられる。

Hikaru

……!?、

そこに映っていたのは。

アジトに1度戻った俺達は、ここに 来いと指定された場所へ来た。

そこで、待っていたのは。

Koji

……蓮、君……。

Ren

康二君、さっきぶりだね。

Ren

それに、翔太君と涼太君も、お久しぶりですね。

Shota

……お前か、照を拉致ったのは。

Ren

まぁ〜……そうだね。

Ryota

照は何処に?

Ren

それは言えないけど、安心して。殺してないから。

Shota

……返せ。

Ren

そんなボロボロで何言ってるのかな?

Ren

まぁ……仲間割れでそうなったんだろうけど。

Ryota

っ、

Shota

ただの喧嘩だよ喧嘩。

Shota

んなのどうだって良いんだよ。

Ren

まぁまぁ……とりあえずさ。

Ren

俺と戦ってよ。

Koji

……また……?

Ren

俺、自分で言っちゃなんだけど戦闘狂みたいな奴でさ。

Ren

強い人と戦うの大好きなんだよね。

Ren

……んーでも……流石に3人には俺1人で勝てないかな。

Ryota

……!、伏せろ!!

「あーあ、避けられちゃったぁ。」

Ren

惜しいねぇ佐久間君。

Daisuke

まぁ危機察知能力がそれだけあるって事だねぇ。

Daisuke

てか今ので殺られてたら、ちょっと失望してたけど。

Shota

……誰だお前……。

Daisuke

初めまして〜!
「佐久間 大介」でーす!

Koji

(元気な人やな……。)

Ryota

……。

Daisuke

……じゃ、早速だけど始めよっか〜。

Koji

っは、

いつの間に、目の前に?

Koji

(あ、しぬ、)

Daisuke

……やるねぇ、やっぱり。

Ryota

っ、康二……大丈夫っ……?

Koji

っありがと舘さん……、

Ren

ねぇ康二君は俺が相手だから!

Daisuke

はは笑

Daisuke

やっぱ気に入ってんね笑

Daisuke

じゃあ俺この2人ね〜。

Shota

っ康二気を付けろよ!!

Koji

わ、分かってる、!

Ren

さぁ、

Ren

やろうじゃん。

Daisuke

楽しませてよねぇ。

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