後日
俺は愛しのころんに
会いにころんの家に来ている。
正直心のモヤモヤは
晴れてはいないが
可愛い恋人の前では
そんなこと
どうでもよくなってくる。
さとみ
ころん
ころんの匂いは
甘くて優しくて
俺の気持ちを和ませてくれる
魔法のようなものだ。
さとみ
ころん
ころん
さとみ
顔をしかめながら
ころんを見つめる。
嘘でもついてるのかと思ったが
顔を見ても声を聞いても
嘘をついてる気配がない。
その時
今までのモヤモヤが
確信へと変わった。
さとみ
ころん
ころん
さとみ
ころん
明らかに動揺しながら
大きな瞳を
動かしまくっている。
ころん
さとみ
ころん
さとみ
ころん
何を言っているのか
自分でも分からないが
ころんには確実に
異常がある
そう思い
無意識に言葉が
出てしまったのだった。
急いで病院へ
足を運んだ。
順番を待っている間は
生きた心地がしないくらい
不安に押し潰されそうだった。
その後
看護師の人に呼ばれて
診察室へ入った。
中には
いかにも医者という人が
椅子に深々と座りながら
なにやらパソコンの
キーボードを荒めに打っていた。
医師
さとみ
医師
さとみ
医師
そう言うと
再度キーボードを
打っている。
きっとメモでもしているのだろう。
医師
医師
さとみ
医師
俺は心配になり
チラッところんを見るが
案外大丈夫そうなのを
確認し
外に出た。
あれからしばらく経つと
診察室のドアが開き
げんなりした様子で
ころんが出てきた。
さとみ
ころん
そう言って
俺を背もたれにする。
小さく微笑むと
先生が俺らの方へ
近付いてきていた。
医師
医師
さとみ
ころん
挨拶もほどほどにし
俺たちは
病院から出た。
検査の疲れもあるせいか
俺たちは沈黙状態で
歩いていた。
なんとか話題を
持ち込んだが
会話が成り立っても
10秒ほどで
すぐ沈黙へと変わってしまう。
どうしようかと
頭を悩ませていると
ころんが口を開いた。
ころん
さとみ
ころん
ころん
俺は優しく微笑み
さとみ
と言う。
少し安心したのか
ころんは目を細めて
控えめに笑う。
変な病気がないといいけど…
そんなことを思いながら
俺たちは
優しいそよ風に吹かれながら
歩き続けるのだった。
コメント
5件
初コメ&フォロー失礼します❗ 続き楽しみにしてます❗
フォロー失礼します
フォロー失礼します!