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唯華

はぁっ、はぁっ

樹に手を引っ張っられながら連れてこられたのは、

人気の少ない公園だった。

ごめん、勝手に連れてきちゃって

手も痛かったよね…

自分の手を見ると少し赤くなっているようにも見えた。

赤くなっちゃった…

唯華

大丈夫だよ、気にしないで

うん、ありがとう

そのままゆっくりとベンチのある方へと歩いていき、

ベンチに腰を掛けた。

お互い直ぐには口を開かなかった。

手にはさっき買ったクレープが残っていた。

さっきの話…、

唯華

本当だよ

え…っ

私は樹の話を断ち切るように口を開いた。

唯華

まだ、翔太の事が好きなのは本当

同じ事をさっきよりも丁寧に言い直した。

きちんと理解をして欲しくて。

そっか…まだ好きなんだ

樹は小さく呟いた。

唯華

誰に教えてもらったの?

唯華

付き合ってた事も、別れた事も

別に、その答えが翔太でもいい。

それでも構わないから。なんの異論もない。

翔太から聞いた

唯華

…やっぱり

…何か言った、?

唯華

あ…っ、ううん

思っていたことがそのまま口に出てしまっていた。

絶対に翔太だ、って分かってたのに

覚悟なんてとっくに出来ていたのに、

自分の事を裏切られた気がして

胸が苦しくなるような、

そんな感覚に陥った。

翔太に聞いたのは、唯華ちゃんに連絡をする前

本当は連絡する予定なんて無かったけど、自分の心の中で格闘して…、

本当の事を唯華ちゃんに聞こう、って思った。

もしかしたら、唯華ちゃんと翔太は付き合って無かったんじゃないかって思って

…ごめん

樹は最後に小さく謝った。

やっぱり本当だったんだね

唯華ちゃんに連絡しなきゃ良かった。唯華ちゃんも大きなお世話だもんね

唯華

いや、そんなことは無いよ

今の樹はいつもと違う。

自分の全てに否定をして、

いつもはもっともっと明るいのに、

今は全ての感情を失っている、

そんな雰囲気を放っている。

ごめん、俺帰るね

そう言って、樹は私の傍から離れていった。

さっきまで大きかった樹の背中が、

今ではもう小さくなってしまっている。

道端に落ちていた石を蹴りながら、

私はゆっくりと家に帰っていた。

唯華

どうしよう…

私はもう、全てを失ってしまっている。

下を向きながらずっと歩き続けていた。

唯華

…痛っ…!

私はずっと下を向きながら歩いていたせいで、

前を全然みていなかった。

挙句の果てに、電柱にまでぶつかって

今日はついていない日だな、

︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎

お前、本当馬鹿

唯華

え…っ、翔太…?

翔太

前ぐらい見とけよ

やっぱり翔太を見ると安心する

翔太

お前…何泣いてるんだよ

私は気付かないうちに涙を流していた。

唯華

…ごめん

涙を拭き、一呼吸置いて、私は話し始めた。

唯華

やっぱり安心するなぁ…

翔太

何言ってるの?

唯華

樹に全て話したの翔太なんだね

翔太

聞いたんだ

唯華

うん、あの後連絡あって

唯華

今も偶然会って、話してきた

翔太はもう、私の名前呼んでくれないのかな。

お前 としか言わないのかな。

唯華

私さ…初めて翔太と行ったクレープ屋さんに行って来たんだ

唯華

そこで樹と会ってね、私はイチゴチョコクレープを頼んで、後から来た樹はバナナチョコクレープを頼んだの

唯華

翔太と同じ事してて、思い出しちゃった…

二人の行動は双子みたいに同じだったから

翔太

クレープね…

唯華

美味しかったよね!

翔太

確かに美味しかったよ

翔太

お前とデートしたのも楽しかった

翔太

でも…俺の名前もう呼ぶなよ…っ!

嗚呼…そうか。

やっと分かったよ。

名前なんて呼んで欲しくなかったんだね。

ごめん、ごめん。

大きなお世話だったよね。

唯華

ごめん…

翔太

今になって…俺に思い出語るなよ

翔太

もう、お前は俺の彼女じゃないんだよ!

翔太は、いや、彼は、いつもよりも早い足取りで私の前から消えていった。

唯華

あ"あぁぁぁ…っ!!

思っててもそんなこと言わないでよ。

私はまだ翔太の事好きなんだよ。

これでも、嫌いになれないの。

未練タラタラの私でごめんなさい。

もう少しだけ、片思いさせてよ…。

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恋はほろ酔い気分で

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652

コメント

7

ユーザー

切ない〜!樹くんは付き合ってたことを否定して欲しかったのかな? しょっぴーのお前のデートも楽しかったってところにキュン( ´͈ ૢᐜ `͈ૢ)ってしました!

ユーザー

片思いって辛いときもあるよね〜 続き楽しみ!

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