〇〇
ただいま〜
お母さん
あら、おかえり。
〇〇
お風呂入ってくる。
お母さん
分かったわ。
私はお風呂の中でずっと発狂をしていた。
だって、あの永瀬くんと話せたんだよ?
すごくない?私
なんだか、すごくドヤ顔をしたい気分だった。
〇〇
私ってやれば出来るじゃん!笑
いつもは人見知りで、なかなか言い出せないこともあるけど、永瀬くんに話しかけれたおかげで少し自信がついた気がした。
次の日
〇〇
(あ、永瀬くんいた…)
今日も1番後ろの席の隅っこで窓の外を見ていた。
〇〇
(挨拶してみよっかな…)
〇〇
お…おはよ!
私は精一杯の声を出した。
廉
………
〇〇
(あ…あれ?聞こえてなかったのかな?)
私はもう一度大きな声で話しかけた。
〇〇
お…おお……おはよう!!!
廉
朝からうるせぇな……
〇〇
!!!
永瀬くんが言葉を返してくれた。
廉
なんだよ……
〇〇
おはよ!…昨日はごめんね。
廉
バカっ!!
永瀬くんに口を抑えられた。
廉
あのことは絶対に言うなって言ったよな?
〇〇
!?………ご…ごめんなさい…
廉
別に…いいけど
先生
はいはーい。座れよ。今からスキー林間の班決めしていくからな。
〇〇
そういえば、スキー林間あるのすっかり忘れてたな……
先生
スキーを滑る班だから……まぁ、4人から6人ぐらいで決めてくれたらいいかな。
男子
先生〜絶対に4人からじゃないとダメなんですか?
先生
まぁ、3人からでもいいけど?どうして?
男子
いやぁ〜男子全員の人数合わせたら、1人余っちゃうなって思って…
男子
特に永瀬とかな笑笑
廉
はぁ?……
男子
ヒィッ……ご…ごご…ごめんなさい
先生
人の事悪く言うなよ。てか、男子だけで組まなくても女子と一緒でもいいからな。
私は男子に永瀬くんのことをまだ怖いと思われてると思い、永瀬くんのことについて話に行った。
〇〇
ねぇ…ちょっといい?
男子
なんだよ……。
〇〇
その……あんまり永瀬くんのこと悪く言うのはやめてね?
男子
はぁ?あいつあんな外見だし、言葉もきついし目つきも悪いし……あんなのに味方すんの?
〇〇
永瀬くんは悪い人じゃないよ!!!
私の声が教室に大きく響き、みんなが私の方に向いた。
〇〇
あ………えっと…
しずく
ちょっ………あ、ごめんね。〇〇最近頭おかしくってさ(^_^;)…ァハハハ…ハハ…ハ…
〇〇
なんでしずくまでそんなこと言うの?
しずく
へ?
〇〇
だから、永瀬くんは………
廉
俺がなんだ?
男子
わぁ………出た
廉
チッ………お前な……
その瞬間、永瀬くんは私を引き寄せて屋上に連れ出した。
女子
うわぁ……〇〇ちゃんがピンチ…
女子
永瀬くんに連れていかれたよ?
女子
え……大丈夫なのかな?
生徒たちが口々に〇〇の心配をしていた。
屋上
〇〇
ちょっ……永瀬くん!…痛い
廉
俺の言ったことが守れないのか?
〇〇
だって……永瀬くんもなんで自分は不良なんかじゃない!優しい男だぞって言わないの?
廉
ちょっ……待って………クククッ
〇〇
え……永瀬くんが笑った!!!
廉
優しい男だぞとは自分で言わねぇだろ。
〇〇
でも、このままじゃ……
廉
自分のことは自分でするから……お前は何も心配しなくてもいい。別に怖いもんなんてないし
〇〇
ほんとに?
廉
なんでお前がそんなに悲しそうな顔するんだよ。
〇〇
辛くなったら……言ってよ?
廉
誰がお前なんかに言うか………
〇〇
相変わらず言葉がきつい!
私は永瀬くんのお腹目掛けて軽くどついた。
〇〇
あ!
廉
なんだよ。いちいち声でけぇな。
〇〇
スキー林間の班一緒にならない?
廉
はぁ?嫌に決まってるだろ!
〇〇
え〜……なんでよ…
廉
ほら……その、お前には他のやつがいるだろ。
〇〇
しずくはいるけどさ、ほら。全然人数足りないし
廉
いや、だからそういう問題じゃ……
〇〇
ダメ?……
廉
…………っ 別にいいけど/////……(←〇〇にやられた。)
〇〇
やったぁ!早速しずくに言ってこよ!
廉
なんなんだよ……あいつ。
続く