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主
主
主
主
主
初兎
りうら
主
りうら
君はそう言っていた
初兎
梅雨吹きずぶ濡れのまんま部屋の前で泣いていた
りうら
初兎
夏が始まったばかりというのに君はひどく震えていた
そんな話で始まる
あの夏の日の記憶だ。
りうら
りうら
初兎
りうら
そんな君に僕は言った
初兎
りうら
初兎
携帯、ゲームもカバンに詰めて
初兎
初兎
りうら
ビリッ
いらないものは全部壊していこう
初兎
りうら
今となっちゃもういらないさ
りうら
初兎
君と僕の旅だ
初兎
りうら
そして僕らは逃げ出した
この狭い狭いこの世界から
ないこ
初兎
りうら
ないこ
りうら
初兎
ないこ
りうら
初兎
ないこ
初兎
りうら
初兎
家族もクラスの奴らも何もかも
全部捨てて
りうら
初兎
君と2人で
りうら
初兎
りうら
初兎
りうら
遠い遠い誰もいない場所で2人で死のうよ
初兎
人殺しなんてそこらじゅう沸いてるじゃんか
君は何も悪くないよ
君は何も悪くないよ
初兎ママ
初兎
初兎ママ
初兎ママ
初兎
結局僕ら誰にも愛されることなんてなかったんだ
初兎
りうら
そんな嫌な共通点で
僕ら簡単に信じ合ってきた
初兎
りうら
君の手を握った時、微かな震えはも既になくなっていて
初兎
りうら
初兎
誰にも縛られないで、2人線路の上を歩いた
初兎
りうら
初兎
りうら
金を盗んで
大人
初兎
りうら
2人で逃げて
初兎
りうら
どこまでも行ける気がしたんだ
初兎
りうら
今更怖いものは僕らにはなかったんだ
初兎
りうら
初兎
ひたいのあせも
初兎
りうら
初兎
りうら
落ちたヘアピンも今となっちゃどうでもいいさ
りうら
初兎
りうら
あぶれ者の小さな逃避行の旅だ
初兎
初兎
りうら
りうら
自分は何も悪くねぇと誰もがきっと思ってる
ミーンミーン
初兎
りうら
当てもなく彷徨う蝉の群れに
りうら
初兎
水もなくなり揺れ出す視界に
大人
警察
迫り来る鬼たちの怒号に
初兎
りうら
馬鹿みたいにはしゃぎ合い
りうら
初兎
ふと君はナイフを取った
りうら
初兎
りうら
初兎
りうら
死ぬのはりうら1人でいいよ_
りうら
初兎
そして君は首を切った
初兎
まるで何かの映画のワンシーンだ
初兎
警察
気づけば僕は捕まっていて
初兎
警察
初兎
君がどこにも見つからなくって
クラスの奴ら
初兎
君だけがどこにもいなくって
そして時は過ぎていった
初兎
初兎
ただ暑い暑い日が過ぎてった
初兎
あの夏の日を思い出す
初兎
僕は今でも今も歌ってる
君をずっと探しているんだ
君に言いたいことがあるんだ
初兎
9月の終わりにくしゃみして
六月の匂いを繰り返す
初兎
初兎
初兎
君は何も悪くなよ
君は何も悪くはないから
初兎
初兎
初兎
End
主
主
りうら
初兎