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五十川 九十九(いかがわ つくも)
礼を言い、通話を切る。
電話の相手は彼女の一人。
一ノ瀬 愛(いちのせ あい)ちゃん。
少し地味だが、顔は整っていて着痩せするタイプ。
他校のヤンキーにナンパされているのを助けたのがきっかけで、付き合う事になった。
俺(三股クズ野郎)に少々幻想を抱いている節があり、かなり従順だ。
例のカップル撲滅委員会へのリークについて、電話で探りを入れてみたのだが、
五十川 九十九(いかがわ つくも)
見張られている可能性がある為、直接会うわけにはいかない。ここでのこのこ会いに行けば、それこそ奴らの思うつぼだ。
同じように他の二人にも探りを入れてみたが、今のところ有力な手がかりは得られていない。
俺の情報をカップル撲滅委員会にリークした犯人の正体は、未だ推測すら出来ていない状態だ。
五十川 九十九(いかがわ つくも)
恐らく、あのクズ二人を諦めさせるのは難しい。
何せ自分達で証拠を捏造しようとする輩だ。
それよりも犯人を見つけ出し、ネゴシエーションして発言を撤回させる方がいくらか建設的だ。
五十川 九十九(いかがわ つくも)
虎穴に入らずんば、という故事もあることだし。
五十川 九十九(いかがわ つくも)
早くも直接対決である。
五十川 九十九(いかがわ つくも)
椎名(しいな)
五十川 九十九(いかがわ つくも)
放課後。
俺は、授業終わりに椎名の教室を訪ねていた。
目的は勿論、犯人の情報を得るため。
五十川 九十九(いかがわ つくも)
椎名(しいな)
相変わらず偉そうなやつである。
偉そうが眼鏡をかけて歩いている人間、それが椎名である。
椎名(しいな)
五十川 九十九(いかがわ つくも)
椎名は口数が少ないというか、主語を省きがちだ。長い付き合いの俺でも、意図を図りかねる時がある。
椎名(しいな)
五十川 九十九(いかがわ つくも)
登下校で一緒になる事はあっても、学校内でこうして会うことは滅多にない。
女子が圧倒的多数を占めるこの学校において、他クラスへの訪問は気易いものではないのだ。
椎名(しいな)
五十川 九十九(いかがわ つくも)
三人とも元気だそうだ。
お前らのせいで会えないけどな!
椎名(しいな)
五十川 九十九(いかがわ つくも)
椎名(しいな)
五十川 九十九(いかがわ つくも)
ただの悪口じゃないか。
五十川 九十九(いかがわ つくも)
椎名(しいな)
五十川 九十九(いかがわ つくも)
椎名(しいな)
五十川 九十九(いかがわ つくも)
ド変態め。
五十川 九十九(いかがわ つくも)
椎名(しいな)
五十川 九十九(いかがわ つくも)
椎名(しいな)
五十川 九十九(いかがわ つくも)
ド変態め。
椎名(しいな)
五十川 九十九(いかがわ つくも)
椎名(しいな)
五十川 九十九(いかがわ つくも)
椎名(しいな)
五十川 九十九(いかがわ つくも)
椎名(しいな)
五十川 九十九(いかがわ つくも)
椎名(しいな)
五十川 九十九(いかがわ つくも)
生徒会長の好感度を稼ぐために幼なじみを売るという行為は、クズ以外の何物でもないだろう。
椎名(しいな)
五十川 九十九(いかがわ つくも)
椎名(しいな)
五十川 九十九(いかがわ つくも)
椎名(しいな)
五十川 九十九(いかがわ つくも)
椎名(しいな)
五十川 九十九(いかがわ つくも)
俺に興味があって、俺の事を好いてくれるというのは、とても素晴らしい事だ。
実際、今の彼女三人は、そういうタイプである。
俺の事を好きでもない一人の女性より、好きと言ってくれる三人の女性の方がいいに決まっている。
絶対にだ。
五十川 九十九(いかがわ つくも)
椎名(しいな)
五十川 九十九(いかがわ つくも)
椎名(しいな)
五十川 九十九(いかがわ つくも)
真顔で言うんじゃないよ。
椎名(しいな)
五十川 九十九(いかがわ つくも)
椎名(しいな)
五十川 九十九(いかがわ つくも)
椎名(しいな)
五十川 九十九(いかがわ つくも)
椎名(しいな)
こちらの言葉に、椎名は耳を傾けた。
こいつは人類代表のクズなので、利が勝れば簡単に鞍替えをする奴なのだ。
部下に向いていない人間の典型である。
五十川 九十九(いかがわ つくも)
椎名(しいな)
三股男子は伊達じゃない。
入学して数ヶ月、彼氏彼女の関係とはいかずとも、仲良くなった女子はそれなりにいる。
椎名(しいな)
すぐに食い付くな、こいつ。
クズ過ぎて涙が出るわ。
五十川 九十九(いかがわ つくも)
椎名(しいな)
五十川 九十九(いかがわ つくも)
俺は女子の名を次々と挙げた。
しかし、
椎名(しいな)
一蹴されてしまった。
俺が思っていた以上に、こいつは会長に惚れ込んでいるらしい。
俺の認識が甘かったのかも知れない。
こんなクズにも、人間らしい感情があったんだな。
五十川 九十九(いかがわ つくも)
椎名(しいな)
五十川 九十九(いかがわ つくも)
後半の願望がキモ過ぎる。
俺の感動を返せ。
椎名(しいな)
五十川 九十九(いかがわ つくも)
椎名(しいな)
五十川 九十九(いかがわ つくも)
椎名(しいな)
五十川 九十九(いかがわ つくも)
椎名は、俺の目を真っ直ぐに見ていた。
冗談でも、まして嘘でもない、真剣な目で。
五十川 九十九(いかがわ つくも)
椎名(しいな)
五十川 九十九(いかがわ つくも)
椎名(しいな)
五十川 九十九(いかがわ つくも)
椎名(しいな)
五十川 九十九(いかがわ つくも)
椎名(しいな)
椎名は綺麗な目で言った。
五十川 九十九(いかがわ つくも)
椎名(しいな)
五十川 九十九(いかがわ つくも)
椎名(しいな)
五十川 九十九(いかがわ つくも)
椎名(しいな)
五十川 九十九(いかがわ つくも)
椎名(しいな)
こうして、交渉は決裂したのであった。