ﾀﾋねた

~ 注意事項 ~ 誤字脱字あり 死ネタ キャラ崩壊 乱歩さんの口調わからん

（⚠朝です）

いつも明るく賑やかな探偵社だが

今日はパソコンのタイピング音だけが

響き渡る

それも無理はないだろう

何故なら3日前

探偵社の一員である太宰さんが亡くなったんだから

死因は自殺

飛び降り自殺だそうだ

それで昨日葬式が行われた。

そこで僕は2つ疑問が出来た

1つ目

なぜ太宰さんは

自殺の中で飛び降り自殺を選んだのか

いつもは入水か首吊りの2択が多い

だが何故か今回は

太宰さんの苦手な痛いや苦しいに繋がる

自殺法で亡くなったのだ

警察の調べによると

遺体は木に引っかかっていたそうだから

すぐには死ねなかっただろうに。

それに前から僕は思っていた

未遂ばっかりしている自殺法を

何故そんなにも繰り返すのか。

太宰さんは死ねたらいいなと言う

なにか曖昧な考えをしていたのではないか

それに

今回選んだ自殺法は飛び降り

1秒でも早く死んでしまいたいと

日頃から思っているのであれば

未遂でおわる確率の高いものより

成功するであろうものを

試すのではないか。

痛くて苦しくてもそう強く思っているのであれば

もうとっくに実行しているのではないだろうか。

合理的な太宰さんなら

一生の痛みや苦しみよりも

一瞬の痛みや苦しみを選ぶのではないか

太宰さんをそこまで追い詰める

何かがあったのではないだろうかと

僕は考えている。

そして2つ目

なぜ昨日の葬式に

乱歩さんは出なかったのか

乱歩さんは少し我儘だったり

面倒くさがりだったりするが

仲間思いでいい人だ

それに太宰さんとの関係も

悪くはなかったし

ギクシャクしているようでもなかった

例えそうなっていたとしても

社員の葬式には出るだろう。

葬式の場所が分からなかったのであれば

探偵社の誰かに連絡をすれば

社員も迎えに行ったり場所を教えたりするはずだし

体調が悪いのであれば

社長に欠席の連絡するはずだ。

なのにいったい何故

探偵社に響き渡る元気な声に

みんな目が点になる

3日前同僚が死んだと言うのに

なぜこの人は笑顔なんだ ？

いつもと同じ声のトーン

いつもと同じ仕草

いつもと同じ表情

だが僕は思った

何が違うと。

いつもは無い違和感。

まるで

何かを無理矢理忘れようとしているかのような

「 太宰も食べるか ？ 」

その一言に大きな異変を感じた僕は

考えるよりも先に

声が出た

僕はその時にわかった

いつもは無いはずの違和感

この人は

太宰さんが死んだって

思いたくない。

忘れてしまいたかったんだ。

誰にも聞こえない声と

半透明の姿で

太宰は答える。

「 生きたかった 」

頬を伝う生ぬるい涙。

太宰はその場にしゃがみこむ

飛び降りる前に戻りたい

この出来事が無かったかのようにしたい

いつも通りの

日常に

戻りたい

だがそう強く願ったって

何も変わりやしない

世界はそう甘くない

その事を"僕"は誰よりも知っている

自殺のしたその先は解放なんかじゃない

自殺したその先には

後悔しか残らないのだ。

だがそう気づいた時にはもう

遅い