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岬side いつもの授業が終わり 放課後になった。 外では野球部・サッカー部など 運動部が大会に向け 校舎内の吹奏楽部や美術部は コンクールに向け活動を進めている。

陽菜

岬〜ごめん待った?

ううん。そんな待ってないよ。

彼女は陽菜。 唯一話せる友達。 入学式の時に 席が前後で 仲良くなった。 部活も同じで 文芸部に入っている。

陽菜

そういや幼なじみが帰ってきたって言ってたね。

そうそう。一昨日だったかな。公園でぼーっとしてたら話しかけられて。

陽菜

へぇ〜どんな人?

んーとね、私が1番尊敬する人かな。常識あるし。

陽菜

いいじゃん。その人。

陽菜と 喋りながら 帰り道を歩いていく

陽菜

んじゃまたね〜

うん。気をつけてね

陽菜

うん。

陽菜と別れ 家に向かうと 家の玄関前で 母さんが待っていた。

おかえり

どうしたの?

聞いた?

なにが?

純平くんのこと。

全く聞いてないけど…

聞いてないんだったらいいや。家の中入ってご飯にしよっか。

話の内容気になるんだけど。

ううん。そんな大したことじゃないから。

そう…

母さんの話が 気になったけど 深堀したら 嫌な予感がして 聞くのを辞めた。

純平side 今日から治療のため 病院に入院する。

純平母

はい。これ入院セットね。着替えとか諸々入れてあるから。

純平

うん。

純平母

今度洗濯物取りに来るからね。

純平

はーい。

母さんが 病室から出ると同時に 誰かが入ってきた。

史陽

純平ー?

純平

あ、史陽。

史陽

お前大丈夫?再発?

純平

うん。再発した。

高校の同級生の 黒川史陽 偶然ここに戻っていたらしく 噂を聞き付けやってきたらしい

史陽

幼なじみの子に言ってんの?再発したこと。

純平

ううん。言ってないよ。

史陽

言えよ。

純平

いつかね…

史陽

早めに言うとけ。あ、これ食ってはよ治してな。

受け取ったのは シュークリームだった

史陽

それと、晋太郎とか陽介にも言っておいたから近々来るで。

純平

綾原とか細川とかにも言ってんの?

史陽

言った。

純平

絶対来るよね…

史陽

偶然こっち戻ってるみたいだから明日行くって言ってたよ。

純平

了解

次の日

西川

お前大丈夫か?

池田

史陽から連絡来た時まじでビビった。

純平

今のところ大丈夫だけどこの3人大丈夫じゃなさそう…

ベットのそばで 目を伏せている 後輩の綾原、小林、細川。

綾原

先輩こんなん聞いてないですって

細川

なんでもっと早く言ってくれないんですか。

小林

そうですって。

純平

ていうか史陽は?

池田

フラーってどっかいったわ。

細川

師匠はよ来て…

綾原

西川さん俺のこと好きですもんね?

西川

気持ち悪。

綾原

いつもそんなこと言わないのにw

純平

昨日史陽からもらったシュークリーム食べる?

細川

食べます。

小林

これ結構有名なところのシュークリームじゃないですか。

池田

頂きマース。

陽介が シュークリームを 口に入れた途端 病室のドアが開いた

西川

お、やっと来た。

細川

師匠ー!

史陽

まだ食ってなかったん?

純平

今から食べようとしてた。

池田

まじで美味い。これ。

史陽

お前いつの間に食ってんねんw

西川

そういや幼なじみの子って再発のこと言うてんの?

純平

いいや。言うてへんで。

池田

言えよ

小林

幼なじみ…?

史陽

俺らの4個した。やから、細川の世代の3個したになるのかな?

純平

面識あるはずやで。この子なんやけど…

写真を 後輩3人に見せる

細川

あ〜この子か。

池田

確かテレビのインタビュー入ってなかったっけ?

綾原

入ってた気がしますよ

小林

ネットで話題になってましたよね。

史陽

もしかしてこれ?

スマホ画面を見せ 動画を流した。

細川

高校どこなんすか?

純平

地元の公立高校やで。偏差値も普通ぐらいのとこ。

池田

部活は?

純平

文芸部とか言ってた。大人しい子。

小林

確かに落ち着いてる子ですね。

綾原

先輩が好きになるのもわかるかも。

池田

その子になんか言ってんの?こっちに戻ってきたの。

西川

確かにそれ気になる。

純平

異動ってことにしておいた。

史陽

FAで異動ってこと?

純平

まぁそういうこと。ほんとは休養ってことになってんだけど…

綾原

先輩

細川

ホントのこと言った方がいいんじゃないですか?

小林

僕たちが言うのもあれなんですけど…

西川

岬ちゃんおいで〜

純平

え?

静かにドアが開くと 学校帰りなのか 制服姿の岬が入ってきた。

史陽

駅で見っけたから連れてきた。

プリンにつられただけなんですけど…

池田

晋太郎が買ってきてん。プリン。病院のコンビニで悪いけど。

西川

コンビニ言うなや。

綾原

西川さん僕のは?

西川

あるわけないやろ。てかさっき史陽が買ってきたシュークリーム食ってたやんけ。

史陽

ここ病室やから静かにしろや。

西川

すいません。

細川

とりあえずここ座り。

凌平が座っていた椅子に 岬を座らせた。

綾原

先輩どーぞ。

小林

僕ら談話室行っといた方がいいですよね…

ここに居てください。私多分怒鳴っちゃうんで。

西川

純平いいの?

純平

うん。居といて。

なんとなく みんな黙り込む。 先に口を開いたのが陽介だった。

池田

今日いい天気だよね。

西川

何急に。

綾原

言いやすい雰囲気出そうとしてんですよ。先輩。

西川

にしても話題吹っかけてくんの下手すぎん?

史陽

陽介なりの優しさやねんて。

細川

学校帰り?

そうですね。今日短縮授業で早めに終わって…

小林

部活は?

文芸部入ってて今日は部活休みです。

純平

前に話したことあったっけ?

史陽

ある。さっきの写真みて思い出した。

西川

高3の夏の地方戦の時に会った。

綾原

純平のお母さんとくっついてました。

細川

俺らの中じゃ妹的な感じっす。

池田

人見知りやもんな。

そうですね…

純平

その時俺いた?

池田

トイレ行ってたから知らへんと思う。

西川

俺らが忙しそうにしてたら気を使ってくれたんか知らんけどすぐ戻ったからな。この子。

グダグダと話していたら ずっと黙っていた 後輩3人が口を開いた

細川

………先輩いいんですか?このままで。

小林

岬ちゃんも勘づいてますよ。

ていうか母さんに問い詰めてるんで粗方知ってるんですけどね。

西川

それをはよ言え

言う前に連れ去られたんですもん。

綾原

まぁまぁそんな喧嘩せずに…

小林

先輩どーぞ。

史陽

ゆっくりでええからな。

池田

史陽にしては優しい。

史陽

うるせ〜。

ぽつぽつと 自分のことを話し出す。 途中岬が涙目になって 今にも泣き出しそうだったが 構わず話し続けた。

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