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その夜、ジンペイは不意に夢を見た。
冷たい空間の中、 声を失ったラントがひとり彷徨っていた。
霧隠ラント
その声はかすかで、 震えながらも確かに響いていた。
霧隠ラント
霧隠ラント
目を閉じれば、その声が耳の奥で響く。
だが目を開ければ____
現実は沈黙のままだった。
ジンペイは目を覚ますと、 額には冷たい汗が滲んでいた。 だが、同時に胸は熱く、 強い決心が芽生えていた。
寺刃ジンペイ
寺刃ジンペイ
昼間に交わせない言葉を、夜の夢で感じ取る。 この“声”は幻想などではなく、 ラントの本当の想いだった。
ジンペイは胸の中で誓う。
寺刃ジンペイ
翌日もジンペイは筆談で、 ラントの傍で過ごした。 沈黙の間にも、伝わるものは必ずある。 ラントの瞳に宿る微かな希望を、 彼は見逃さなかった。
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝