この物語はここではないどこかの次元
どこか遠い場所で起きた物語だ…
数百年前の海の中
人魚
水蓮は本当に美しいね
私が通り過ぎると毎回そう言われる
水蓮
ありがとう、とても嬉しいわ
あんまり色んな人に言われるもんだから、自分でも私の美しさに気づき始めた
水蓮
(あぁ、永遠に美しさを保てるものは無いのかしら…)
???
貴方、永遠の美しさを探しているの?
水蓮
……!
水蓮
(声に出してないのにどうして分かったの?)
???
どうして声に出してないのに分かったかって?
???
そんなの簡単よ~
???
私は心が読めるからね
水蓮
心が読める…?
???
えぇ、そうよ
???
で、永遠の美しさが欲しいの?
水蓮
えぇ、欲しいわ
???
なら、私がその願い叶えてあげる
水蓮
貴方が?
???
そうよ、私が
水蓮
でも、どうやって…
???
着いてきなさい
…………
???
ここよ
水蓮
ここは貴方の家?
???
そうよ、なかなかいい家でしょう?
水蓮
そうね、良いセンスだわ
???
あら、ありがと
???
ちょっとそこに座って待っててちょうだい
水蓮
分かったわ
…………
???
さぁて、準備完了よ
水蓮
本当に永遠の美しさが手に入るの?
???
もちろんよ、一生その綺麗な顔でいられるわ
水蓮
じゃあ、始めて
???
ちょっと待った、1つ確認させて
水蓮
なに?
???
永遠の美しさと引き換えに、貴方の「感情」を貰うわ
???
それでも良いの?
水蓮
感情…
???
辞めるなら今のうちよ
水蓮
(でも、永遠の美しさを手に入れられるなら…)
水蓮
それでも良いわ
水蓮
でも、私からも1つ聞かせて
???
なに?
水蓮
貴方の名前は?
???
…アンジェラよ
水蓮
そう、いい名前ね
アンジェラ
どうも
アンジェラ
じゃあ、始めるからここに立って
水蓮
えぇ
アンジェラ
~dgzeg……
アンジェラは訳の分からない呪文を唱え始めた
…………
アンジェラ
終わったわよ
水蓮
…………
アンジェラ
これで貴方は永遠に美しくいられる
水蓮
そう、ありがとう
アンジェラ
じゃあもう行きなさい
アンジェラ
私はここにいるから、困った事があったらいつでも来なさい
水蓮
えぇ、分かったわ
水蓮
じゃあ
これが物語の始まりだった──






