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エビ天
からかさ
からかさ
からかさ
からかさ
エビ天
からかさ
エビ天
からかさ
からかさ
エビ天
からかさ
エビ天
からかさ
からかさ
エビ天
からかさ
エビ天
からかさ
エビ天
からかさ
エビ天
からかさ
エビ天
エビ天
エビ天
エビ天
からかさ
エビ天
エビ天
エビ天
エビ天
エビ天
駅の改札口に立っている、私。 土曜の昼で人が多い。
「すいません、すいません。有難う御座います。」
駅の改札口で、物を落とした男がいた。 それも沢山 お菓子やら、飲み物やら、 まあいろいろ。 見かねて人間が助けている。 日本も捨てたもんじゃない。
エビ天
エビ天
エビ天
エビ天
からかさの既読がつかない。 何かあったのかと心配になってきた。
からかさ
エビ天
エビ天
「遅れてすいません」
後ろから声が聞こえた。
「からかささん、心配しましたよ。怪我は?」
「無傷です!」
「それはそれは、良かったです」
からかささん、袋パンパンだな。 セブンでこれ買ってたのか。 それにしてもすごいな笑 からかささんは、お菓子や飲み物をパンパンに詰めたセブンの袋を持っていた。 今にも溢れそうなほどだ。
「エビ天さん、おめでとう御座います」
「え?私なにかしました??」
「今日で20歳ですね。僕も今日気づいて笑 こんなことしか出来ませんが」
彼はそう言って パンパンのセブンの袋を私にくれた。
そうだ 今日は私の20回目の誕生日だ。
私の心持ちは 自分の誕生日を忘れるほど なかった。 改札で、荷物をぶち撒けている人を彼だと気づけない人間だ。 それが、私への贈り物だとも気づかず そんなドライな女だ、私は。
彼の心持ちは 他人の誕生日に気付き、 今の自分にできる最大限のプレゼントを用意できる ほどの大きさだ。 急いで、パンパンに入ったお菓子や飲み物を改札でぶち撒ける 人間だ。 そんな優しい男だ、彼は。
彼のような人になりたい。 絶対なれないけど
エビ天
エビ天
エビ天
エビ天
エビ天
エビ天
からかさ
お世辞でも良い 素直に伝えてくれる彼を 大切にしたいと思った日でした。
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