日差しの差し込む朝。 キッチンからは玲の鼻歌と、 トントントンという包丁の音。 ダイニングには、永玖と直弥がじゃれ合いながら皿を並べ、光咲と凌太がパンを焼いている。
○○はその光景を、ソファに座りながら 静かに見ていた。 ふと、鏡に映った自分の顔を見て気づいた。
〇〇
それは作った笑顔じゃなくて、 心から安心して浮かんだものだった
桜木雅哉
雅哉がニコニコしながら運んでくる。
大倉空人
笑い声が弾ける中で、○○は思った。
――ここは、怒鳴り声の飛ばない朝が来る。 ――私が笑ってても、誰もイライラしない。 ――優しい声で「おはよう」って言ってくれる。
それが、どれだけ大事で、 どれだけ幸せなことか。
ごはんを食べたあと、みんなが出かけていく玄関で、哲汰がふと振り返る。
関哲汰
〇〇
自然に交わせたそのやり取りに、 心があったかくなった。
部屋に戻ったかなたは、ふと、机の引き出しから一枚の紙を取り出し そこには手書きで、こう綴った。
その字は、もう震えていなかった
それは、少女が見つけた「家族を超えた家族」のかたち。 そして、守られるだけじゃない、 “誰かを守る強さ”を手に入れようとしている 姿だった。
𝑒𝑛𝑑.
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