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日差しの差し込む朝。 キッチンからは玲の鼻歌と、 トントントンという包丁の音。 ダイニングには、永玖と直弥がじゃれ合いながら皿を並べ、光咲と凌太がパンを焼いている。

○○はその光景を、ソファに座りながら 静かに見ていた。 ふと、鏡に映った自分の顔を見て気づいた。

〇〇

――あ、私、笑ってる。

それは作った笑顔じゃなくて、 心から安心して浮かんだものだった

桜木雅哉

〇〇ー!トマト食べれるようになったって言ってたよね!
今日はサラダに入ってるよー!

雅哉がニコニコしながら運んでくる。

大倉空人

たぶん潤が調味料めちゃくちゃにしたから、味は…保証しない(笑)

笑い声が弾ける中で、○○は思った。

――ここは、怒鳴り声の飛ばない朝が来る。 ――私が笑ってても、誰もイライラしない。 ――優しい声で「おはよう」って言ってくれる。

それが、どれだけ大事で、 どれだけ幸せなことか。

ごはんを食べたあと、みんなが出かけていく玄関で、哲汰がふと振り返る。

関哲汰

行ってきます。……○○、
今日も笑っててな

〇〇

……うん、行ってらっしゃい

自然に交わせたそのやり取りに、 心があったかくなった。

部屋に戻った〇〇は、ふと、机の引き出しから一枚の紙を取り出し そこには手書きで、こう綴った。

その字は、もう震えていなかった

それは、少女が見つけた「家族を超えた家族」のかたち。 そして、守られるだけじゃない、 “誰かを守る強さ”を手に入れようとしている 姿だった。

𝑒𝑛𝑑.

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