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ラストウェーブ

すまない先生

うわっ!?何だこれ!?

すまない先生も思わず声を荒らげる

それはもちろん、ラストウェーブに出てきたモンスター達のせいだ。

それはウェーブ1と変わらない、ゾンビ、スケルトン、クリーパーというモンスターだった。

____それだけなら、ウェーブ1よりも何倍も簡単なものなのだが。

問題は、その姿だ

三体のモンスター達は、耳を貫くような雄叫びを轟かせると先手必勝、と拳を打ち鳴らす

その途端

ドォォォォン!!という地響き。そしてブロックがいくつか釣られたように飛んで行った。

夢羽

うわっあっぶな…

新緑

あんなの当たったら脳天からぺしゃんこにされますって…

というかあのゾンビは何?すっごいムキムキなんだけどぉ!?

ミスターブラック

皆さんはご存知ないかもしれませんが、あれは‪”‬ミュータントモンスター‪”‬と言って、突然変異した敵です

ミスターブラック

力も強化されていて、一筋縄ではいかないでしよう…

ミスター赤ちゃん

ま、俺達には関係ないんだけどな!!

赤ちゃんは調子よく斧を振り回す

チーナ

本当に頼りになるなぁ……すまないスクールの人達は…

ミスター赤ちゃん

へっ、もっと褒めてくれたっていいんだぜ?

ミスター赤ちゃんが鼻息荒く言うが、一瞬で冷静な雰囲気にもみくちゃにされる始末。

ミスターブラック

全く……貴方はすぐに調子に乗るんですから…

ミスターマネー

はぁぁぁぁ!!ボーッとしていると吹き飛ばされるぞ!

ミスター赤ちゃん

はぁ!?お前にだけは言われたくねぇな!

紫温

ミュータント…怖いけどやるしかない!!

すまない先生

僕らの方が戦い慣れてるからね!出来たらついてきてくれ!

ミスターバナナ

大丈夫か?ついてこれるか?

その問いに。参加者の面子は二つ返事で頷き、なんとも力強い笑みを見せたのだった。

新緑

そんなに俺達はやわじゃないですよ〜?舐めてます?

紫温

舐められちゃあ困るなぁ…そんなにあたいらの事弱いと思ってる?

ミスター銀さん

そういう訳じゃねぇ!ごめんな!!

ミスター銀さん

強いし頼りになるしで……皆と一緒にワンブロックをやれて本当に良かったと思ってるぜ!

新緑

それは嬉しい…ありがとうございます!

ミスターレッド

おいおい、見事にモンスターが暴れまくってるけど大丈夫なのか?

チーナ

さて、行きますか…すまない先生、指示はお願いします!!

すまない先生

もちろん!さぁ行くよ!!

ドンッ!!

一斉に飛び上がる音が、絵に書いたような空に残響となって散った

すまない先生

大体でいいから、自分がどれを倒すのか決めておいてくれ!

すまない先生

三チームに分かれて倒すよ!多分これが効率一番いいからさ!

了解!と頼もしい声が聞こえた

すまない先生

じゃ、僕はゾンビの方に行こうかな!!

すまない先生はミュータントゾンビの方へ走り出して行った

その姿は、まるで夏風のように頼もしく、熱かったが、青い光が散りばめられていた

すまない先生

すまなーい!!

ドゴォォォン!!

その一撃で腕がスパンと消し飛ぶ

すまない先生は彼らの方を振り向き、彼らしい笑顔を向ける

すまない先生

大丈夫か!?

紫温

すまない先生強っ……とにかくありがとう!

ミスター銀さん

やっぱすまない先生は流石だな…

ミスターレッド

さっさと倒さねぇと時間がもったいねぇぞ…これを長引かせる訳にはいかねぇよ

紫温

それはそうだけど……

紫温は言葉を濁す。それもそのはず、下手に手をつけて怒らせてしまった為か、見境なく地面をぶん殴っては地割れを木の根の如く広げているのだ

それを避けるのに、結構な集中力を要してしまう

紫温

こんなんどうやって避けるの!?疲れるしこのままじゃ倒せないし…

ミスター銀さん

ってか怒らせたって絶対すまない先生のせいだろ…

銀さんの頭には、先程丸太のように太い腕を軽々吹き飛ばす先生の姿が今起こっているかのように浮かんだ

銀さんが冷や汗をかきながら呟くと、後ろから「誠にすまない!!」と元気有り余る声が。

ミスター銀さん

はぁ…全くいつもの調子だな…

いつもの調子に引き込まれそうになったその刹那

───腕。

ミスター銀さん

はっ……?

彼の白い上着の上に灰色の影が重なる。見ればゾンビの、岩ほど大きな拳が銀さん脳天に振り下ろされる寸前だ

息を呑む。けど身体が固まる____なんてことは無かった

一瞬で、戦っていた面子の顔は驚きで染め上げられた

その前に身体を動かし、両手を広げると、指の先々から銀色の光が漏れ始めた

ミスター銀さん

「シルバーウォール」!!

両手を地面に打ち付けると、自我があるかのように建てられた白い壁。 それは地面をべコンと押し潰しそうなゾンビの拳も軽々弾いた

あまりの痛さに、敵は怯む

その僅かな隙間を、すまない先生は決して見逃さがった

神経を張り詰め、放つ

すまない先生

今のうちだ!!!行け!!!

紫温

チャンス!!ここで終わらせちゃうよ!!

すまない先生

ああ!!長々やってたら僕らの身体に拳が貫通してエンドだからね!

紫温

軽々と怖いこと言うなぁ……この人…

ミスターレッド

すまない先生はいっつもこんな調子だぜ、ここで根を上げてたらついていけねぇぞ?

紫温

分かってるけど…まぁ段々慣らしていかないと…

紫温

って敵ー!!早く敵を打たないと!!

すまない先生

行くよ!!「すまない武神連斬」!

彼は跳ね上がり、草薙の剣が頼もしく反射。 すれば、怯んでいるゾンビに向かって流れるように剣を振るう

続いて紫温も毒鎌を構え、三日月上に振る。 しかし、振るだけではない。確実にする為に突き刺す。

敵は知っているのだろうか?___毒が回り始めているのを?

その時点で、的は瀕死と言っても過言ではなかったが、‪”‬もしも‪”‬…ここで再び拳が動き出せば──

防がなくてはならないのだ。 壁に意識を集中している銀さんを除き、自由な身なのはミスターレッドの一人。

彼はボウッと灯火を燃やすと、瞬く間にその炎は彼の手の平を覆い尽くした

ミスターレッド

これで最後だな、残念だぜ、俺たちの前に来たことがよ「レッドフレイム」!

───ゴォォォォッ

____成仏、完了。

炎に包まれるようにして、ミュータントゾンビの肉体は消えた。 代わりに残ったのは、奴の体の半分の量も無い炭の欠片だった

ミスターレッド

へっ、大したこと無かったぜ

ミスター銀さん

ナイスだぜ皆!!この調子で倒せてるといいな!

紫温

いや〜銀さんが適材適所に動いてくれたから生まれたチャンスだったね!

ミスター銀さん

へへっ、戦闘は得意な方じゃねぇけど、シールドの活かし方は沢山あるからな!

銀さんが朗らかに笑む。 それは確かに、戦いの終わりを知らせていた

その途端、すまない先生は何かを感じる。空気が引き裂かれているような、耳鳴りがしそうな気配を。

───ビュン

すまない先生

おっと!!

彼は身をよじって避ける。空気を破壊してきたのは、一本のぶっとい弓だった

すまない先生

……あやつの仕業かな

すまない先生

ミュータントスケルトン……

飛んで来た方向を睨みながら、先生は剣をしまう。その瞳の奥には、骨の化け物に向かうメンバーが映っていた

ミスター赤ちゃん

だから危ねぇぇぇぇ!!!

チーナ

ワンチャン赤ちゃんの方が危なくない!?

ミスター赤ちゃん

なんだってぇー!?!

ミスターバナナ

うるさいな…標的を君達に向けるぞ

チーナ

なんかうちまで吹っ飛ばされそうな気がしますが気の所為ですかね!?

夢羽

前、前ー!今度は五連チャンで矢が飛んでくるよ!!

風切り音を立てて、扇状に五本の弓矢が迫って来る

まるでコメディ漫画のようなやり取りをしていた四人は、嫌な汗がこめかみを伝った

この矢は、只者では無い。 ただでさえ太いし、弓自体も大きいからか、速度もえげつない。弓矢の威力は矢の攻撃力に速度が加わったもの。

───ということは、一撃でも喰らえば身体に風穴が空くのだ。 ブルーも弓矢を使うが、こんな太い弓矢は経験者も少ないであろう

ミスター赤ちゃん

やべぇぞ、とにかく回避だ回避!攻撃はバナナに任しとけばなんとかなるからな!

ミスターバナナ

赤ちゃん…聞こえてるぞ……?

夢羽

一理あるっちゃあるけどね!!

ミスターバナナ

…頼られてるのは嬉しいが…

チーナ

もちろん、全てを頼るって訳じゃない…協力して倒しましょう!

チーナが言う。矢が後数メートル……という時だった

蝶のようにひらりとかわし、ふぅと息を整えてからバナナが言った。 目は、彼らしく、戦闘に心震えているが、確実に倒そうとする責任感が溢れ出していた

ミスターバナナ

ああ、三人はスケルトンを揺さぶって欲しい、隙ができたら、僕が大技を放つ

ミスターバナナ

頼めるか?

バナナが顔を覗くと、「当たり前。」と薄笑いを浮かべて頷いた

次に土埃が立った時、四人の姿はとっくに別々の場所にあった

夢羽

バナナがドカンと一撃決めてくれれば私達の勝利は確定する…

夢羽

ここからは当たれば即死の弾幕ゲームだね

チーナ

そうだね……敵が気付いてバナナに集中砲火する事だけは避けたい…

ミスター赤ちゃん

避けて避けて避けまくるぜ!この前授業でやった鬼ごっこを思い出すな!

夢羽

え?鬼ごっこ?

ミスター赤ちゃん

おう!鬼ごっこ……つっても鬼が百体くらい居て、その間をくぐるようにして逃げてたんだよな

チーナ

うわぁ…それは本当の弾幕ゲームだ…

グギギギギ……

張り詰めた音がする。矢が飛んでくる。 察した三人は全身を強ばらせ戦闘態勢に切り替えた

ビュン!!!花火のように矢が拡散した。大業なのだろうか、本当に弾幕ゲームのようだ

人1人入れる隙間を掻い潜る、または矢を捌くしか生き残る術は見つからない

ミスター赤ちゃん

うぉぉぉぉいっけぇぇぇえ!!!

赤ちゃんはブレイクダンスのような動きで折り重なった隙間を掻い潜った

目の前にあったのは、隙間もない矢の群集。

夢羽

流石に鞭でもこの速さの矢は捕まえられない…避けるしか!!

夢羽は意を決し、姿勢を低くし、スライディングして隙間もない矢の嵐を避けきった

立ち上がっても目の前には矢。隙間を見つけては飛び込む…隙間を見つけては飛び込む……

それ以外の思考は放置した。夢羽の横で、青い髪と白い帽子が忙しなく跳ねているのも見えていた。

ただひたすらに、全員が避け続けていた

『隙を探す』その為に。

チーナ

くっ…流石に疲れてきた…

避けても避けても、敵の手が鈍る気配は微塵もない。

ついには彼女達が息切れを覚え始め、足は棒になりかけていた

チーナ

コレ敵はうちらが潰れるまで打ち続けるつもりなんじゃ……

夢羽

嘘!?逆手に取られてない!?

ミスター赤ちゃん

そうだったら終わらねぇぞ!!

夢羽

……!赤ちゃん前──!

ミスター赤ちゃん

は?

話してしまったのが、命取りになった 赤ちゃんの目には、矢が刺さりかけ───

ザシュッ!!!

焼け落ちた。それは寸前で焼け落ちていた 気付けばチーナが剣を持って荒い息をしていた。剣には…生き物のように捻れる火

知らず知らずのうちに、酷く荒く息をしていた。体力の消耗ではない、‪”‬命の危険‪”‬に近い、鋼のような緊張感───

ミスター赤ちゃん

……た、助かったぜ…

チーナ

良かった…たとえ復活出来ても…この状況で復活させるのは困難すぎるから…

チーナが剣を振り続け、矢から皆をかばいながら言った

その時、ピコンとチーナに素敵なアイデアが浮かんだ

チーナ

ねぇ……これなら行けるんじゃない?

トンッ!!と地面を蹴飛ばして一旦攻撃範囲から下がる。バナナが「!?」とした視線で見つめていたが、察してくれたのか再び陰に隠れた

チーナは三人の耳元にコソコソと話す

聞き終えると、思わず夢羽がクスッと笑いを漏らした

チーナ

結構ギャグ漫画っぽいけど…まぁいいよね?

夢羽

うんうん、勝てると思うし!という事で、ミスター赤ちゃんよろしくね〜

ミスター赤ちゃん

俺が一番の被害者じゃねぇか!?…今回だけだぜ〜?

チーナ

ありがとう、赤ちゃん

夢羽

だいぶ隙を作れるんだけど…捨て身っちゃ捨て身だよね…

チーナ

そういう事にはなるけど……できるって信じてるから、二人とも

コクリと頷き、顔を見合せた

ダンッ!!!

射程圏内に戻る。命の危険度が格段に上がる。でも、強い意志に満ちていた

チーナ

任せた!!

夢羽

了解!!じゃ、赤ちゃん…よろしくねー!!

笑顔で鞭を伸ばすと、あっという間に赤ちゃんを絡め取る

彼は少しビビったものの、暴れることもなく、黙って巻かれていた

夢羽

じゃ____遠慮なく行っちゃうからね!!

グンッ───

ミスター赤ちゃん

おう!!うわぁあぁぁぁぁぁ!!!!

チーナ

頼もしいのか騒いでるのかどっちなんだか…

鞭の先に巻かれた赤ちゃんが、鞭を振り下ろされた衝撃によって吹っ飛ばされる

大砲から発射された弾丸のように…真っ直ぐにミュータントスケルトンの元へ……

そう。チーナの『作戦』とは、鞭の先に赤ちゃんを括りつけて、敵の元へぶん投げる……というなんとも脳筋的な作戦だった

ミスター赤ちゃん

スケルトォォォォォン!!こっち来やがれぇぇぇ!!!

バシン!!赤ちゃんがスケルトンと特大の弓矢を掴む

なんとかどかせないかとブンブン振るが、相手も怪力。一筋縄ではいかない

知らぬ間に弓を挟んだ綱引きになっていた

夢羽

これじゃ赤ちゃんがいるからバナナはトドメをさせなくない?

チーナ

確かに…じゃあうちが行くかな…

夢羽

へっ?ってまさか!!

夢羽が声を発する前にチーナは駆け出していた

赤ちゃんとスケルトンの間に割り込むように走り…彼らの繋ぎ目の『弓』に向けて、けんをふるった

赤ちゃんとスケルトンの間に割り込むように走り…彼らの繋ぎ目の『弓』に向けて、剣を振るった

彼女の剣に宿る属性は『火』。 ___お分かりいただけただろうか

ボォォッと、弓は灰になった

ミスター赤ちゃん

助かったぜ!!ちょっと油断しちまったな!!

ミスター赤ちゃん

ミスターバナナ!!頼んだぜー!!!

待ち構えていたように物陰から飛び出す緑…バナナの熟す前の色に似た色のバズーカ砲

ミスターバナナ

動いてくれて感謝する、トドメは僕に任せてくれ

夢羽

骨ごと木っ端微塵にして肥料にしちゃえ〜!!

ミスター赤ちゃん

そして育ったの食っちまえー!!

ミスターバナナ

ツッコミはできないからパスするぞ

ミスターバナナ

終いだ、ミュータントスケルトン

ミスターバナナ

「バナナバズーカ」

ドガァァァァァン!!!!

海も山も吹き飛ばしそうな爆発音が轟いた。 それと同時に、ミュータントスケルトンの身体諸共、ワンブロック外に吹き飛ばされた

矢の地獄絵図があったのかが嘘のように、ただ、爆発の残響だけが残っていた

ミスターバナナ

一仕事終わったな

夢羽

バナナナイスー!!最高だよー!!

チーナ

これであとは一体…ですね

ミスター赤ちゃん

まぁあっちのメンバーに任せるしかないんだよな〜!

ミスターバナナ

そんな呑気に言えることじゃないぞ…

ミスターバナナ

下手すれば出てきたミュータントのなかで一番危険なミュータントだからな

ミスター赤ちゃん

歩く爆発物の強化版ってとこか?後ろから忍び足で近付いてくんじゃねぇよ!

チーナ

歩く爆発物……まぁ合ってるか…

夢羽

あ、すまない先生達と合流しない?戦い終わってそうだし…

ミスター赤ちゃん

そうだな!!集合しとこうぜ!

ミスターバナナ

すまない先生……あ、あそこか、行くか

彼らは駆け出して行った

100日ワンブロックサバイバル〜ウォーターチャレンジ×視聴者〜

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コメント

16

ユーザー

すまない先生強すぎじゃね? ああすまない先生のように強くなりたい(-人-)なぁー…

ユーザー

リーブは比喩表現が上手いんだよなぁ…比喩表現の中の隠喩が特に!! 「熟す前のバナナ色」はもう流石で頭が上がらないわ!そんな語彙力、私にも欲しい(切実な願い) みんな頭を使って、時には脳筋戦法で強い敵に立ち向かっててすごい!やはりすまない先生の強さには驚かされるわ… 続きもんげー楽しみにしてるね!

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