グオオォォウッ!!!
いつも見るクリーパーの姿からかけ離れている、まるでキリンのように伸びた首を振り回して襲いかかる
____奴にはメンバーがゴルフのボールに見えているのだろうか。かすりでもしたらポーンと飛ばされ星になりそうだ
顔を引きつらせ、ブルーが叫んだ
ミスターブルー
ミスターブルー
ミスターマネー
ミスターマネー
新緑
凪
ミスターマネー
凪
ミスターブラック
ブラックが大声を差し止め、冷静にお得意のレーザーガンを構える
ミスターブラック
ミスターブラック
ポカン。 全員の口がみかん1個すっぽり入ってしまいそうな程開いた
ブラックは首を傾げ、心底不思議そうに言った
ミスターブラック
新緑
ミスターブルー
ミスターマネー
ミスターブラック
ミスターマネー
凪
凪がスチャッと槍を突き出す
凪
まるで罠のように槍を突き出すが、クリーパーはあの巨体からは想像つかないほどの華麗な動きで全て避けた
凪は僅かに顔を歪めるが───
ミスターマネー
ミスターマネー
マネーは素早く構える。片手を突き出し、ピストルのような形に仕立てあげた
ミスターマネー
一瞬で金色の弾丸が雨のように降り注ぎ、ミュータントクリーパーの全身に容赦なく穴を開けた
凪
ミスターマネー
新緑
新緑は素早く指で指し示す
と同時に、どおっと倒れたクリーパーが自分の身体を重そうに持ち上げる
その顔に、表情は存在しない。だが、以前よりも殺意の波動が溢れんばかりに出ている気がした
ミスターブラック
凪
ミスターブラック
凪
ミスターブルー
ミスターブルー
ミスターブラック
新緑
ミスターブラック
ミスターマネー
ミスターブルー
何故だろう。
───ブラックのまるで深海のような自信は、静かで未だに謎で満ちる場所だが、確かにそこに生命やエネルギーがあると知らせるような。
───マネーの自信は、裏表なんて無い。裏表の『う』の字が無い。傷や黒さが見えない。両面が光り輝く一枚の金貨のようだ。
───ブルーの自信は、ちっぽけな氷の礫から始まり、少しずつ集まって…やがては動物を住ませたり人の好奇心を刺激する氷河のように。
彼らの経験が、今までの歴戦の成果で掘られた、美しいばかりの自信
本人達は思っていないかもだが、早々に、そして簡単には手に入らない心の細胞だ。
凪
新緑
思わず顔を見合せて呟く参加者の二人
その時
ズドォォォン!!!
ミスターブルー
ブルーが弓を構えがてら口を開く
怒り状態で黙っていたクリーパーが、ついに牙を向いたのだ
───まるで、その間に怒りを溜め込み、今爆発させたように……
ミスターブラック
新緑
ミスターマネー
ミスターマネー
凪
ミスターブラック
ミスターブラック
新緑
凪
____やっぱり血の気が多いお年頃なのは置いておいて。
新緑
ミスターブルー
ミスターブルー
新緑
顔を見合わせ頷くと、同時に走り出し、クリーパーへ突っ込む
”突っ込む”。遠距離の仕事ではなく、近距離の仕事ではないか? いや、突っ込んではいない。
威力が最大限になる位置への…ただの移動だ
ミスターブルー
新緑
靴がまるで焼き切れる程のスピードでミュータントクリーパーの股下をくぐった
新緑はもちろん、思い切って言ったブルーだって、心臓バクバクだった
くぐられた衝撃で、クリーパーは彼らの方を向く
何故か、彼らは背中を無防備に出しまま走っていた
新緑
ズバッ!!彼の投げたブーメランが空気を割く
そのまま糸で釣られるように敵の方へ飛び───
グサッ!!
首の辺りに大きな傷を付けた。見るも痛ましい、獣が切り裂いたような跡
ミスターブルー
ブルーは走りながら反転。ちょうどクリーパーと向かい合う形に
彼は弓を引く。その力が限界に達した時───
ザシュッ!!
____弓を放った。丁度、先ほど傷をつけた所に…
傷に食い込む形で刺さった矢は、ましてや、氷を司った矢なら…… 激痛は不可避だ。
グォォォォォ……!!!
敵があまりの痛さからだろうか。絶叫する
ミスターブルー
凪
ドスンドスン。重機を動かすかのような地鳴り
クリーパーがこの世のものとは思えぬ怒りの形相で走ってきた
あんな怪我をしたのにも関わらず____いや。あっちだって最後の攻防だ。 最後の力を振り絞って…なのだろう
だが、その速度は以前の比ではなかった
ミスターブルー
新緑
二人はあまりにも突然の事で目を見開いたまま動けない
見ていた三人は顔を一瞬で青く染め上げる
ミスターマネー
ミスターマネー
マネーは心底悔しそうに唇を噛み締め、クリーパーを殺すような視線で睨んでいた
凪
凪が叫ぶ
凪
ミスターブラック
ミスターブラック
凪
凪
凪の全身を使って飛ばした槍が一直線に飛ぶ
狙いはもちろん、ミュータントクリーパー。
凪
グサッ!!
凪
凪の飛ばした槍がクリーパーの脚にささり、ドサッと倒れた
さっきの攻撃で体力はほぼゼロだ。加えて槍が飛んできたら……
だが、しぶとい事にまだ立とうとしている。 ──体力はゼロにも関わらず。
ミスターブラック
ブラックは紫の光を飛ばすように目を開く
何をしたいのか───察するまでもない。 状況からも容易く読み取れるが…
一番は彼の手にはレーザーガンが握られていたから
ミスターブラック
青色の光が瞬く間に覆い尽くす
身体に穴を開け、身を焼く
光が止んだ時、そこにはもう化け物の姿形をしたクリーパーの姿は無かった。
新緑
ミスターブルー
ミスターマネー
ミスターブラック
凪
ミスターマネー
ミスターブルー
新緑
ミスターブラック
「あそこに集まっていますし。」とブラックは付け加え、指を指す
先にはすまない先生と、そこに群がるメンバーの姿があった
そこへ向かって、彼らは素早く走り出した
すまない先生
すまない先生の明るい声が騒ぐ
ミスターバナナ
新緑
ミスター赤ちゃん
へへっ!と自慢げに話す赤ちゃん
チーナが横で冷や汗を垂らしながら言った
チーナ
ミスターレッド
ミスター銀さん
夢羽
すまない先生
ミスターブラック
ミスターマネー
紫温
なんと強い声だろう。
空高く浮かぶ一つのブロックから地面を一から作り上げ、その上で強敵と戦う____
その経験だけでも、いつもなら絶対手に入らない力になる
すまない先生
すまない先生
おうっ!!!!
いくつもの拳が、円状に中に浮き上がった
”サバイバル日数残り、90日”
第1イベント 【Monsterpanic】突破
コメント
5件
うわぁーよかったよー!面白かった!
うわぁ〜! 今回もすごいよ!語彙力神ってる! 次回も頑張ってください!