類
うわっ
類
はぁはぁ…
類
ゆ、夢…か
類
って今何時だい!?
8月15日 12時30分
類
うわっ!寝坊してしまった!
類
急げ!
類
悪いね!
司
もう!何していたんだ!
類
ショーの台本考えていたら寝落ちしてしまったんだ
司
なら仕方ない…
司
無茶するなよ
類
(あれ?)
類
(夢と同じ会話…)
司
類?
類
(気のせい…か)
類
あぁ。
司
よし!
司
帰るぞ!
類
(おかしい)
類
(同じ場所。同じ会話。)
類
(これじゃまるで…)
司
あああああぁぁぁ
司
黒猫だ!
黒猫
にゃー
類
っ!?
司
ヽ(・ω・*)ナデナデ
類
(もしかしたら)
類
(司くんは…)
類くんが司くんの手を掴む
司
ん?
司
なんだ?類?
類
帰ろうか。
司
…あぁ!
司
ー!
司
ー!!
類
(きっとこれで大丈夫。)
類
ん?
周りの様子がおかしい。
待ち行く人は皆立ち止まって空を見上げている
上に何があるのだろうか?
そんなくだらない事を考え上を見上げた
はずだった
きずくと僕は地面に投げ出された
それと同時に生暖かい何かが身体にかかった。
目の前には…
類
っ!?
司
……
類
司くんっ!
長い鉄柱がまるで矢の様に司くんに突き刺さっていた
司くんの声も周りの声も聞こえなくなっていた。
類
(どこで間違えた??)
類
(何がいけなかった?)
司
……
類
そうだ…
類
これも…
類
夢だ…夢なんだよ…
カゲロウ
夢じゃないよ
類
っ!?
類
な、なんなんだっ
類
君はっ
カゲロウ
運命は初めから決まっている
カゲロウ
決まった未来を変えるなんて
カゲロウ
ナニかをねじ曲げない限り
カゲロウ
ムダさ
もう誰の声も届かなくなっていった
意識が飛ぶ瞬間に見た 司くんの横顔は
笑っていた気がした