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※室内の芝生のようなものがなくて外の芝生の背景になってしまいました!すみません💦
ピピーッ
翌日、たった今笛が鳴り、第一次選考の第1試合が終了した。
チームZ VS チームXは、1‐5で幕を下ろした。
そのフィールドの隅で、雨歌はクリップボードを手に持って立っていた。
試合が終わり、チームZではラストワンプレーの潔が國神にパスした事による揉め事が生じていた。
雨歌
雷市
雨歌
潔
雨歌
雷市陣吾に胸倉を掴まれ放り投げられた潔世一の元へしゃがみこの場にいる人全てに聞こえるように言い放った。
誰も怪我はしていないらしい。体調不良もいなかった為、彼女はドリンクケースとタオルを持ってフィールドから去った。
蜂楽廻、國神錬介を除いて全員が部屋から出たのを確認した雨歌は口を開いた。
雨歌
潔
潔の落ち込んだ様子は一変して、耳に入ってきた凛とした声に思わず聞き返した。
雨歌
もう一度、潔の耳にはっきり届いた雨歌の言葉。
静かなこの空間には、少し離れた蜂楽や國神にもこの声が届いただろう。
ポカン、と腑抜けた顔をしている。
潔
慌てた様子で拒否をする潔に対して、最後まで言わせる間もなく、彼女は潔のユニフォームを剥ぎ取ろうとした。
國神
流石に國神の大声に驚いたのか、雨歌は國神の方を振り向く。
雨歌
潔
雨歌
潔
雨歌は再度、「首から背中にかけて傷や怪我がないか確認するから服を脱いで欲しい」と説明する。
潔
特に怪我をした記憶のない潔は、雨歌の方を向きそう言う。
蜂楽も近寄ってきて、面白そうと目を輝かせながらなんだなんだと覗き込んだ。
潔
潔の首筋に手を這わせた雨歌に驚いて端ない声を上げる潔。
雨歌の言う通り潔の首の後ろの筋に赤く擦れた傷があった。
切り傷ではないが風呂で染みる、地味にうざい傷だ。
雨歌は常備している救急箱から絆創膏を取り出し、傷に貼り合わせた。
雨歌
潔
雷市陣吾に胸倉を掴まれた時にユニフォームの襟が擦れて傷が出来てしまったのだ。
蜂楽
國神
雨歌に勢い良く抱きつこうとする蜂楽をガタイの良い國神が止めた。
蜂楽
そして國神を押しのけ雨歌に正面から抱きつき、答える隙もないくらいのスピードで鬼質問をする蜂楽。
蜂楽
雨歌
それに対して無視を選択した雨歌。
拳をぷるぷる震わせながらも耐えていた。
まあこんな男の子と女の子1人の牢屋みたいな環境だったら気になるな、と雨歌も思った。
雨歌
潔
蜂楽
國神
雨歌
潔
雨歌
潔も服を着終わり、4人でトレーニングフィールドを去り、Zの部屋で別れた。
雨歌は別の棟でやることがあるからと、去っていく姿が見えなくなるまで3人は彼女を見ていた。
蜂楽
潔
國神
蜂楽
潔
蜂楽
國神