テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

一覧ページ

最期のお願い叶えてよ。

第1話 - 最期のお願い叶えてよ。

1,501

2018年10月06日

#泣ける

#病気/ケガ

#恋愛長編

白桃

隆太郎

余命一週間？

亜美

うん。ガンが脳についちゃうって。

隆太郎

そんなっ！俺、もっと亜美といたかった。

亜美

私もだよ。でも仕方がないの。生まれつきの病気なんだもの。

亜美

でもここまで生きてこれたのって珍しいって担当医の先生が言ってた。

隆太郎

でも、

亜美

そうだ！私の死ぬまでにしたかったこと、してほしいこと、お願いごと、全部やるの手伝ってよ。

隆太郎

あぁ。分かった。

亜美

じゃあ１つ目

隆太郎

待って。何個あるんだ？お願いって。

亜美

1...2...3...4...5...

亜美

6個。

隆太郎

分かった。

亜美

じゃあ１つ目。

亜美

丸一日寝る‼

隆太郎

なんだそれ(笑)

亜美

良いでしょ。家で寝ると、死んでるのと勘違いされるの。だから隆太郎の家で寝させて？

隆太郎

親はいいって言うのか？

亜美

うん！でも、心配だから私と大の仲良しのメイドが来るらしい。

隆太郎

そっか。それならいいよ。

隆太郎の家 21時

亜美

じゃあおやすみ～😪

隆太郎

おやすみ。

隆太郎

亜美が死ぬなんて信じられないよ。

亜美

(私だって信じたくないよ。でも、泣かないって決めたんだから。)

次の日 21時

メイド

亜美様起きてくださいませ。

亜美

ふぁー。おはよぉ

隆太郎

おはよ！よく眠れた？

亜美

うん(笑)こんだけ寝てよく寝むれてなかったらヤバいでしょ。

隆太郎

まぁ確かに。

亜美

じゃあそろそろ帰るね。ありがとう。

隆太郎

うん！明日は？

亜美

ひ・み・つ

隆太郎

分かった。じゃあ亜美の家まで迎えにいけばいい？

亜美

うん！ありがとう。じぁあね！

次の日

亜美

おはよ！

隆太郎

おはよ！

亜美

ということで二つ目。隆太郎と手を繋いで遊園地に行く‼

隆太郎

遊園地？ジェットコースターにも乗れねぇーんだぞ？

亜美

いいの。観覧車とかアイス食べたりしたいの。

隆太郎

そっか。じゃあはいっ

亜美

何？

隆太郎

手。繋ぐんだろ？

亜美

そうだったね。

隆太郎

忘れんなよ(笑)

遊園地

亜美

うわ～‼スゴーイ！

隆太郎

そんなに？

亜美

うん！早く観覧車行こっ

隆太郎

ああ。

観覧車

亜美

高ーい‼綺麗だね。

隆太郎

そうだね。

亜美

ということで三つ目！

隆太郎

えっ？

亜美

観覧車の中で隆太郎とキスする！

隆太郎

えーっ

亜美

ほーらっ

チュッ

隆太郎

カーッ////////

亜美

ちょっと！隆太郎が照れてどうすんの？(笑)はいそっちから！

隆太郎

こっちから！？

亜美

そうっ！

チュッ

亜美

//////////ほんとだ‼される側って照れるね。

隆太郎

だろ！？

亜美

あっついたね。

隆太郎

はいっ降りられる？

亜美

うん！ありがとう。

亜美の家前

亜美

今日はありがとう‼

隆太郎

うん！俺、楽しかったよ

亜美

私もだよ。じゃあね👋

隆太郎

ああ。バイバイ

亜美とのLINE

亜美

今日は楽しかった。

隆太郎

俺もだよ。

亜美

あんなにワクワクしたの久しぶりだよ😁

隆太郎

ならよかった！

隆太郎

明日は？

亜美

水族館。でも、やりたかったことにはならないよ？

隆太郎

え？

亜美

だっていったことあるもん

隆太郎

そっか！てか俺、水族館大好きなんだよ。

亜美

私もだよ。じゃあ明日ね。

隆太郎

ああ。また迎えに行くよ。

亜美

ありがとう‼おやすみ🌃

隆太郎

おやすみ💤

亜美の家前

亜美

おはよ！

隆太郎

おはー‼

亜美

じゃっ行こっ

🐧水族館🐬

亜美

わ～‼クラゲ可愛い～😃

隆太郎

こっちのダイオウグソクムシでけぇーな！

亜美

ほんとだ‼

亜美

あっお土産コーナーあるじゃん行こっ‼

隆太郎

おう！

お土産コーナー

亜美

このキーホルダー可愛い❤

隆太郎

ほんとだ‼色違いのお揃いにしようぜ。

亜美

いいね👍そうしよう！

亜美

私はピンクのクラゲ。

隆太郎

俺はぁー.....

亜美

緑か青で迷ってるでしょ？

隆太郎

よく分かったな‼

亜美

当たり前でしょ彼女だよ？

亜美

で、隆太郎には緑が似合ってるよ。

隆太郎

そっか。じゃあ緑のクラゲにするよ！

亜美

よしっ！

隆太郎

どうした？

亜美

隆太郎とお揃いのキーホルダーをつけるってお願いあったんだ。

亜美

お願い、残り２つだね！

隆太郎

そうだな。

亜美

それでねあたし、今日の夜から入院しないといけないんだ。

隆太郎

そうなの？じゃあ泊まりに行くよ

亜美

ありがとう。でも、今日は親がうるさいと思うから、明日からで良いよ。

隆太郎

そっか。じゃあ明日行くよ。

亜美

病院はテラー病院の、105室だよ！

隆太郎

分かった。じゃあ明日来るからな。

亜美

うん！

次の日 105室

隆太郎

失礼します‼

亜美

あれ？クマできてない？

隆太郎

あぁ昨日外がうるさくて眠れなくてさ。
(お前が心配で眠れなくてさ。)

亜美

そっか。大変だね。
(隆太郎の事だから私が心配だったんでしょ。)

隆太郎

で、今日は？

亜美

今日は...(あれ、喉に何かつまってるみたいに声がでない。苦しい。)

ギュッ！

隆太郎

どうした？いきなり手握ってきて...っておい‼

隆太郎

すいません‼亜美さんが‼亜美さんが‼

ドタバタ

医者

すぐに人工呼吸機を

看護師

はっはい‼

隆太郎

亜美‼亜美‼大丈夫か？

亜美

隆太郎...

隆太郎

亜美？お願いなんだ？まだ２つあるよな？絶対にやってやる❗だから...

亜美

隆太郎、お願い五つ目。私が死んだら私なんかよりもっともっと良い彼女さんをつくってね。

隆太郎

え？

ピッピッピッピッピッ　　　　ピッピーーーーー

医者

10時32分お亡くなりになりました。

亜美の墓前

隆太郎

亜美？俺どうしたらいいんだよ。

隆太郎

俺、お前に何か言われないとやらないような男だったよな。

隆太郎

ごめんな。

隆太郎

俺、新しい彼女何て作れない。絶対にやってやるっていったけどそれだけは無理だよ。

隆太郎

ごめんな。

隆太郎

亜美の親からもらったよ。お前のキーホルダー。

隆太郎

これ、どうしたらいい？ここにおいていこうか？

隆太郎

亜美ならつけてって言うだろうな。

隆太郎

俺のカバンにつけることにするよ

隆太郎

俺、もう１つ叶えられなかったな。

隆太郎

本当にごめんな。

隆太郎

お願いなんだったんだろうって思うんだ。もう亜美はいないから聞けないけど、また墓参り来るよ。

絶対にやってやるって言ったじゃん。嘘つき。

でも、ごめんね。予定より２日も早く死んじゃって。

もっと生きたかったな。

てか、よくわかってんじゃん‼

キーホルダー、カバンに２つつけてね。

私だと思って。

お願い、１つ残ったね。そのお願い、死ぬ直前に言うつもりだったけど思った以上苦しくてさ。言えなかった。

六つ目のお願い。

幸せになってね。

また墓参り来るの待ってるよ。

隆太郎、大好きだよ。

ほんとはね、

新しい彼女何てつくってほしくないんだ。

私はずっと隆太郎の彼女だよ。

この作品はいかがでしたか？

1,501

0件

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう！

白桃

プロフィール

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

最期のお願い叶えてよ。

第1話 - 最期のお願い叶えてよ。

関連するタグ