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出来損ない
緑×黄
タップ数 _ 199
start
誰がなんて言おうと、俺は出来損ないだ
ベッドに埋もれ、朝の光なんて知らずに深い眠りにつく
目覚ましの音なんて耳に入らなかった
けど、誰かに体を揺さぶられやっとの思いで目を開ける
するとそこに居たのは大好きな幼なじみのすちくんだった
毎朝こうやって俺のために起こしてくれるすちくん
すちくんがいると朝なんだと言うことがわかる
…… 制服のすちくんだ、
すちくんに手を引かれ、体を起こす
偉いねとすちくんは俺の頭を撫でて褒めてくれた
すちくんだけが唯一俺を褒めてくれる
そういい、自分からベッドにでてバスル - ムへ向かった
顔を洗い、ある程度目が覚める
足取りが重い中、頑張ってパジャマを脱ぐ
醜い傷、
立ち鏡に映る俺は幽霊みたいな白い肌に青くなったり醜くなった傷跡が沢山あった
縛られた手足や、殴られた額や頬
気持ち悪いことをさせられた口や下半身
俺のどこの体を見ても綺麗な場所なんてなかった
ドアからそっと覗いているすちくん
ぶっきらぼうに笑うと、すちくんは苦しそうな顔をしていた
…… 無理させちゃったかな、
そういいすちくんは腕を広げて俺を見る
ぎゅ - してくれる合図だった
俺は迷わずすちくんの胸に飛びつく
すちくんあったかい、
子供みたいに温かいすちくんの体温が、冷たい俺を温めてくれた
優しい声で、子供を慰めるようにゆっくり体を揺さぶり頭をポンポンとする
それに合わせてゆっくり深呼吸をするのが好き
お父さんも、お母さんももう居ない
出来損ないの俺に障害者と言い散々ものを投げたり縛ったりしていた
けど、その人達はもう家にはいない
大丈夫、すちくんがいる、、
ゆっくり離れ、へへっと笑う
するとすちくんは目を細め良かったと一言
そういい、ハンガ-にかかっていたワイシャツの袖を腕に通した
ぼ - っとしていたら気付けばテスト返しの日だった
みんなが番号順に立ち上がり、先生にテストを貰う
俺の番になり、細めで点数を見るがいつも通り悪かった
…… 30点、
頑張ったんだけどなぁ、
席に座り、テストを解答用紙の下に隠す
周りのみんなは、一斉に点数を見せあったり何点か予想していたり楽しそうだった
椅子にひとりで座っている俺を見て、隣の席のなっちゃんが声をかけてきた
言いたくなくて、必死に話をそらす
優等生のらんらんは、こらとお母さんのようになっちゃんを叱る
その時に見えてしまった2人の点数が俺の気持ちを混乱させる
…… なんで俺ってこんなに容量悪いんだろ、
無意識のうち、手に力が入り爪がくい込んで痛い
けど、こうでもしないと落ち着かない
…… っ、気持ち悪い、
2人に嫉妬するのも、2人よりも点数が悪いのも気持ち悪い
俺の行動が、考えがさらに自分自身を追い込めた
家に帰ると、カレ-のいい匂いが玄関までしていた
急いでリビングに行くと、エプロンをしたすちくんがいた
すちくんに目を見開いていると、すちくんは笑って俺の方に来た
頑張った、そう聞くと胸が苦しかった
…… どこを頑張ったんだろ、
誰よりも点数が低くて、なんの才能もない俺の
すちくんの行動に素直に喜べなかった
そう笑うと、すちくんは目を細めた
そう言い、鞄を置いて洗面台へ向かった
ご飯も、お風呂も終わった
あとは寝るだけだった
水を飲み、コップをシンクに入れるとすちくんは荷物を鞄にしまっていた
か細くそういうと、すちくんは手を止める
申し訳なかった
俺の家からすちくんの家まで20分かかる
しかもすちくんの家には家族もいる
俺とは何もかもが対象的
今から帰らせるのは申し訳ない、
そういうと、すちくんは目を見開いた
大丈夫だよというすちくんに戸惑って頭が回らない
恥ずかしいっ、
こんなこと言うんじゃなかったっ、
何もかも分からなくなって、パニックになってしまった
ただ立って、泣いているとすちくんが優しく俺を抱きしめてくれた
心当たりのないことを次々俺のために謝ってくれる
そんな優しいすちくんに何回も好きになって、その耽美俺が情けなくなる
泣きすぎて、話もろくにできなかった
けど、それでもすちくんに謝りたかった
確かに普段はそんなこと怖くて言えなかった
お母さんのように、優しく頭を撫でてくれる
優しい声色で話してくれる
そういうと、すちくんは手が止まった
一瞬驚いて、その後微笑んだ
その言葉に、次は俺の動きが止まる
……へ、ぇ、、.ᐣ
ゆっくりすちくんの顔を見る
思ってもいなかったし、言われたこともなかった
どこが、
そう思ってしまった
心当たりがあり、体がピクっとする
そんなみこちゃんが大好きなんだよ、と目を閉じ優しい声色で話す
嬉しかった
出来損ない、ずっとそれしか考えられなくて自分に呆れていた自分が他人からはそう思われていなかった
すちくんと両想いなのが夢見たいだった
だからこそ、浮かれたくない
不安そうに言うすちくんに、即答で違うと答えた
そういうと、すちくんは笑って俺の額にキスをした
… 𝗍𝗁𝖾 𝖾𝗇𝖽
コメント
1件
BIGLOVE..... 翠くんが黄くんを支えてるけど、裏で翠くんも支えられてそうなとこが好きすぎる!!!!!ちょっと共依存ぽいのも癖すぎる💖💕