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【ポートマフィア】
一部の者にしか入る事を許されない首領の部屋
其処のドアノブに私は手を掛けていた
西条茜
西条茜
太宰治
太宰治
西条茜
太宰治
太宰治
太宰治
西条茜
バレている。
この方には隠し事など通用しない
私を部屋に招き入れたのも、態とだ
……きっと、私は今日殺される
ポートマフィアの裏切り者として。
ポートマフィア最上階付近
此処にポートマフィアでも恐れられる者が二人
紅い光に部屋中を染めて見つめ合っていた
まるで、血が飛び散っているかの様に
うちの一人、太宰治はポートマフィアの黒い幽鬼と云われ
彼の犯罪記録は史上最も血に染められている
太宰治
彼のその表情は笑顔そのものだった
もう一人の者は弱歳乍太宰の秘書を勤め上げ現在は準幹部
太宰の代わりとしても周りからの信頼が熱かった者
西条茜はポートマフィアの黒兎と呼ばれていた
西条茜
それも太宰の前では無に還る
否、西条は無に還っている訳では無い
覚悟を決めているのだ
今から目の前の者を殺す、と
太宰治
西条茜
太宰が言葉を発した直後
部屋の中で音が空を切り裂いた。
西条茜
太宰治
西条茜
太宰治
太宰治
太宰治
太宰治
太宰治
西条茜
太宰から見て西条は裏切り者だ
たが彼女の顔は他の裏切り者の顔とは違った
後悔している、そんな表情だった
太宰治
太宰治
太宰治
西条茜
太宰治
太宰は西条の構えていた小刀、隠していた銃
然して首元にあった自害用の薬
其れら全てを一瞬にして奪ったのだ＿＿＿＿。
西条には最早何も為す術がない状態だった
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