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Rちゃん
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チュンチュンチュンチュンッ
小鳥の囀り、揺れる木の影
如月 湊
今時、神や仏が あまり信じられていない時代
そんな時代の中、うちの家系は 先祖の決まりを未だ守り、
年に一度、神に"生贄"を捧げている
如月 湊
そして今年、その生贄に選ばれたのが 僕だ....
母
父
そう、父と母に言われた
如月 湊
そう聞くと、冗談ならどれだけ幸せだろう… と、父と母は涙を流し言った
如月 湊
そして今日、僕は…
その、"如月様"の元へ生贄として、 嫁として、嫁ぐことになった
シャンッ ドンッ シャンッ
如月 湊
静かな林道に鈴と太鼓の音だけが響く
他に聞こえるものと言ったら
父
母
泣きながら僕を送る父と母の泣き声
如月 湊
僕は2人に会釈して、女性物の嫁服を 着て、何も言わず
沢山のお供え物と一緒に運ばれた
百近くある階段を登り
鳥居を括る…
その瞬間__
一面にあるのは太陽の光
如月 湊
さっきまで一緒にいた村の人はいなく
僕は1人、その空を眺めた
すると不意に声が聞こえた
“こっちにおいで”
如月 湊
“早くおいで、湊”
如月 湊
何故かは知らないが、その声は何処か聞き覚えがあるような、
懐かしいような声だった
気づけば僕はその声に従って 道をすすんだ
右へ左へ、時に迷いかけたが その声が僕を導いた
“こっちだよ、こっち、さぁおいで”
そして僕は不思議な空間に出た
如月 湊
そこはまるで四季と言う概念を捨て 全てを入り交ぜたような不思議な空間
蝶が舞い、桜の花弁が舞い落ちる なのに少しばかり秋の匂いの混じる そんな空気
如月 湊
一息付き、桜を眺める その後から誰かが話しかけてきた
如月 湊
如月 湊
これは、本来結ばれるはずの無い 妖怪と、人間の 恋の物語